久しぶりに早起きできたので、物品買い出しがてら3km離れた市場へ。時期が進んで今はハチミツのシーズン、かと思いきや蜜蝋や巣板そのものも売っています。これは楽しい。はちみつは目の前で濾してくれるスタイル。おそらく加糖ではないことをアピールする目的でしょう。小さいペットボトルで140円ほど。かなり高い。村でも養蜂がしたい、との需要はあったのですが、巣箱がタイ製で高いこと、蜜源の調査がまだ十分でなかったことから保留としています。これは「養殖はできないハチなので天然物だ」とのこと。
巣にまとわりついた成虫を素手でおばちゃんがはたき落としていく。
なので無毒なのかと思った。ハリナシバチの一種だろうかと。
小さい巣板を買い足し、その成虫も食べたいから袋に入れてくれと言ったらえらく不思議そうな顔をされた。その時は気づきませんでした。
写真撮影。素手で触っても静かであまり攻撃性はなさそうだ、と思ったら刺された!
特にそれほど痛くもなく、アレルギー反応も起きていませんがこれは不思議。Twitter専門家に頼るしかない。なぜ刺すのか。なぜ今まで、おばちゃんも刺されなかったのか。
オオミツバチらしきミツバチ。もしご存知の方いらっしゃったら教えてください。もう刺されたくないので雌雄も判別したいです。 pic.twitter.com/9Iy1JgokrZ
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2019年3月3日
合っていますよ。全てメスです。オスは複眼が巨大で双翅目のような頭部なので、一見して判ります。個体の毒がどの程度かは存じませんが、巣を守っているときの高い攻撃性で有名な種なので、成虫は羽化後2日目になる前に隔離するか殺す方が無難です。2日目から飛び始める個体が出ます。
— K. Yαmαsαki (@mtpeaks) 2019年3月3日
なるほど!店先の巣にいた成虫は全く攻撃性がなく、売り子のおばちゃんが素手でぬぐって殺していたので、最初はハリナシバチと勘違いしました。買って成虫も欲しい、というと不思議そうな顔をされたのはこのためですね。今撮影のため冷蔵庫に入れていますが、この後冷凍します。ありがとうございます!
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2019年3月3日
わざわざ成虫も添えて採ってきたはずはないので、陳列中に巣盤から羽化したのでしょう。画像の個体は全て羽化後1日以内のものに見えます。この日齢のハチならば、オオスズメバチでさえヨチヨチ歩きで飛べず、積極的には刺しません。巣から引き離せば老齢個体でも攻撃性は低いですが、お気をつけて。
— K. Yαmαsαki (@mtpeaks) 2019年3月3日
どうもお世話になりました。後から味見した時に、巣板の中からおっしゃっていたオスの蛹が見つかったので追記します。
オオミツバチ Apis dorsata 働き蜂成虫
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2019年3月4日
モサモサとした毛の食感があるが、概ねすっきりとして食べやすい。甘みはほとんどなくさらっとした旨味のある食感。ミツバチとは思えない強いコクもあり、アシナガバチに近い味わい。大きめで食べ応えもありとてもいい。 pic.twitter.com/7RngUwCKcf
オオミツバチ Apis dorsata オス蛹
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2019年3月4日
教えていただいたオスバチとはこれのよう。頭をぐるりと囲む複眼が大きい。
すっきりとした甘味が口の中を駆け抜ける。香りも良くミツバチらしい味。ローヤルゼリーとかよりだいぶん美味しいんじゃないか。コクは薄め。 pic.twitter.com/VZ1CGVe7V6
オオミツバチ Apis dorsata 働き蜂 蛹 アブのような巨大な眼を持つオスバチと比べると目がずいぶん小さいのがわかる。少し渋みがあるのは毒持ちだからだろうか。それとも発生段階が少し進んでいるのだろうか。少しクセのある味わい。概ね甘くてプレーンな味。旨味は薄い。 pic.twitter.com/BWEhpZp7xN
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2019年3月4日