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味見;モンクロシャチホコを深く味わう

サクラの香りがして美味しく、昆虫試食会でも大変好評なサクラケムシことモンクロシャチホコ幼虫
先日ワンダリング(幼虫が食草を食べ終え、サナギになる場所を探してうろつく行動)をしているサクラケムシを発見、しばらく置いておいた所、蛹になっていました。

真っ黒でつややかなサナギ。うっすら成虫の顔が透けています。
実は以前にこれを頂いたことがあり、サクラの香りはのこるものの
若干の土臭さが気になっていました。今回は土に入れずにサナギにしたので、
その心配も無用です。
香ばしさとかすかなほろ苦さ、クリーム感がありおいしい。サクラのクマリンの香りも健在。土臭さもなく美味しくいただける。外皮が少し固いので前蛹のほうが使い勝手が良いかと。
続いて、
サクラケムシの体液を吸っていた
ヨコヅナサシガメ幼虫。Agriosphodrus dohrni

カメムシ目は結構食べましたが、サシガメは初です。
サクラの香りのするサクラケムシを食べていたこともあり期待大。
…? 何の味も香りもしない…
小さいせいか、かすかに甘いアミノ酸系の体液がでて、
サクサクと外皮が食べられて、これだけです
他の小型のカメムシと同様、香りがなければただのカメムシはなんだか味気ない食感でした。
美味しいサクラケムシの変態、および捕食者の味見の結果、変態による味わいの変化が香りを損なわずに起こっていることから、
捕食者へ香りが移る可能性よりも、生育段階ごとの調理法を模索していくのが良いでしょう。

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