さて、味見に参りましょう。
最初の準備編で宣言したとおり、すべてのハムシを茹でました。例外なく。
そして茹でるものがもうひとつ。
そして出来上がりはこちら。
茹でての味見は直後だと枝豆の風味と少しの苦味。
サラダにするとカイワレの辛味にシーザーサラダドレッシングの酸味、そこにプチっと風味のカプセルが弾けることでコクとほのかな苦味をプラスします。
うん。おいしい。
レシピの開発は2016年の、第一回フェモラータオオモモブトハムシを食べる会の開催時に作ったものでした
玉置標本さんがバターで炒め始めたり
それをギリコさんが「虫の風味が消える」と憤慨したり
ちょっとシュガースプレッドをつけてみたけれど風味がきえるのでうまくいかなかったり。
いろいろと試してみたのですが、持ち帰ってシンプルな炊き込みご飯にしてみました。
フェモラータオオモモブトハムシ幼虫の炊き込みご飯。
あ、これは美味すぎる。
炊いても破裂しないで良かった。栗ご飯とたけのこご飯と枝豆ご飯のいいところをとったかんじです。似ていると言うとおこがましいぐらい唯一無二で上品で高級なお味。味付けは白だしと醤油、薬味は三つ葉の薄味仕立てです。 pic.twitter.com/cgwxBqr4nh— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ4/2〜29ラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年3月7日
翌日の朝、「翌日の炊き込みご飯はおいしい」
のセオリーどおり、おいしいフェモ炊きご飯をたべようと炊飯器を開けると
杏仁香はベンズアルデヒドがよく知られている。
防御物質としてハンミョウの一種が分泌するとの文献もある。
フェモハムも同様かと思ったが、加熱後時間が経ってから香るので分解産物ではないかと。揮発分解しやすい香がよく残るということは「香カプセル」として有用そうだなhttps://t.co/gku7p7tPqU https://t.co/0hAXm6siQy— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ4/2〜29ラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年3月8日
今回は茹でたフェモラータオオモモブトハムシをみなさんで分け合ったんですが、
次々と料理開発報告が。
ざざむし
フェモラータオオモモブトハムシの味を侮っていました
そしてまだお会いできていないんですが野食ハンマープライスの茸本さんへと渡ったようです。
ざざむしさんに至っては自ら採集に繰り出すほどに。杏仁香はみなさん感じたとのことで、
茹でて少し時間が経ったほうがおいしくなるということは
外来種対策としてまた新しい方向性を示すことができるのかな、と思いました。
とはいえ、外来種対策は地元の意向があってのことです。
地元の方、町おこしに、町の外来種対策として、フェモラータオオモモブトハムシを食べる会の企画をするのはいかがでしょうか。
ご連絡お待ちしております。
ピンバック: フェモラータオオモモブトハムシを茹でる会 採集編 | 蟲ソムリエ.net