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さて、タケクでの自主隔離もあと2日となった7月23日。玄関の横に謎の物体が。卵、のように見えるけどなんの卵?

小ぶりなビー玉ぐらい。中でぐるぐるしている。

魚のような体型で外鰓がある。ということは両生類?おたまじゃくしのような体型ではなくスラっとしているし、サンショウウオだとすると脚がない。すると詳しい方からリプライをいただきました。

なんか、すごい生き物らしい。名前にミスリードを誘われたが、イモリが足を失ったグループ、ではなくて両生類の無足目、という無尾目(カエル)有尾目(サンショウウオ)でもない、3つ目の大きなグループとのことです。南米、東南アジア、インド、マダガスカル以外のアフリカに生息、パンゲア大陸由来とのこと。すごいな。

毒のある種もいるらしいとか、卵生とか胎生とか、地中性とか水性とか、いろいろと多様性があるようですが、如何せん情報が少ない。日本でも継代飼育に飼育した人はまだいないのだとか。

確かにラオスの雨季は粘土質の土が水を含んでヌルヌルになり、人の行く手を阻む。トヨタのオフロードでないと未舗装の道は踏破できない。農村部では田植えを終えると農閑期になり、あまり農作業をしない。農地で重たく粘着する土を無理にいじると体を痛めてしまう(私は腰を痛めました。)雨季は意外と生き物に出会いにくい気候なのだろう。 それでもなお、たまたま偶然、玄関の横に産卵したというのは喜ばしいことだ。フェンスで囲まれた敷地内なので、犬も怖くないし、泥棒も入ってこない。カメラを設置しよう。インターバル撮影だっ!

ここでお母さん登場。模様からコータオヌメアシナシイモリと推測されます。

タイムラプスが、、うまくいかない!マニュアルフォーカスが解除されてしまう(仕様とのこと)

二度目!

昼間は雨!水没したけれど大丈夫そうだ。

そしてその夜。オートフォーカスのための小さな明かりをともし、待ちます。昨日は日没後すぐに来ていたのに、なかなか来ない。うろうろしていたら土から顔を出すお母さんと目が合う!これはすまない。邪魔をしてしまっていたようだ。

そしてついに!タイムラプス成功!

今のところ、卵が完全に水没すると世話をしにこなさそうです。そして水に浸かっても卵は死なない模様。

周囲の水位が下がると、乾燥の危険が高まるので粘液をまとわせてそれを防ぐ、のでしょうか。抱卵といっても温めるというよりはぐるぐると回転させているようです。どんな意味があるのでしょう。翌朝子守をしたまま発見。抱卵の時間帯は結構アバウトなのか、それとも天気次第なのか、しばらく観察を続けます。

さて今夜は金土と続いた長い雨がいったん途切れ、6時からタイムラプスを動かし始めています。さて母親は来ているでしょうか?水位が低いので、これまでの考察がただしければ、日没後すぐに来るでしょう。

しかしこれ食えるのか、ラオスにも食う文化があるのか、知りたいところです。写真を見せて聞き込みをして、

調べてみます。

出国も迫る6月16日、サエボーグ個展「Livestock」を観てきました。イベントでのパフォーマンスが本領発揮なアーティストですが、展示として造形をじっくり観られるのもまたよいものです。パフォーマンスはまだ観れず。

ご本人も会場にいらして、「食べること」「ウンコすること」を中心に色々話しました。

センシティブなテーマであることもあって、一部撮影禁止だったり入り口からは見えない位置に置いてある作品もありましたが、全体的に「お祭り感」があるのがいいですね。ご本人も「祝祭」を意識されてるとのことでした。

どうしても作品展示というのは触れる時間が短くなりがちで、「なぜここにウンコがあるのかわからない」といった素朴な感想もあったようで、そりゃ大動物家畜がいて食肉生産をしていたら、そこにウンコがあるだろう、という発想が、どうやらない人もいるらしい、のです。

どうしても人間はピンとくる部分に目が行きがちで、作品を観に来るときはその感度が高くなっているときでしょう。そのときに「システム全体」を見ることがいかに難しいか。

ピッタリとしたラバーはきもちいい、とか、くびれやくるぶしがピタッとしていて、いいですね。

また一方で、「作る側」になると見え方が違ってきます。取材し調査し、試作と思索を繰り返し「何を強調するか」を考えるとき、「何を強調しないか」そしてその全体を把握していないと見失うものがあるのでしょう。

