キョウチクトウスズメ Daphnis nerii
美しいですね。いまラオスにいますが、
先日、夕方、玄関に来ていたんです。会いたかった。食べられないけど。
昨日の玄関先にキョウチクトウスズメ飛来!初対面! 味見はできないけど美しい。キョウチクトウは毒がヤバいので手が出せないです。 pic.twitter.com/npynqE8Htr
— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年6月13日
さて、キョウチクトウスズメはその名の通りキョウチクトウを食べます
キョウチクトウの毒はオレアンドリンという強心配糖体というもので、心臓にアタックします。
まぁこれの急性毒性がすごい。枝を箸の代わりにつかったら中毒、バーベキューの串の代わりに使ったら中毒。
そして神経活動に欠かせない、すべての細胞の膜電位を司る
ナトリウムカリウムポンプを阻害するとのこと。これは怖い。
というかキョウチクトウスズメはなんで耐えられるのか。メカニズムを調べた論文があれば教えてください。
さて、完全に解毒しているのか、単に耐性が高いだけなのか、どちらか一方ということはあまりなく
解毒しつつ耐性もたかい、ような生き物なのでしょう。
なので今回は味見しません。キョウチクトウスズメをキョウチクトウ以外の無毒な葉で育てたことのある方、
教えてください食べたいです。
ともあれ、まぁ美しいですね。
じっくり見惚れてしまいました。
そして、キョウチクトウスズメを目にした翌日
街路樹としてまちなかに大量のキョウチクトウが生えているのが目に入るようになりました。
キョウチクトウスズメをみかけてから急にキョウチクトウが目に入るようになった。街路樹でいたるところに生えてるし、たしかに虫食いがない。
「見る」というのは脳内で認知するまでのプロセスなんだなと実感。
はたして自分はラオスを「見えて」いるだろうか。見えてないなりに何ができるか。 pic.twitter.com/ZWDSncxxkh— 蟲喰ロトワ 昆虫農家 蟲ソムリエ 6月からラオス (@Mushi_Kurotowa) 2018年6月14日
「見える」というのはなかなか難しいものです。