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味見;海のゴキブリことフナムシ

先週海に行く用事がありまして。
大洗の海岸でついでにフナムシLigia exotica
を採って来ました。
もちろん味見をするためです。
スカベンジャーであるフナムシは、
ゴキブリとよく似た生態・姿形をしているので
「海ゴキブリ」とも呼ばれ、一般にあまり好かれていません。
同様に味も似ているのでしょうか。

今回は大きさの近いデュビアの幼虫を比較対象としました。

長い触角、似た大きさの脚、下を向いたアタマ、平たいからだなど、
全くよく似た構造をしています。

ネットでは「臭くてたべられない」とのことですが、
折角ですのでチャレンジしてみます。
ホントウはフン抜きをして、一週間後ぐらいに食べたかったのですが
飼育が悪いようですぐに死んでいくので、生きた個体がいるうちに
実施しました。
味見
デュビア フン抜きをしていないせいで臭く、内部がジャリジャリしている。
やはり茹でには向かない昆虫。
フナムシ
圧倒的な磯臭さ。内臓を除去しようとするが腹部は全て消化物で埋まっている。
脚もシャリシャリして食感が良くない。
多足の節足動物でもゲジは美味しかっただけに
大変残念な結果です。
ただ言えることは
「フナムシは磯臭いゴキブリに似た味」であることです。
「海ゴキブリ」とのアダ名は味も的確に予言していたのでしょう。

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