昆虫食と文明」という名著のあるデイビッド・ウォルトナー・テーブズ

の「排泄物と文明」にも話が及びました。

国境なき獣医師団をつくった疫学者で、学者肌の雰囲気を漂わせるナイスな翻訳文なのですが、サエボーグさん的には「めっちゃ大事なのはわかっているけれど読み込みにくい」とのこと。確かにちょっと硬いし、前提知識がいるし、サイエンスを背景にしない人にはとっつきにくいかも。

そういう意味で表現の目的ごとに「解説役」というのがいろんな形で必要なのでは、とも思うのです。対話型専門知だ。

最近リアルタイムで読書をしてメモを残していく「読書メモ」というのをやっているのですが、もともとは読書中にTwitterを占拠して、気が散るのを抑えるための苦肉の策だったのですが、意外と好評で、こういった専門知ユーザーとしての目線を増やしていく、というタイプの対話型専門知も実践できればな、と思っています。

専門知を再考する 読書メモ

https://togetter.com/li/1708730

食農倫理学の長い旅 読書メモ

https://togetter.com/li/1733281

さてさて、6月24日に渡航してから、なんやかんやあってホテル強制隔離が終わったのが7月8日。
日本にいる間に、呼吸器疾患をコントロールしてる関係でかかりつけ医に相談していたところ、早期接種を推されて一回目のファイザーワクチンを6月20日に打ったところで渡航となりました。

キャッサバが育ちつつあるタケクの我が家

隔離期間中にラオス側の調整をしていただいて、二回目をラオスで受けることになりました。これはけっこうレアなのでは。保健NGOとして田舎で活動する以上、感染リスクの持ち込みは最低限にしないといけません。mRNAワクチンは超低温冷凍庫が必要な関係で、首都ビエンチャンでしか受けられず、各社のワクチンがCOVAXというWHO主体の枠組みで分配されている様子。空港のPCR検査は韓国が提供しているとのこと。いまのところラオスでの接種の完全普及は2023年を予定しており、接種スピードの遅さから地域を分けた強いロックダウンが唯一かつ効果的な方法、とのことです。首都ビエンチャンはレッドゾーンで、活動地のカムアンは2週間以上、一人の市中感染者も出していないグリーンゾーンになります。やはりレッドゾーンはみなマスクをしていましたが、グリーンゾーンは普通の生活に戻っている様子。観光客がほとんどおらず、観光客向けのホテルや飲食店が閑散としています。

アジア経済研究所がここらへんまとめてくださっていました。ありがたい。

んで7月11日に接種して、そのまま中部タケクに移動。接種日までの週末に少し時間があったのでビエンチャンでパソコン関係の物品購入をチェック。気軽にタイに渡航できなくなったのと、近年のバーツ高もあって、なかなか日本と同じ価格、同じクオリティとは言い難いですが、それでもちょっと気の利いたものを扱う店もふえてきたようです。

今回持ち込める荷物制限が厳しく、重くてかさばる調理器具を運んだこともあり、かなりの物品を諦めていたので、ビエンチャンで補充できてよかったです。調べたらEMSも止まっていて、割高のDHLか船便。
送ろうと思って断念した、ちょっといいキーボードもこちらで買えました。
ゲーミングキーボードってレインボーにきらめくんですが、なんかアガりますね。タイ語がいい感じ。

接種後6時間でタケクへ。無事(?)肩が腫れてきて、翌日だるさと関節痛がマックス。


なんだかんだ一日だるく過ごしつつ、自宅待機となりました。入国隔離後、すぐに移動すれば二回目の隔離は免除されたのですが、レッドゾーンのビエンチャンにワクチン待ちで滞在していたため二度目の自主隔離に。
一週間は外に出れず、二週目は食材の買い出しはOKとのこと。

ようやく先週末に開放!ひさしぶりの町並み。変化はフードパンダ(ウーバーイーツみたいなの)が増えたこと。

湿気は強いですが雨上がりはひんやりと過ごしやすく、日本の夏よりもつらくない。
寝具にダニがやってきていたので晴れ間を狙ってダニ熱殺

隔離二度目といっても庭はあるき放題なので、かなりストレスは少ないですね。虫はよい。
今週末でようやく自由の身です。田舎に行きたい。