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シンジュサン(樗蚕)Samia cynthia pryeri はチョウ目、ヤママユガ科のガの一種である。朝鮮半島、中国、国内では日本全土に分布する。
開張すると110-140mmほどの大きなガである。翅の色は褐色で、全ての翅に1つずつ三日月形の紋がある。出現期は5-9月頃。 幼虫は毛状突起を持つイモムシで、柑橘類、ニガキ、ヌルデ、クヌギ、モクセイ、クスノキ、エノキ、リンゴなど数多くの樹木の葉を食べる。(wikipedhiaより)
ヤママユガ科の食用昆虫で有名なのはモパニワーム
イギリスの通販サイトで見つけて乾燥のものを食べてみたが、
けっこうおいしかった。(e-ism記事参照)
シンジュサンもヤママユガ科なので
美味しい可能性が高いので挑戦。
…見た目はビビッドでとても食欲をそそらない。
茹でてポン酢ジュレでいただく。
外皮がやわらかく、トゲ状の突起も固くない。
内部は小松菜のような香り。豆腐のような淡白な味もあり
「小松菜の白和え」のような味。かなり食べやすく、美味しい。
7月の阿佐ヶ谷昆虫食のよるべではクスサンの前蛹とサナギを食べたが
こちらも美味しかった。
やはりヤママユガ科は期待大。
養殖できればアフリカに高く売れるかも。

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<味見ルール>
料理をする前に食材の味を確かめます。
昆虫は概して「普通の味」です。
そのため、味の強い料理では風味が消えてしまいます。
味見ではその風味をきちんと把握するため、
「しゃぶしゃぶぽん酢」で統一しています。
非加熱で生の味も確かめたい所ですが、
昆虫はヒトと共通で感染する細菌や微生物、寄生虫について
ほとんど調べられていないので必ず加熱するようお願いします。
記念すべき第一回。トノサマバッタ

日本でもありふれた普通のバッタです。
イナゴに似ているので食べることへの抵抗感は低いと思います
今回は「フン抜きの有無」をメインの話題とします。
用意するもの
1,バッタ
2,鍋
3,ぽん酢
A,フン抜きせずに茹でていただく
フンの香りが強く、あまり美味しくない。
B,冷蔵庫で2日置きフン抜き後、茹でていただく
フンがぬけ、バッタ本来の枯れ草のような香りがする。
考察
茹でて食べる場合、香りがつよいものは食べにくいが、
A、Bのバッタを200℃オーブンで30分加熱すると
どちらもカリカリになったが、
Aの方がえびせんのような香りがのこり美味しかった。
Bはすこし味気ない感じがした。
エビやカニの味噌はいわゆる消化途中のもの。
独特の風味や旨味は未消化物由来なので、
バッタも同様といえます。
風味や旨味が消えがちな揚げなどの高温調理は
フン抜きをしないほうがオススメ。
佃煮や茹で、串焼きのような素材の風味を活かす料理には
フン抜きがオススメです。
イナゴの本場、福島でも
フン抜きをする地域が多いのですが、
フン抜きをしないほうが「コクが出る」とのことで
しない地域もあるとのことです。
さて、そのフンですが
カイコのフンを乾燥させた漢方薬として「蚕沙」があります
これをお茶のように煎じて飲みます。
桑の葉の香りが濃縮され、とても美味しいです。
このようなことがトノサマバッタのフンでもできないかと。
サトウキビを食べさせたバッタのフンをフライパンで煎り
お茶にしました。
サトウキビの甘い香りが濃縮し、しかしバッタが
甘味などの栄養成分を吸収してしまったので
味は甘くありません。普通の麦茶に似た味です。
「植食性昆虫のフン茶」
新しいジャンルになりそうです。

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昆虫を調理してみたい!
でもやりかたがわからない!
そんな方に、ビギナーズから始めましょう。
1,食材選び
まず食材選びです。
マメハンミョウ、ツチハンミョウは
猛毒カンタリジンを持っているので食べないでください。
腐肉食性のシデムシも避けたほうが良いでしょう。
腐植土を食べているカブトムシ幼虫は大変美味しくないので
美味しそうなものを食べている昆虫を選びましょう。
始めての方はバッタ、セミがオススメです。
2,鮮度
昆虫は生きたものを使いましょう。
鮮度が一番です。昆虫は一気に劣化します。
経験上ですが、エビと同じぐらい傷みやすいです。
そのため、基本は生きたものを使用します。
どうしても死んだものを使う場合は冷凍、冷蔵をきちんとし、
味が変だと思ったら食べない勇気を持ちましょう。
3,調理の前に
いよいよ調理ですが、もしご家族、ルームシェア、恋人等
同居人がいらっしゃる場合は調理器具の共用が可能か
くれぐれも、くれぐれもしっかり確認しましょう。
勝手に使い、あとから同居人が
昆虫の脚のカケラを発見してしまうと
有効な言い訳は存在しません。
4,調理の最初は揚げ物で。
手始めに、かるく塩コショウして
揚げてみましょう。これで美味しいと感じたら
あなたは昆虫料理ビギナーの一員です。
素揚げ、天ぷら、唐揚げ、南蛮漬け
揚げをベースにいろいろたのしめます
美味しいけど油っぽいな、と感じたあなたは
一緒にディープな昆虫料理の世界へ入っていきましょう。
5,他の食材との比較
昆虫は陸生の節足動物なので、
基本的に同門のエビカニを参考にできます。
しかし、エビカニと比較して、
表面のクチクラが水を弾きますので、
味の染み込みが悪いです。
また、気管系が発達しているので
内部に空洞が多いのも特徴です。
このような特徴を生かした調理法がありますので、
また紹介します

はじめまして。
ブログ始めました。
人生迷走中 顔はクロトワ似「なぜ昆虫に食欲が湧かないのか」をテーマに研究開始。食べたら美味くて研究頓挫「昆虫を美味しく食べる調理法とは」に変更/食用昆虫科学研究会 Edible insect science meeting 昆虫料理研究会 趣味自転車;鯨食文化研究;法螺貝;トランペット;リコーダー;鯨歯彫刻