ひさびさにバズりました。
メコン川を背景にしたらアイスコーヒーの泥水感がすごい。 pic.twitter.com/OBksT8cdD2
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年8月15日
旅行です。有給をいただいて、街全体が世界遺産になっているというラオスの北部の街、ルアンパバンに旅行してきました。
ラオスの大変なところを支援しに来ているわけですが、平行してラオスの自慢のところも見ておこうというわけです。
朝は昆虫の世話。ラオス人スタッフに引き継ぎ、
ビエンチャンまで片道7時間のバス。ビエンチャン泊
そしてワットタイ国際空港から空路でルアンパバン空港へ。
そしてなんと現地で風邪(?)でダウン。
食欲不振と高熱でもしかしてもしやデング熱か、と焦ったのですが、無事一日で熱は治まり、回復してしまいました。
なんともよくわからない状態。まぁ休暇中にダウンしてよかったです。昆虫の世話をしつつだとキツかった。
ジンジャーとレモングラスのドリンクを頼んだら
こう出て来た。いいぞ。いいセンスだ。昆虫たちはラオス人スタッフに預けて休暇をいただいてルアンパバンに旅行に来とります。 pic.twitter.com/opsk1KtUz0— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年8月14日
そして回復した最終日の朝、朝市に行き、タサール蚕を購入できました。
ルアンパバンの朝市でタサール蚕を見つけた。サナギと切った繭の価格は結構高い。観光客価格である可能性もある、3軒のお店で売っているのを確認した。 pic.twitter.com/X7YGFV85qb
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年8月16日
ビエンチャンのホテルで何度か持ち込んでいた昆虫が死んだことがあったので、何らかの殺虫剤が散布されているだろうと思い、
タサール蚕を窓の外に吊るしたりしながら、なんとか死なないようにして帰ってきました。殺さずに帰ってこれるならもうちょっと大量に買えばよかったかな。さて、優雅な休暇と療養をすごしたわけですが、ルアンパパンのお土産屋にはタサール蚕の織物は見つかりませんでした。
少数民族がいろいろな蚕をつかって織物をつくっていることは店員も知っていて、それらを見学するスタディツアーのようなものはあると
教えてもらいましたが、街中でそれを扱っている店をみつけることはできませんでした。
タサール蚕の購入にあたっては、繭付きで売られていたことから、繭はあくまで梱包材で
その後の繊維利用はないようです。
また、タサール蚕はヤママユガ科ではあるものの、カイコガと同様に糸口から一本の糸をとることができるので、
食用に切り開かれた繭と、繊維用の繭の用途を同時に満たすことはなかなか難しいと考えられます。
なので朝市で食用にしたあとの繭を回収するようなことができれば、もうちょと用途が開けるかもしれません。
ルアンパバンでおもしろかったのはこれ。
ルアンパバンではストローは金属か竹で水もホテルで洗った水ボトルが貸し出されて街角で補給できる。ウォータークーラーの装飾もそれぞれ凝っている。
ゴミ処理が十分でないという理由もあるんだろうけど、後進国の問題を利点に転換して最先端に踊り出るのはいいことだと思う。 pic.twitter.com/rxafPq3bfU— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年8月15日
そしてお土産で買って帰ったこれ。
ルアンパバンで買った蚕のフン茶。パッケージもいいがティーバッグが布製で持ち手に切り繭を使っていてデザインがいい。味もなめらかな半発酵桑茶といった感じ。 pic.twitter.com/04L6qqL6ZG
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年8月21日
きちんとデザインをすれば、ラオスの産品は世界に通用する。そしてその実践がすでにルアンパバンにある、ということを
知ることができました。がんばります。
帰ってきてタサール蚕を味見。
タサール蚕を料理してもらう。 pic.twitter.com/h4hhBeawvT
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年8月18日
タサール蚕の塩焼き盛り合わせ。
う…うまい。語彙が減るうまさ。
ナッツ系不飽和脂肪酸のうまさでは最高峰ではないか。
うまいとしか言えない。
前蛹、蛹、成虫それぞれに美味しさがある。 pic.twitter.com/uSLqcEW6K2— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年8月18日
サナギ
う、うまい。。
たっぷりとした量感と裏ごしした栗のコクとかおり。
エビの殻の旨味。すっと広がる汁そして圧倒的なコク。
成虫
表面にまぶした塩が効いて胸部のうま味とタンパクな筋肉の食感
腹部に格納された大量の卵がバチンバチンと弾けるメス。あぁ最高。
前蛹
やはり前蛹のバランスは外せない。噛みごたえのしっかりした幼虫の外皮をのこしつつ
消化管内容物は押し出され味がピュアになり、そして食感の悪い絹糸腺は繭となって包んでいる。
見事。やっぱこの段階がベストだろうなと。
意外と成虫の味のまとまりがよかったです。サナギはちょっと味がが強いので他の材料とあわせると落ち着くかと。
いくつかのレシピも考えていきましょう。
タサール蚕モッフモフ! pic.twitter.com/OwfO2xfqev
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年8月21日
タサール蚕はインドを中心に重要な野蚕とされ、繭からとれるタッサーシルクは広く利用されています。他にエリ蚕、ムガ蚕が主要な野蚕として知られています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/silk/27/0/27_163/_pdf/-char/en