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コロギス  Prosopogryllacris japonica

この昆虫との出会いは強烈でした。
4階の研究室の机の上で、いきなり威嚇してきたのです。
触角をふりみだし、翅を広げ、前後に体を揺すりながら威嚇する様はとてもかっこよく、
「なぜこんなところに?」と しばし呆然としていました。
激おこ。ですね。

おそらく樹上性のコロギスが、灯火にくる昆虫に誘われやってきて、侵入したのでしょう。
コロギスの由来は
コオロギとキリギリスの中間 であることから命名されたと言われています。
味で確かめてみましょう。
キリギリス系の甘みがつよくコクのある強い味。美味しい。コオロギ系のフェロモン臭はない。
脚のトゲが気になるので取り除いた方がが良いかと。
つまり味的にはコロギスはコオロギでなくキリギリスに近い仲間
クビキリギスに似たキリギリス系の昆虫は
アフリカのマラウィにおいて、季節の変わり目に大発生し、
現地の作物の端境期=作物が不足する時期での
栄養補助食品になっているそうです。

肉食性がつよく、
ケンカも多いのであまり高密度での飼育養殖には適さない昆虫ですが、
このような採取食文化のために生息地を保全する、
という取り組みも将来必要になってくることでしょう。