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今まで分散していました、昆虫食情報発信ブログ

蟲ソムリエへの道

蟲ソムリエの実践ですが

こちらにまとめることにしました。どうぞこれからもご贔屓にお願いいたします。今年は散らかっている情報をまとめて整理して発信していく年にしようと意気込んで、いや、ほどほどに思っているところです。

日本からゲストが来ていたんです。彼らの希望で私が養殖したゾウムシを振る舞うことにしたんですが、あいにくの停電。乾季で電気の問題はあまりなかったのですが、雨季が近づくにつれてスコールが増えてくると、乾季の間に溜まっていたあれやこれやの電気的問題が噴出するイメージです。季節の変わり目の雨が降る日は停電に注意。

しかし、我が家のキッチンには炭火のコンロがついていたのだ。停電なんぞに負けるわけにはいかない。というかオーブントースターよりも炭火で焼いた方がどうやら美味しいぞ、ということも村での活動でわかってきました。前日にあるものを食べさせて、フン抜きをしておいたゾウムシを用意。

いつも使っている電気ポットも使えない。炭火をおこしたらまずは湯を沸かす。

手を入れて熱いぐらいのお湯をかけることで最後のフンがプリッとでることがわかったので毎回この方法を使っています。生きたまま竹に挟むと脱走する奴がいることもあって一旦殺してしまいます。

日本だとサラサラの塩を振るのもできるんですが、ラオスで売っている塩はザラザラしててこのまま振ったら塩辛いと言われてしまいました。なのでさきに塩水にしてからまぶすと良い。

さて、日本のゲストは美味しく食べてもらえました。作るたびに味が良くなっていきます。

このどんどん美味しくなる方法も活動から生まれてきたものです。さすがラオス人。美味しい方法をもっとずっと知っているので、勉強しようと思います。そして収入、最終的には栄養という形で還元できればようやく恩返しになるかなと。

これまでに第1巻第2巻と感想を書きまして、そしてなんと昆虫食回、13話に監修として参加させていただいたなんともありがたい今作、3巻にて物語が一旦幕を閉じました。西塚emさんはスターシステムのようなものを採用しているので、いろいろな背景を変えて、また別の作品で彼らに会うことができるでしょう。ひとまずお疲れ様でした、そして通して読んでも昆虫食回がまったく浮かない、凄まじいフェチの全力疾走を見せていただきました。すごい。

さみしい、のですが、なかなかこのマイノリティである、虫好きの心をえぐるというか、私にとってはヘビーな物語でした。何度か3巻を通読してようやく感想が書けるようになったのでここにまとめておきたいと思います。売上に貢献するには発売後すぐに公開すべきところなんですが、なかなかこれは一筋縄ではおわらねぇぞと。

蟲やクセの強い生き物を愛する、「虫塚」を主人公として女性ヒーローとしての「ねね」というこれまたクセの強い登場人物、それらを学園であったり学校もの、日常モノというある種のお約束に入れ込むことでなんとなくマンガ的なものになっていく。そしてお約束の水着回と、恋愛?要素。

かと思いきや、「アンタの普通はアンタの基準で作ればいい。他人の基準を使って自分だけ擬態しようなんて許さん」とライバルである園芸部の花崎から厳しい一言。

これまでの虫ものマンガを否定するわけではないんですが、虫や虫好きは大抵物語上、マイノリティとして登場します。その虐げられてきた虫に対する愛着や知識が、効果を発揮してストーリーを展開させ、一躍ヒーローになるどんでん返し、スカッと展開、という形が数多く見られましたが、この漫画はそれを「許してくれない」のです。これは大変だ。

普通に対する憧れ。人生で一度も普通になれたことがないけれど、もしそこに「戻れたら」そこから見られる景色はなんとも安心で生きやすいものなんだろうという憧憬。そういった普通に一歩近づけるためにマイノリティのために用意されてきた「スカッと展開」なんだろうと思います。みんなを救ったり窮地をしのいだり、それによって達成されるのは「マイノリティな自分の趣味がマジョリティに『普通に』受け入れられる瞬間」なのでしょう。

