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ティーパーティー

今年の3月、心斎橋のデパ地下「伊右衛門」で
一杯1000円という玉露を頂いたことがありました。
いわゆるグリーンティーというものとは大きく異なり、
圧倒的なアミノ酸の旨味とカフェインと思われる脳天に突き抜ける衝撃。
「上喜撰(=玉露) たった四杯で 夜も眠れず」とはよく言ったもので
幕末人が眠れなくなるのも納得の味でした。
更に、この玉露の茶葉、ポン酢で食べられるのだということでいただくと、
大変美味しく。チンゲンサイのような旨味があり、野菜として食べられるレベルの味でした。
そしてこの時
何かに似ているとおもったのです。
「フン抜きしていないトノサマバッタを茹でて食べた味と同じだ。」

昆虫のお茶として有名なのは蚕沙とよばれる
蚕のフンを煮だしたお茶です。
漢方では四肢の関節の痛み、 麻痺、腹痛、下痢などに応用されるとのこと。
桑の香りとコクのある味が美味しく、
先日のセミ会でも4リットルほどつくりましたが、全て飲まれ、
蚕沙を分けて欲しいといわれるほどの人気になりました。
また、食植性の昆虫のフンはいわゆるウンコ臭さがなく、
それぞれよい香りがします。
イナゴの佃煮も、大抵の地域ではフン抜きをしてから調理しますが、
味が濃厚になる、といってフンを抜かない地域もあるそうです。
ということで
今回はティーパーティーをやりました。
選手入場、の前に、
フンはそれぞれフライパンで空煎りし、香ばしさアップと殺菌をしておきます。

今回は6種類(昆虫種・食草で表記します)

① カイコ・桑の葉
② クロスズメガ・松の葉
③ シンジュサン・シンジュ(ニワウルシ)
④ トノサマバッタ・サトウキビ
⑤ トノサマバッタ・ソルガム
⑥ ヒゲマダライナゴ・サトウキビ
これらは植物が破砕され、腸内の消化酵素と微生物などの作用により
消化されたものであるので、
今回は微生物発酵した中国茶「黒茶」の作法に則って行います。
3gの茶葉に100度の湯を130ml入れて1分 だそうです。
今回は節約のため1.5gの茶葉(?)に65mlの湯を入れます
手順1
茶葉(?)を1.5g測り、だしパックに入れる。
手順2
湯のみを温める

手順3
100度の湯を入れ、だしパックを2分漬ける

完成!

同じ重さ、同じ時間抽出したはずなのですが、
大きく色が異なります。
また、
4と5は違う食草でフンの色も違うのですが、お茶は同じような色合いになっています。
香り
① 香り麦茶系のこうばしい香りにかすかな甘さ。明らかな桑の香り
② 松の葉の突き抜ける香り。松脂の匂い。
③ ①に近い香り。食草が異なるはずなのに不思議。
④ とっつきやすい香ばしさ。 クセのない香り。
⑤ ヒノキのような木材の香りと甘いメープルシロップのような香り。
⑥ 色はあるのに、においは殆ど無い。かすかに香ばしい香り。
淹れたての味
① コクのあるまったりとした味。後味がながびく
② 爽やかな甘さと酸味。ローズヒップティーに似る。 キュッとした渋みがのこる。
③ 仄かな苦味。始めに苦味が来るゴーヤタイプで舌にのこらない。口に含むと香りが変わる。ゆでた小松菜の青臭さと土臭さ
④ ごくごくいける甘めの味。 飲んだあとにわずかに渋みがあり、すっきりする。冷やして夏に飲みたい。
⑤ ほろ苦いコーヒー系の苦味。 香りからは想像できない大人の味。渋みはないが 焦げた栗の渋川のような味
⑥ かすかに甘いが味が薄く感じる。ローストしたトウモロコシの香りもあるが水っぽく薄い
冷えてからもう一回飲みました。
① 桑の臭さがつよくなる。暖かいうちに召し上がれ
② 酸味がより強烈になった。これはおもしろい。
③ 先味の苦味が強くなる。青臭さはなくなる
④ メントールのようなさわやかな後味。冷やしてもイケる
⑤ 苦味と渋みがあわさり紅茶系の味。さっぱりするので料理のあとに飲みたい。
⑥ 薄い 味がまろやかすぎてわからない。
食草、昆虫種によって様々、ということが分かりました。(当然といえば当然ですが。)
飲みやすかったのが④トノサマバッタ・サトウキビ茶
冷えてもごくごくいけそうな爽やかな馴染みのある味。汗かいたときにのみたいですね。
驚いたのが
② 松の葉・クロスズメ茶
なぜかかなり酸っぱくて驚きました。特徴的な松の香りも楽しめおもしろかったです。
今回特に興味深かった点
④と⑤の比較
トノサマバッタが2種の植物(④サトウキビ ⑤ソルガム)を食べたフンだけれども、大きく味が異なることがわかりました。。
色や香りが結構近いのに、味はソルガムの方にだけ苦味があり、興味深いです。
④と⑥の比較
同じサトウキビをたべたトノサマバッタとヒゲマダライナゴの比較。
トノサマバッタの方が特徴的な味、香りをしているのに対し、
ヒゲマダライナゴは薄く、消化の具合が異なることが伺えます。
⑥は今回のような湯に入れるだけでなく、煮だして飲んだこともありますが、
きちんと煮だすと良い味になりました。
各フンの消化具合によって淹れ方も変える必要が有るようです。
今回はツイッターでのつぶやき
「照葉樹の葉を食用に変える、という点で、お茶と昆虫食には通じるものがある」
をみて、
この記事を完成させるに至りました。
御礼申し上げます。

2 thoughts on “ティーパーティー

  1. NONAME

    普通のお茶とあんまり変わりませんね。 自分も飲んでみたいと思いました。友達に秘密で飲ませてびっくりさせたい(笑)

    返信

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