擬態した昆虫を食べ比べ、味で分類しようという野心的な企画。
第二回はたいへん腰が重かった。
クロオオアリCamponotus japonicusvs vs ホソヘリカメムシRiptortus clavatus。
どちらもあまりおいしくなさそう。
選手入場
クロオオアリ(図左)は日本に住む大型の普通種。
ホソヘリカメムシの成虫は細く茶色いカメムシ型だけれども、
幼虫は黒く腰のくびれたアリに擬態している。(図右)
味見。いつもの様に茹でてポン酢。
クロオオアリ。酸っぱい。しかも不快な酸っぱさ。
ギ酸のカルボキシル基で酸味、アルデヒド基で不快味に感じられると思われます。
高校化学で習うギ酸はカルボン酸でありながらアルデヒド基を持つ特殊な形。
アルデヒド基は還元性をもつので、これを酸化すると
炭酸=水と二酸化炭素になり分解されます。
黒焼きで売られているアリが酸っぱくないのは
酸化しているためでしょう。
次にホソヘリカメムシ
…カメムシの味ですね。パクチーの味です。
私はパクチーに出会う前に
事故でマルカメムシを食べてしまったことがあるので
カメムシ味はキライです。
以前食べたキバラヘリカメムシは美味しかったのですが。
ということで
今回のアリ擬態。
クロオオアリとホソヘリカメムシは味に大きな違いがあり、
ヒトでも弁別が可能です。
が、どちらもあまり美味しくありませんでした。
事故で食べてしまったカメムシについて詳細が気になります。