しかし、しかし。

この物語はそれを許してくれない。普通を達成する、という課題設定そのものが普通ではないし、他人の借り物である。たとえ自分が植物性愛、昆虫性愛であることを自認をせざるを得ない状況に追い込まれたとしても、そしてそれを自認した上で他人に隠す選択をしたとしても、自分で自分の基準で自分をつかむまでが青春なんだと。青春とは客観的に測定できる解決や達成ではなく主観的にヌルい寛容と受容と先延ばしなのかもしれない。

そして転校生の女性ヒーローは虫の世話を手伝うばかりで何もしない。普通に戻れない、普通などないという最初から存在した事実を改めて明るく照らしてくれるヒーローだった。

人生をこれから決して共にしないだろう、全く価値観の違う、相入れない人物たちと、たまたま未成年の制約で同じ空間を共有したあの「青春」はなんだったんだろうか。

自らの力で人間関係を構築するようになった「オトナ」にはもう現れない。思い出される彼らが私に寛容だったのか。それとも諦念だったのか。それはもう青春という蟲籠だか蟲塚の向こうに霞んでしまってもう見えない。

もしかしたらそれは一種の共有された悪夢だったのかもしれない。

寝苦しかったんです。先々週にエアコンが壊れまして、風は来てもその風は冷えず。部屋の温度が32度を切るのがだいたい12時ごろ。朝になると28℃ぐらいまで下がるので寝起きは快適なんですが、寝つきが悪い。

こういう時は庭をぐるっと回って虫を数えるといいんですね。ひつじより虫。

ところがその中に昨年食べたボクトウガ Xyleutes persona がいたんです。ツムギアリに襲われた状態で。このツムギアリは私が積極的に餌を与えて半養殖している巣の構成員なので、横取りするのは気が引けたんですが、ふと先日トムヤムクンを作ろうとスープの素を買ったので、ねれないので温かいスープを作ってしまおうかと。

さて、「クン」はエビのことですので、今回のこれはトムヤム節足動物、としましょうか。分類的にはとてもひろい。先日自転車を盗まれる原因となったチャグロサソリを入れて、蛍光灯に集まっていたセミも入れちゃいましょう。

ウコン、レモングラス、トマト、長インゲンを入れて煮立てたらスプーン一杯のトムヤムスープの素を入れて、節足動物を入れたらすぐ完成。ライムを絞って簡単おいしい。酸っぱいスープ。

ブラックライトで光らせるのもまた楽しいです。

トムヤム節足動物

気になる。

サトウキビを絞って氷を入れただけの飲料がおいしいです。安くて砂糖水なので、なかなか栄養的に微妙なんですが、暑い日に飲むと、精製されないサトウキビ本来の甘さやうまみ、風味、雑味などが体に吸い込まれるようで、あー生きてるなぁと感じるほどのうまさです。こういったものは日本で飲むとおいしくないんでしょうね。気候や風土に即した文化な気がします。

3月の初めに、この女性に目がいきました。峰不二子のような。

キリッとした女性。そしたら今週、キリッとしていない女性がいることもわかり、どうにも気になる存在に。どうやら手描きのよう。1つとして同じものがない。

変遷。系統樹をつくりたい。

昔は水牛で絞っていたようですね。ベトナム製の機械らしい、という話は聞いたのですが、この女性の詳細をご存知の方、教えていただけると嬉しいです。楽しい週末になりました。

Zicrona caerulea 

昨年ラオスでつかまえて、味見したのに同定を忘れてしばらく放置していたカメムシ。美味しくて美しいなんてなかなかいい虫でした。

何気なくこの画像を使って最近したツイートが少しバズって、ルリクチブトカメムシ、と教えていただきました。ありがとうございます。

バズった後で申し訳ないですが、一体このツイートで私はこれで何がいいたかったんでしょうかね。謎のつぶやきが妙にバズることがあって面白いなぁと思っています。

久しぶりに早起きできたので、物品買い出しがてら3km離れた市場へ。時期が進んで今はハチミツのシーズン、かと思いきや蜜蝋や巣板そのものも売っています。これは楽しい。はちみつは目の前で濾してくれるスタイル。おそらく加糖ではないことをアピールする目的でしょう。小さいペットボトルで140円ほど。かなり高い。村でも養蜂がしたい、との需要はあったのですが、巣箱がタイ製で高いこと、蜜源の調査がまだ十分でなかったことから保留としています。これは「養殖はできないハチなので天然物だ」とのこと。

その場で瓶詰めするスタイル

巣にまとわりついた成虫を素手でおばちゃんがはたき落としていく。

なので無毒なのかと思った。ハリナシバチの一種だろうかと。

小さい巣板を買い足し、その成虫も食べたいから袋に入れてくれと言ったらえらく不思議そうな顔をされた。その時は気づきませんでした。

写真撮影。素手で触っても静かであまり攻撃性はなさそうだ、と思ったら刺された!

