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食べてはいけないキョウチクトウスズメ

キョウチクトウスズメ Daphnis nerii

美しいですね。いまラオスにいますが、
先日、夕方、玄関に来ていたんです。会いたかった。食べられないけど。

さて、キョウチクトウスズメはその名の通りキョウチクトウを食べます
キョウチクトウの毒はオレアンドリンという強心配糖体というもので、心臓にアタックします。

まぁこれの急性毒性がすごい。枝を箸の代わりにつかったら中毒、バーベキューの串の代わりに使ったら中毒。

そして神経活動に欠かせない、すべての細胞の膜電位を司る
ナトリウムカリウムポンプを阻害するとのこと。これは怖い。

というかキョウチクトウスズメはなんで耐えられるのか。メカニズムを調べた論文があれば教えてください。

さて、完全に解毒しているのか、単に耐性が高いだけなのか、どちらか一方ということはあまりなく
解毒しつつ耐性もたかい、ような生き物なのでしょう。

なので今回は味見しません。キョウチクトウスズメをキョウチクトウ以外の無毒な葉で育てたことのある方、

教えてください食べたいです。

ともあれ、まぁ美しいですね。

じっくり見惚れてしまいました。

Daphnis nerii
Daphnis nerii
Daphnis nerii
Daphnis nerii
Daphnis nerii

そして、キョウチクトウスズメを目にした翌日

街路樹としてまちなかに大量のキョウチクトウが生えているのが目に入るようになりました。

「見える」というのはなかなか難しいものです。

4 thoughts on “食べてはいけないキョウチクトウスズメ

  1. Akinori Ito

    オオカバマダラは毒に耐性のある酵素(ATPase)を持っているがキョウチクトウスズメはそうではなく酵素には毒耐性がない。キョウチクトウスズメはオレアンドリンを一部は分解しているけどそれ以外にも神経を毒から守るしくみがあるのではないかとのこと。 https://link.springer.com/article/10.1007/s00049-009-0025-7
    (なお本業は全くの専門外です)

    返信
    1. Mushi_Kurotowa

      やはり調べた論文があるんですね。自分で読んでから追記しようと思います。ありがとうございます!

      返信

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