さて、9月に味見していたものを掘り出します。
目的は9月の梅雨の終わりに売られているちいさな糞虫。こちら。
これ学名わからないんですが、どなたかご存じないでしょうか。
こちらがメインでよく売られる糞虫。ウシや水牛のフンの下にいるとのことで、探せば見つかるけれどたくさん手に入れるのは結構大変とのこと。ムネアカセンチみたいな配色だけどわからず。ご存知の方教えてください。茹でて食べると少しの渋みがあり、さっきのOnthophagus mouhoti より臭くて旨味が薄い pic.twitter.com/0RzzeNPjuG
— 蟲喰ロトワ(むしくろとわ)プロ蟲ソムリエ/ラオス在住/次回帰国3月6日 (@Mushi_Kurotowa) September 16, 2019
そのなかにチリメンモンスターと呼ぶべき、まざりものがあったのです。
とにかく美しい。前胸部のくぼみとまっすぐ上に張り出したツノ。三日月型のアタマの角が立体的に交差し、写真を何枚もとってもその全体像を映し出すことができません。くやしい。色も落ち着いたグリーンでありながらメタリックでもあり高級感があり、全体にしめるツノの大きさが大きく、まるっこい体型と破綻しないカーブを描いている。美麗種というのはなかなか恣意的な呼び名ですが、これは多くの虫好きが同意してくれる美麗種と言っていいのではないでしょうか。
そしてそれが食えるらしいとのこと。なんと。
それではいただきましょう。
茹でて味見。香ばしさがあるもののやや土臭い。カマンベールチーズのような少しのカビ臭さと旨みがあり、これはこれで美味しい。ツノやトゲは刺さるほどの強度はなかった。
Onthophagus mouhoti ♂ 茹でて味見。香ばしさがあるもののやや土臭い。カマンベールチーズのような少しのカビ臭さと旨みがあり、これはこれで美味しい。ツノやトゲは刺さるほどの強度はなかった。前胸のツノが二つで全体的にトゲの短いのがメス。今回は死んでしまったので味見せず。 pic.twitter.com/IffFgyleAc
— 蟲喰ロトワ(むしくろとわ)プロ蟲ソムリエ/ラオス在住/次回帰国3月6日 (@Mushi_Kurotowa) September 16, 2019
おいしい。というか本家よりもチリメンモンスターのほうが美味しいとは。
そしてなんと、これが台湾で昨年出版された昆虫食本「昆蟲上菜」にも掲載されていました。
なんか、、、わかる。美しいし美味しい的なことがかかれている。 フンの中にいるようだ。そのツノが邪魔じゃないのか。 こんな表紙です。台湾でみつけたらぜひ。たぶん名著だと思います。
なんと、おいしい蟲はおいしい。国境をこえてこんなことが話せたらいいなあ。グローバルに参りましょう。