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クビキリギス越冬成虫♂Euconocephalus thunbergi
クビキリギスやツチイナゴは直翅目の中でも成虫越冬をするタイプで
トノサマバッタ用にとってきた草にこっそり潜んでいます。
消化管内容物がないので、絶食させること無く直ぐに茹でて食べることができます。
体が軽いので箸でおさえながら茹で上げます。
今回は同じぐらいの大きさの茶色タイプとミドリタイプが見つかったので
食べ比べてみました。

茶色
消化管内容物が無いためか体は軽いもののエグみが全くなくとても美味しい。腹部だけ考えるとカミキリムシに迫る勢いの穏やかな味。翅や足はやはり硬い。
ミドリ
茶色より更に香りが良い。これは茶色の色素になにか悪い味があるのかもしれない。いずれも美味しい。
個体差を考えると茶色、ミドリともに30匹ぐらい欲しいところですが
もしかしたらミドリ型のほうが美味しい傾向があるかもしれません。
これから4月後半からは卵越冬のバッタ類が出てきます
植物も昆虫も春が来たら直ぐに対応してきますね。
タラタラしているのはヒトだけのようです。

久しぶりの更新です。
某学会に参加し、関係者各位にこのブログがバレていることがわかりました。
引き続き気を引き締めて、怒られることを恐れずに頑張っていこうと思います。
さて
以前幼虫越冬していたチャバネセセリですが
啓蟄もとうにすぎ、成虫へ向けて蛹になっていました。

味見
鱗翅目のサナギが幼虫よりも美味しいことはよくあることですが
収斂味がよりつよくなっていて渋みがあり。外皮も幼虫よりも硬くなっており、
あまりおすすめの味でなくなってしまいました。
幼虫よりサナギのほうがあまり美味しくない珍しいタイプ。
色も形もステキで、うぐいすあんの和菓子のような透明感のある造形ですが
味まで三拍子そろう、というのはなかなか難しいようです。