写真をとったきり冷凍庫に沢山の昆虫が眠ることになってしまいました
在庫整理をしておきます。
ボクトウガ Cossus jezoensis
クヌギの木に食入り、樹液を噴出させ、
その樹液を飲むのではなく、樹液に来た昆虫を捕食する奇妙な蛾の幼虫。
蛾の幼虫なのに頭部と胸部第一節、第二節ががクチクラで補強されていて
ゴミムシダマシの幼虫にも似ています。
1919年の三宅の調査では、日本でも食べられている地域がありました
これの近縁種でもっと大きいオオボクトウガは、Witchetty grubと言われて
アボリジニの食べる有名な昆虫の一つです。
オーストラリアにはしばらく行けないので、日本の近縁種を食べて
思いを馳せましょう。
実績、大きさ、色もよく
茹でると赤みがましておいしそう。期待が高まります。
味見
縦方向の木の香りがする筋肉質が味わえる一方で、脂肪体に独特な匂いがあった。
リコリスやフェンネルに似た、ゴムっぽいケミカルな匂い。
茹でると匂いが強かったので、次回揚げるともっとバランスが良くなるかと。
前評判は良かったのですが、期待し過ぎて独特の匂いに好き嫌いが別れる
結果となってしまいました。
肉食の鱗翅目はあまりいないですが、日本のおもしろい種として覚えておきたいです。
ボクトウガの幼虫は僕も食べようと思ったことがあったのですが、かじる勇気がなく舐めるだけになってしまいました
フライドポテトみたいな匂いと脂っこい体液だった様な気がします