二回連続で美味しくない昆虫だったので
今回は美味しい虫の話。
サクラケムシ(モンクロシャチホコ幼虫)は以前にも紹介しましたが
見た目は悲しいぐらいに悪いのですが、味が抜群に良いので初心者の方にもオススメの昆虫です。
茹でて冷凍しておくといつでも手軽に昆虫料理を楽しむことができます。
桜の香りがして歯ごたえもよく、プリっとした食感が最高です。
揚げても香りが残るので、味が均一になりがちな昆虫のかき揚げにも
参加させたい名具材といえるでしょう。
見た目はケムシですが毒はなく、今の時期にソメイヨシノなどの桜の木を丸裸にして
土中で蛹化するためにぞろぞろと降りてくるのです。
とてもカワイイですね(棒)
今回はどうやら時間帯があるらしいとの報告です。
12時から13時にかけて、10本のソメイヨシノをローテーションして
捕まえた所、40分採集で295g捕獲出来ました。
また、ホットな木というのがある程度決まっており、
今回は池に近い二本の木から
頻繁にサクラケムシが降りてきていました。
そこから少し離れたところでは、若齢の赤い幼虫がみられ、
樹ごとに成長には若干のタイムラグがあることが伺えます。
周りにはフンが落ちていました。 サクラケムシがいるかどうかはこのフンを見ることで判断できます。慣れてくると葉が食べられている木からは桜餅の香り
(クマリン)が匂ってくるので、手軽に判断できるようになります。
昼13時ごろまでは良く降りてきたのですが、
午後3時以降から夜にかけて、 朝7時前後はほとんど降りてこないことがわかりました。
実態を知るためには定量しなくてはいけませんが、傾向としては暖かい午前中に
降りるようです。
ここから、「9月第一週はサクラケムシ会(ランチ形式)」
という 新たな野外昆虫会が開催できるでしょう。来年ぜひやってみたいですね。
あ、申し遅れました。
今回の上の動画はこの音楽に合わせてお聞き下さい。 懐かしいですね。
サクラケムシが降りてくる 詞 むしくろとわ
サクラケムシが降りてくる
お腹を空かせて降りてくる(蛹化前の消化管内容物の排出)
あいつらはグルメじゃない(単食性)
サクラをペロリ(桜の葉を食害)
サクラケムシが降りてくる
日中主に降りてくる(捕獲は日中がオススメ)
クマリンの匂いする(桜の香りの化合物)
辺りにフン!フン!フン!(フンが目印)
「ポケモン言えるかな?」ぐらい流行すれば
昆虫食の普及ももうすぐだと思います。