コンテンツへスキップ

1

さて、味見に参りましょう。
最初の準備編で宣言したとおり、すべてのハムシを茹でました。例外なく。

茹でます。ふっくらと膨らむけれど破裂はしない。

そして茹でるものがもうひとつ。

マカロニです。

そして出来上がりはこちら。

フェモとマカロニのサラダ
フェモとマカロニのサラダ クラッカーに載せて

茹でての味見は直後だと枝豆の風味と少しの苦味。

サラダにするとカイワレの辛味にシーザーサラダドレッシングの酸味、そこにプチっと風味のカプセルが弾けることでコクとほのかな苦味をプラスします。
うん。おいしい。

レシピの開発は2016年の、第一回フェモラータオオモモブトハムシを食べる会の開催時に作ったものでした

玉置標本さんがバターで炒め始めたり

バター炒め

それをギリコさんが「虫の風味が消える」と憤慨したり

シュガースプレッドとともに

ちょっとシュガースプレッドをつけてみたけれど風味がきえるのでうまくいかなかったり。

いろいろと試してみたのですが、持ち帰ってシンプルな炊き込みご飯にしてみました。

シンプルに白だしと
炊きあがった!
うまい。これはうまい。

これは抜群。

翌日の朝、「翌日の炊き込みご飯はおいしい」
のセオリーどおり、おいしいフェモ炊きご飯をたべようと炊飯器を開けると

翌日の杏仁香

今回は茹でたフェモラータオオモモブトハムシをみなさんで分け合ったんですが、

次々と料理開発報告が。

ざざむし
フェモラータオオモモブトハムシの味を侮っていました

Be-palにも書いていただいた玉置標本さんのブログ

そしてまだお会いできていないんですが野食ハンマープライスの茸本さんへと渡ったようです。

ざざむしさんに至っては自ら採集に繰り出すほどに。杏仁香はみなさん感じたとのことで、
茹でて少し時間が経ったほうがおいしくなるということは
外来種対策としてまた新しい方向性を示すことができるのかな、と思いました。

とはいえ、外来種対策は地元の意向があってのことです。
地元の方、町おこしに、町の外来種対策として、フェモラータオオモモブトハムシを食べる会の企画をするのはいかがでしょうか。

ご連絡お待ちしております。

リンク

それでは採集に参りましょう。

 

 

Larva of Sagra Femorata

狙うのはこんな虫です。

「フェモラータオオモモブトハムシを茹でる会」の開催は3月3日

念には念を入れて、3月2日に前日入りして採れるかチェックしました。

虫こぶを見つけたら

コブになっている部分の上下を3cmほど残して切り、縦に切れ込みを入れます。そのとき、コブの中心ではなく、通常の茎よりもちょっと膨らんだぐらいの部分に偏っている幼虫がいることが多いので、切らないように注意しておきましょう。縦に切込みを入れたコブは、手で簡単に引き裂くことができるので、よけいめに茎を残しておくと、不幸な事故を防ぐことができます。

蛹化が近いのか、やや縦長に入っています。

 


休眠中なのでゆーっくり動きます。

開催予定の河川敷。少しの採集で十分の量が取れることを確認。
少し離れた別の河川。密度は低いけれどすこしいた。

ガの蛹が虫こぶ跡に間借りしていました。新たな環境も作り出している模様。

さて3月3日、ひな祭りの日。私達はフェモ祭りをしていたわけです。

モノ好き、もとい。好奇心旺盛な方々が集結。黙々と作業。
ギリコさん。うれしそう。
茹でます。ふっくらと膨らむけれど破裂はしない。
採集後の端材たち。意外と端っこのほうにいることがあるので見落としの危険がありそう。

 

茹でます。対流するフェモラータオオモモブトハムシたち。

茹でると枝豆のようないい香りがひろがり、茹でた水が黄色くなりました。

それでは次、試食料理編・茹でたフェモラータオオモモブトハムシの持ち帰り料理開発編となります。