さて、ビネガロンを捕まえてはしゃいでいたあと、村の村長さんから大きなセミをいただきました。虫の人として覚えてもらってるようです。ありがたい。
セミもらった。でかい? pic.twitter.com/DXAZ8rAfDl
— 蟲喰ロトワ 蟲ソムリエ 昆虫農家 @ラオス 次回一時帰国11月予定 (@Mushi_Kurotowa) September 19, 2019
このときは、なんだか大きいなぁと思っていたのと、うっすら「テイオウゼミ」の模様が頭をよぎったのです。ん?クマゼミと同じくらいのボリュームだけどテイオウゼミっぽくないか。
村から街に帰り、調べてみると世界最大のセミの属、Megapomponia (メガポンポニアって声に出して読みたくなりますね)であると教えていただきました。ラオスには小型のM.intermedia. 更にマレー半島の南には最大種、M.imperatoria テイオウゼミが住んでいるとのことです。
インドネシアからメガポンポニアの新種が記載された論文がありまして、そこから胸部の斑紋の写真を見比べ、Twitterのセミに詳しい方に教えていただきながら個体差なのか、種の特徴なのか、モヤモヤしながらこれではないかと。
さて、和名「ヒメテイオウゼミ」で気になってしまうのは「職位はなんなのか。」ですね。帝王なのか姫なのか。
「姫帝王」というツンデレのような新しいジャンルなのか。
小さいセミはチャクチャン、大きいこのセミはメンオーッというそうです。クマゼミが60mmから70mm これが体長59mmなので、さほど日本のセミより大きいわけでもないです。
聞いてきました。オオーd みたいな感じに聞こえます。
— 蟲喰ロトワ 蟲ソムリエ 昆虫農家 @ラオス 次回一時帰国11月予定 (@Mushi_Kurotowa) September 25, 2019
どこまで大型だとチャクチャンでなくなるのかわからないですが、
テイオウゼミ属がそう呼ばれているのかもしれないです。 pic.twitter.com/OWSyph7Xxr
ともかく茹でてたべてみましょう。
茹でると茶色い汁がでて木の香りがつよいが、味はとってもタンパク。ほとんど胸にしか肉がなく、腹部はスカスカで軽い。外皮も大きい割りに硬いわけでもない。 茹でると香ばしい木の香りがするが、茹で水に溶け出してしまって筋肉の味わいは普通だった。
チャクチャンのほうが身が小さい分詰まっていて、おいしいと思いました。もう一つやはり食べたいのがテイオウゼミの幼虫。どこかで食べられるでしょうか。マレー半島行きますか。