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味見:待望のブドウスズメ

9月の中頃、
3齢ぐらいのブドウスズメ Acosmeryx castaneaを食べ、
とても美味しかったので、終齢、もしくは前蛹が食べられないものかと
毎日ぶどう棚を見に行く日々が続きました。
食痕はすれど姿は見えず、
フンはあれど姿は見えず。
ようやく見つけた終齢幼虫を脱走させるという大失態もおかしました。

さて、
そんな困難もありつつ
先週、ようやくみつけ、
ぶどうのめぐみとかいうスキャナ写真を撮影し
かんぜんにうかれつつ、「前蛹」になるのを待ちます。。
時期が来ると
ぶどうの葉を食べなくなり、フンも小さく少なくなってきます。
ワンダリング、というサナギになる場所を求めて
地上をさまよう段階になります。
同時に、なぜか色が茶色くなります。

この色変化は葉の保護色である緑から地面の保護色である茶色に背景色が変わったためなのか、
それとも不要になった緑の色素を回収し、
サナギや成虫へのエネルギーにまわしているのか。
原因は不明ですが。はっきりと色が変わります。
面白い現象です。
プリンカップにティッシュを入れると、潜り、
周囲に繭のような荒い構造を作ります。

この時、幼虫は液状のフンを出して消化管内を空にし、
前後に縮んで外皮の弾力がなくなってきます。前蛹です。

この前蛹でしばらくすると、
脱皮し、サナギとなります。
ですが、この前蛹が大変美味しいのでこの段階で頂きます。
スズメガの大型の終齢幼虫は外皮がゴムのように弾力があり、
かみきれません。また、内部も液状で、水風船のような感じです。
味わいも薄く、食べにくいことから、
より美味しく食べるためには、
サナギか前蛹をオススメします。
逆に若い幼虫は柔らかく、そのまま茹でるだけで美味しく頂けます。
さて、
待望の前蛹いただきました。いつものように茹でポン酢。
サクッと歯切れよく、内部はほどよくまとまった絹ごし豆腐状態。葉の香りもの残っていて非常に美味しい。待ったかいがあった。
歯切れ、味、香り全てが完璧ではないかと。エビガラスズメ並の美味しさ。
ブドウは育てるだけでグリーンカーテン、実の収穫、更にはブドウスズメと、
恵みの多い作物だといえそうです。

1 thought on “味見:待望のブドウスズメ

  1. いっちょす

    そんな美味しそうな表現されたら食べたくなっちゃうじゃないですか(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)

    返信

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