池袋ジュンク堂書店で7月中に開催していた蛾売りおじさんの出版記念展示会 および7月28日のサイン会に行ってきました。
私が書籍を購入し、 整理券をゲットして展示会場に行くと、エスカレーターで上がってきた通りがかりの男子が、確認できただけで2名、食い入るように見に来ました。それほど吸引力があったのでしょう。
うち1名の謎の発言。なにいってるかわからないけどわかる。
「誰かこれ作ったの?作ったの?」という謎の疑問をもつ男子がいた。作品の存在感がすごすぎて誰かによって作られたものという事実が受け止められないぐらいにどこかに達しているんだろう。男子がハマる立体刺繍。 pic.twitter.com/5OCP8R2tgC
— 蟲喰ロトワ 蟲ソムリエ しばらくラオス 一時帰国11月予定 (@Mushi_Kurotowa) July 13, 2019
表現とモチーフの間にある「解釈」を経ることで、ときに、人によっては実物よりも実物らしい存在感を感受する、という現場を目の当たりにしました。すごい。
蛾売りおじさんの刺繍はなんと裏と表を違う模様を縫い付けているそうで、その少し粗いテクスチャや整然と並んだときのつややかにひかる反射などコンセプトの段階で勝ち確定のすごいアイデアで、そしてそのまま技術と妄想に突き進んだ王道の表現だと思います。本当に写真に映らなくてつらいので、実物を見に行ってください。
そして28日サイン会、開始時間すこしあとぐらいにいったら大行列でサイン会の終了間際にようやく私の番に。すごい。ファンがもうすごい。
サイン会特典、おおきなカイコさんと写真をとっていただきました。
食べごたえがありそうですね。
ちなみにですが、蛾売りおじさんはおじさんでもないし、ひとりでもなかったことをこっそりお知らせします。蛾売りおじさんとは概念なのです。
