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いつか来るとは思っていましたが、まさかこのタイミングで来るとは、年度の変わり目の忙しい時期に、ヤツは来てしまったのです。医療情報の発信をするつもりはないので、あんまり名前を出さないように書いていきます。

発端は3月26日月曜日の朝、ラオス人スタッフからのslackへの投稿。「風邪症状があったので簡易キットで調べたら陽性だった。」とのこと。この迅速な判断、グッジョブです。翌日以降の村への出張をキャンセルし、事務所への出勤を避け、各自確認することに。最寄りの薬局にCovid-19(コヴィッドシップガーオ)テストがないか、と薬局で2つ購入し、テストしました。すると、、、

この時はうっすら陽性。自覚症状ほぼなし。

最近は夜間早朝が冷え込み、湿度も下がるので、寝起きらしい軽い喉の違和感があったものの、自覚症状はほぼなし。家禽学会のシンポジウムなどを聞きながら、原稿がかけるほどだったので無症状で終わるかな、と思っていたら徐々に咳と鼻水が出てきて、夜間には37℃ちょっとの発熱。タイレノールを飲むと寝つきが良くなる。ダルさは続く。

はっきりと症状が出始めたので3月29日に近くの県病院でPCR検査。陽性だと翌日に電話がかかってくるとのこと。

午後の検査開始は13時半とのことだが、14時過ぎになってようやく職員が到着。以前にちょっと見かけたブース式の検体採取装置も使われてない模様。塩ビパイプを組み合わせてラップを貼ったパーテーション。とても簡易。さすがラオス。パスポート見せたり電話番号を教えたり、パーテーションの横からやりとりしたりして、すでになんだか緩い。

3月30日、夜になっても電話がかかってこないのでこちらから電話をし、「電話が来なければ陰性」との話。本当に陰性?かと思い、買っておいたもう一つのキットを使って2回目のテスト。

その後夜中に電話があり、「やっぱ陽性だったわメンゴ」とのこと。このゆるさよ。

PCR検査と電話連絡までは無料だけど、診断書の発行にはお金がかかるという仕組み。これはいい仕組み。

31日までに発熱は終わり、その後のだるさも多少あったものの収束。発症後、13日隔離期間があるので4月第一週までは自宅隔離です。元気になってからの隔離がしんどい。

陰性だったスタッフに色々と買い物をお願いして、自炊生活をしていますが、前回のロックダウンの経験からかなり洗練されたものの、精神的な負荷が大きいですね。オンラインで日本としか繋がっていないので、この「現場」にいる意味とか意義みたいなのが十分に発揮できているか、不安になります。

ともあれ世界的パンデミックとはいえ、「医療資本」が少ない地域ほど、その影響を強く受けてしまう、という状況を肌身に感じています。日本とラオスで受けられたmRNA ワクチンのおかげか風邪症状以上の悪化はなく、 mRNAワクチンを受けていないラオス人スタッフの方が症状は重そうでしたので、ほんと守られているなと。