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まだ間に合う!バッタ会のガイドライン

10月13日、20日に
「東京バッタ会」および「つくばバッタ会」
が開催されました。
秋も深まる中
「スポーツの秋」「食欲の秋」「学問(昆虫学)の秋」

贅沢にも全ての秋を堪能できる、
しかもお金がかからない
不景気にぴったりの名イベントなのであります。
以前書いたセミ会のガイドラインと同様、
明日にでもできるバッタ会のガイドライン
として、ご紹介したいと思います。
1,バッタ会の会場
バッタはどこにでもいるわけではありません
主に「イネ科の草」が大好きです。
田んぼの畦道、河川敷、芝の広場などに生息しています。
イネ科の草について知りたい場合はイネ科ハンドブック
がありますので参考にしましょう。
また、食べたいバッタによって若干生息地が異なります。
湿気が多く、水田のあぜ道ではイナゴが。
乾燥したコンクリートの目立つ河川敷にはトノサマバッタが多くいます。
2,捕まえたいバッタの種類

以前書きました「バッタコンプリート」から集計した
独断と偏見の最新「バッタランキング」によると
茹でても美味しいA級バッタ
トノサマバッタ
ヒゲマダライナゴ
クルマバッタ
クルマバッタモドキ

揚げると安心普通のB級バッタ
コバネイナゴ
ツチイナゴ
ショウリョウバッタモドキ
茹では厳しいしっかり揚げて食べたいC級バッタ
ショウリョウバッタ
オンブバッタ
となりました。(独断と偏見です)
まずは美味しいA級トノサマバッタ類がいる
河川敷での実施をオススメします。
秋になると卵成熟のために暖かいコンクリートの上でひなたぼっこをするトノサマバッタが見られます。

体が重く、卵を抱えているので動きが遅く捕まえやすいだけでなく、
じっくり揚げるとジューシーで、トウモロコシのような香ばしさがあります。
最高の秋の味覚といえるでしょう。
次に
B級バッタの居場所として稲刈り後の田んぼが挙げられます。
河川敷よりも比較的安全ですので、お子様連れであれば
とりやすいイナゴから始めてみてはいかがでしょうか。
先日私が参加した「イナゴンピック」でも
大人の部一位=101匹
子供の部一位=98匹
でしたので
イナゴの運動能力であれば大人と子供の差は無いように思われます。
(イナゴンピックの詳細についてはまた別の記事に。)
3,バッタ会の道具
さて、
バッタがいることが分かったら虫捕り網
できるだけ2m程度の伸びるタイプがよいでしょう。
トノサマバッタは危険を察知すると数十メートルから数百メートル飛びます。
その察知範囲は(経験上ですが)およそ2mですので、
そっと近づける長めの網をオススメします。
また、日本に生息するコバネイナゴは
大部分がハネの短いタイプですので、
基本的に移動手段はジャンプです。
手でつかむように取るのが手っ取り早く、
大量に捕獲できます。
手づかみの場合は、イネ科の草本はススキのように手を傷める場合がありますので、薄手のビニール手袋などがあれば、躊躇なくつかみに行けると思います。
また、
つかまえたバッタたちは
蒸れると死んでしまいます。
洗濯ネットを用意し、その中にバッタを放り込みましょう。

外からもバッタの様子が見えるので、調理の時も役に立ちます。
4,手軽なアウトドア調理
捕まえたバッタは早く食べたいもの。
手軽に、A級からC級までのバッタをいずれも美味しく食べるには、
揚げ調理がオススメです。
アウトドアコンロと小さめの揚げ鍋、油処理用の牛乳パックを持参し
平らな所で唐揚げや素揚げにします。

唐揚げ粉をチャック付きビニール袋にいれ、
捕まえたバッタを放り込み、揚げます。
素揚げの場合はそのまま入れてもよいでしょう。
ハーブソルトのような味付きのシーズニングをふりかけると
美味しくいただけます。
5、最後に
バッタ類は日本人が長らく食べてきた食用昆虫です。
毒もなく、数も多く、噛むこともないので、
誰もが食べやすいのですが、アレルギー体質の方はくれぐれもご注意ください。
申し訳ありませんが、食物アレルギーへの対応は責任をとることができませんので、ご自身の判断でお願いいたします。
また、他の昆虫同様、バッタの寄生虫や細菌については
ほどんど調べられていませんので、かならずしっかり加熱して食べましょう。
秋も深まり、バッタ類はよく食べ、よくひなたぼっこをし、
卵を次世代に残すもの、越冬の体力をつけるもの、
それぞれがおおきく太ります。
ぜひこの秋の味覚をご堪能ください。

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