... "オオミツバチ Apis dorsata 味見" を続けて読む

以前に「外国製の日本語表現をたしなむ」ということで色々とこちらで見つけた日本語を収集していたのですが、先日それを #駄コラシール にしましたのでまとめておきます。

駄コラシールというのはTwitterで始まったコラージュの遊びで、昔流行したビックリマンシールみたいなのを、全く無関係な包装やチラシなどのゴミになってしまう「駄コラ素材」からコラージュしてみようという、一見、何が楽しいのかわからない遊びです。ですがやってみてください。キラシールを自作する、というのは変なスイッチが入ります。何を言っているかわからないと思うのですが恐ろしいものの片鱗を味わったのでぜひやってみてください。みているだけではふーん、と思うだけです。やってみると違います。

こちらにきて味わい深いキャラクターや変な日本語を駄コラシールのために収集してきたのですが、どうにも時間がなくて、手をつけられていませんでした。一念発起して(確定申告から逃避するために)作りました。とても楽しいものでしたが問題が一点。「どこまでがコラかわからなくなる」という現象に陥りました。例えばこの牛。適度に目つきが悪く、まつげが可愛いのですが裏のパッケージと表のパッケージで縦横の比率がおかしいです。、これは私の加工ではありません。

どこからが駄コラか分からない。

なので裏のパッケージからウシを切り出すと縦横比が変な感じに。次に真ん中「ンエポヨラタンナ。」カタカナのようですが読めない。

「ライム」と正しい日本語も書いてあるのでもしかしたらカタカナをオマージュにしたデザインかもしれない。そして正しいのか間違っているのかわからないファミリーの感じ。

そして切り出した方がむしろ駄コラ感が減ってしまう、謎のパッケージ。このキャラクターのデザインが上下すらわからない。顔はどこだ。これスズメガの幼虫だと思うんですがどうでしょうか。

そして機械翻訳だろうと思われるよくわからない表現。(最近は機械翻訳の精度が向上したせいか変な日本語が減ってきた気がします。)日本で売られているもののパッケージには誤字はまずありません。なのでそこがガバガバな日本語パッケージがむしろコラ感が増してしまっています。駄コラシールは「きちんとした目的と表現を持つパッケージ」を台無しにすることも一つの楽しみだったのに、もうパッケージ段階でパロディが始まっている感じです。なんとも気が早いぞ。

余分な強い
素材からすでに駄コラ感が強い。
そして誤字。惜しい!あと一息。

ということでリフレッシュできました。という話でした。

今週は村の栄養調査に同行した。前回は2017年に実施したことから、短期滞在日程と重ならず、同行できなかったため今回とても大事。前回と同様、昆虫を含めて村人が何を食べているか、どのくらいの量食べているか、乳幼児を中心に調べていく。前回は雨季、今回は乾季なので、湖沼や川などの水場へのアクセスが遠くなっているところに着目している。食材へのアクセシビリティはどう変化している、と言えるか。やはり地域保健の専門家と共同でやることで「昆虫が栄養に貢献しうるか」という可能性の議論を深くできることがありがたい。昆虫に栄養素があったとしても、それが地域の栄養に貢献するかは昆虫そのものではなく人の行動にかかっている。

この日は村への滞在時間は長くなり、いつも使っているレストランに行くにはちょっと遠い場所で昼食の時間になったので、村の村長さんにお願いしてお昼を作ってもらった。

突然にやってくる新しい味の体験。「奇食を求めて」ではなくて日常の活動の中で出会いがやってくるその自然さがとても楽しい。レモングラスと一緒に煮込んであるが臭みは牛肉よりも穏やかで、プリンプリンとした食感が日本人好みだと思う。鶏胸肉よりモモ肉派の人にオススメしたい。ただ美味しくアクセスのいい食肉としてふるまわれたヤマアラシ。記念に針をもらった。欲しいと聞いた時にはほとんど捨ててしまったとのこと。それほど普通の食肉なのだろう。

