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味見:ヤドリバエサナギ・成虫

今年の6月初旬
シロヒトリ Chionarctia nivea
の幼虫がワシワシ歩いているのを見かけ、捕獲しました。

ヒトリガと並んで「クマケムシ」と呼ばれる定番のケムシ。
大変食べにくそうなのですが、これを前蛹まで置いておけば
美味しく食べられるのではないか、と期待しました。
桜の葉をせっせと与え、何も食べなくなってからフタ付きのケースにティッシュと一緒に入れました。
しばらくもぞもぞしていたのですが、
彼はケース内に自らの毛を使って繭状の構造を作り、寝床にしていきます。
以下閲覧注意


ワクワクしながら待っていた所。
驚愕の光景が。

こ これは
サナギですね。 ヤドリバエ Tachinidae sp のサナギと思われます。
かわいそうにヒトリガは、自らの作った繭の中で、しおしおになってしまっていました。
悲しいですがやることは一つしかありません。
味見です

少し独特ゴム系の臭いがある。好みが分かれそうで、脱皮直前なので毛感があり、もうちょっと若い時期に味見をすべきだったと思う。
次に、少し待って脱皮後

ううむ。ハエですね。イエバエにそっくりです。
味見
見た目全くイエバエ。食欲がわかない。同様のゴムに似た臭い。不快な臭いではない。怪我多いので食感は今ひとつ。下に外皮がのこらないので悪くはないが、良くもない。
シロヒトリが失われたショックが大きくて、
彼らヤドリバエを美味しくいただくことはできませんでした。
鱗翅目の養殖には、カイコの時代からヤドリバエ、ヤドリバチは大きな問題です。
まぁでも食えるので、食用にはさほど問題ではないかもしれません。

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