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2024年11月4日、コスタイベを接種した翌日、私のロングCovidが体感的に終了(本当に終了したかはよくわからないです)したところで、とあるつぶやきを目にしました。

「Long COVIDがヤバイ!」というのはなかなか広まらないのに,「レプリコンが危ない」というのは燎原の火の如くあれよあれよというまに広がるのは何故?

https://x.com/Rhon02468/status/1852998478932353525

この2ヶ月、文章作成にだいぶ困難を抱えていたので、
これは思い出して書いておかねばならぬと久々のブログ更新をすることにしました。「ブレインフォグ」は言い得て妙ですね。体感的にはまさにこんな感じなのですが、霧の向こうの記憶をたよりに、振り返ってここに書き留めておきましょう。

我が家にあいつがやってきたのが9月2日。京都の学会に参加した後、家族が職場でもらってきたらしく、看病の戦いが始まります。家庭内でコロナ対応の隔離はほぼ不可能なので、ワクチン6回、感染1回の自分の免疫に願掛かけて、耐え抜いたぞ、と、一息ついた9月9日発熱、9月10日検査キットで陰性、9月11日、病院で陽性判定。ついに捕まってしまいます。しかも手足口病と同時感染という妙な感じに。

その後発熱は1週間続き、解熱してからも、何かがおかしい。息苦しい。持病の咳喘息はすっかり悪化してしまい、かかりつけ病院へ。酸素飽和度を測定したら95%から上がらない。10月8日久々のリングフィットをすると心拍は167。負荷を下げないと走りきれず、すぐに脈拍は上がり「強い運動」と判定されてしまうぐらいに。近くの河川敷に自転車で行くも堤防まで登れない。息があがる。ゼーゼーゴホゴホ言いながら、疲労感と闘っていました。

特徴としては、生活のあれこれについて、ルーティーンワークをするだけで1日の体力と集中力を使い切ってしまい、横になって明日の活力をチャージするだけで精一杯。Twitterを見るだとか、文章を書くだとかいうことが、ほぼできなくなることです。カフェインを入れても夜更かしをしても、全く無理でした。そして「文章を書けていない」ことをメタ認知することにも困難が生じていて、これだけ辛い思いをしてがんばったのだから、よくわからんがまぁ書けているだろう、という謎の自己認識でいたら、後から(回復後)見返したらとんでもない支離滅裂な文章が納品されていた、なんてことも起こってしまっていました。

つまり、冒頭の質問に自分の体験から答えると「Long COVIDがやばい」という人は、マトモな文章作成能力もブロックされているので、インターネット上に体験談が残らない、ということになります。これはヤバい。死人に口無し、のように、Long COVIDの人はおそらく、後に文章を残さないのです。

Long COVIDで学んだことは「遅れを取り戻そうとしない」こと。体は一つで、感染症ですから、「もしかしたら感染しなかった自分」は幻想でしかありません。そのスピードがあなたのスピードです。感染症で「遅れた」と考えてはいけません。

いつ頭がはっきりして、息苦しさが低下して、「元のように」暮らせるようになるのか、期限のないつらさを感じた時が最も絶望的で、そのつらさに開き直って、軽い負荷に設定し直して、リングフィットをゆっくり再開したときが、覚悟がうまいこと決まったときだと思います。

まずできる範囲の軽い負荷で、生活を回すことに集中する。

ふと思ったのが、これは慢性的な病気を抱えていたり、体力がそもそも一般に比べて低い人の日常、そのものではないかということです。私は幸いにも、元の運動量の生活に徐々に回復していきましたが、そうでない人は「負荷を軽くしてまず生活を回す」こと、目の前のことに集中することが、回復したとしてもしなかったとしても「回復への道」なんだと思いました。
 
やはり呟きも減っていました。学会準備に入った7月末から減ってはいますが、ずっと低空飛行で140字すら頭がまとまりません。そういう「低浮上」の状態になって、忘れ去られていくのでしょう。


いらだち、あせり、TLから受けるネガティブなイメージ、責められているのではないかという罪悪感、文章を受け取る能力も低下しており、見てられない状況になりました。これもデングの時と一緒。

健康状態が悪化するとTwitterが悪意の巣窟に見えますよ。デングにでもかかったと思ってネットから離れてゆっくり休みましょう。

https://x.com/Mushi_Kurotowa/status/1171375584187805697

初回はこんな感じ。だいぶ2回目の方がキツイですね。

デングの時はこんな感じ。