ヤマアラシの針。鳥の羽の軸のように中空で軽い。しかし丈夫。

ヤマアラシの針。何に使おうか。バイオマスの副産物から新しい工芸品が産まれる予感もする。軽量で鳥の羽根の軸のような中空構造。よく見ると内側に筋があり、リブ状にすることで強度を高めると考えられる。ヤマアラシにアタックされた犬の痛ましい写真を以前にネットで見たことがあるが、つまめる指を持つ人間やサルならともかく、犬猫などの食肉目がこの針にやられたらかなりのダメージだろうと思う。ともあれごちそうさまでした。また食べたい味。養殖は可能だろうか。懐くのか。食べたことで家畜として色々と興味を持った。

ファージみたいなツムギアリ。

連載第3回、更新しております。若干のホームシックかもしれませんが、日本食を作ると元気が出ます。記事にいれなかったのですが、見つけると噛まれると痛いことはわかりつつちょっと開けてみたくなるツムギアリの巣です。

さてひと段落ということで、昨年4月から取り組んでいた「蟲ソムリエ実験農園」のキャッサバ農場が完成しそうです。

最初に始めたのは私の借家の庭。200本ほど植えたでしょうか。6月に始まった雨季ですべて水没して枯死。

かなしいので街から30kmほど離れた場所の大規模キャッサバ畑をノンアポで突撃して、見学させてもらうことに。傾斜地に生え揃ったキャッサバたち。美しい。すべてデンプン加工用に来年5月に芋を干してタイかベトナムに輸出するとのこと。

ご近所に高台の農地を借りることができたのでスタート。最初は「キャッサバなんて枝切って刺しときゃ勝手に増える」とのラオス人の言葉を信じてそれをやってみる。どうにも成長が遅い。先のキャッサバ畑のよりずいぶんと成長が進まない。葉っぱが黄色くなっていく。ふとみると、キャッサバの枝の中身が空洞になり、泥が詰まっている。シロアリだ!

なんということでしょう。キャッサバはもうシロアリの住処になっていたのです。劇的アフター。

気を取り直して除草してから植える。これにより雑草と競合しないので少しは早く育つだろう。すると、なんということでしょう。近所のニワトリがつっつきに来るではありませんか!キャッサバは葉に毒を持つので害虫がほとんどいない、といいつつこちらではサラダがわりに葉を食べる人もいれば、このように食いに来る近所のニワトリがいる。フェンスを作ろう。

ニワトリがつついたキャッサバの苗
ニワトリ予防フェンス

そして草を取り、穴を開け、別の場所で発根させておいたキャッサバの枝を刺す方法でとりあえず600本。それでもまだ効率が低いのと、耕運機を入れずに穴を掘るのがなかなか辛い。乾季に入ってしまったので土は日に日に硬く固まり、そしてラオスで手に入る鍬は品質が低い。

もう怒ったぞ。ということでついに耕運機を招集。こちらの耕運機は日本の回転刃のついたチゼルプラウというものではなくて、ディスクプラウという効率が低い代わりに固い土もしっかり起こせるタイプ。反転させてふわふわになった土はなんとも穴が掘りやすいこと。

そしてエリサンは発根を促してから植えることに。直植えだと枝で待機する時間が長いので、そこをシロアリにやられる可能性が高くなってしまうのでスピーディーに。

拡大はしなかったけどコナカイガラムシの発生も。これは怖い。昆虫用途だと殺虫剤が使えないので、疾病対策にも生産拠点は分散させておきたいものです。

現段階では根出しをしたキャッサバの枝を耕起した後に掘った穴にエリサンのフンかゾウムシのフンと一緒に埋めるメソッドを採用予定。これも水だけのものを対照実験として実験しております。しばらく育ったら最も長い新芽の長さあたりで効果を比較しようかと思います。そして2000本、理論的には月産1000頭前後のエリサン、ゾウムシを養殖できるはず。これもデータを取ります。これによって村にどの程度キャッサバを植えれば、自給的に昆虫養殖が可能になるか、示すことができるでしょう。

あー疲れた。腰が、腰が辛い。

この作業はラオス人スタッフと二人での作業だったので暑い日に耐え、よく頑張ったと誰かに褒めて欲しくなってブログにしました。村に導入しているゾウムシ養殖は、他から購入したキャッサバを使っているので、これから自給できるよう村の農地を順次整えていく予定です。