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皆様
ご無沙汰しております。久々の更新です。
今回は「シロアリ」です。
昆虫の中でも比較的原始的な構造を残しており
ゴキブリとも近縁なので、図鑑によっては
ゴキブリ(網翅)目シロアリ科としているところもあります。
アリと同様に真社会性をもつ昆虫ですが
主に肉食のアリとは異なりおとなしく木材のセルロースをちびちびたべます。
ただ、家屋にとっては困りもので、
木造家屋の土台が湿気やすいことも手伝って、
シロアリにボロボロにされてしまう、という
悲劇も起きています。
シロアリは「家屋害虫」ですが、
ゴキブリのような強烈な嫌悪感はあまりもたれていないように見受けられます。
やはり生息環境に侵入している姿が見える、というのが大きな嫌悪感の原因なのでしょうか。
さて
今回は

食用昆虫科学研究の東南アジアの雄、吉田さんの
内定先の同僚の方から、アフリカ産の食用シロアリを頂いたので味見しました。
調味されているようで、
状態も同定できるレベルではないのですが
2cmほどの大型ですので食べごたえがありそうです。
来年ぐらいに日本在来の大型種、
オオシロアリを食べたいな、という思いも込めて
番外編として、味見をしておきましょう。
シロアリとアリの大きな違いは「完全変態」と「不完全変態」です。
アリの幼虫はウジ状で、文字通り「手も足も出ない」形態なので働き手は成虫です。
ところがシロアリは
不完全変態なので、生まれてすぐに動くことができます。
「研究者が教える動物飼育 第二巻 昆虫とクモの仲間」

によると
シロアリの家族=コロニー内で最も多いのが
分化していない「擬職蟻」
で、
その後脱皮により3種類に分化し
1,前兵隊→兵隊アリ
2,翅芽中→有翅虫
3,幼形生殖虫
となります。
今回は 写真右、頭の大きい兵隊アリと、
翅のある有翅虫が弁別できたので味見してみます。
調理は軽い塩味とスモークの香りです
兵隊アリ
頭部がカリッとしておりスナック感の強い食感。わずかに植物系のさわやかな香りがあるものの
それが調理によるものかシロアリ本来のものか判別できず。クチクラはバッタぐらいで
口に残らないベストな硬さ。
有翅虫
兵隊アリに比べよりサクッとしており、食べやすい。
ごくごくわずかに集合フェロモンのような香りがあり。
味はフン抜きしたアルゼンチンモリゴキブリの幼虫に似ている。近縁種なのもうなずける。
これは期待できそうです。
もちろん文化的にもシロアリを食べる地域は多く
家屋へのダメージも薬剤でコントロールできる時代になりました。
キノコ栽培のように、湿度のある森林で、
シロアリ栽培ができるようになればいいですね。
来年こそはオオシロアリ飼育に挑戦してみたいです。
最後に
メリークリスマス

リア充爆発しろとか言っているあなた。
「恋人が居なければ虫を食えばいいじゃない」
(マリー・アントワネット?)
昆虫食を始めて5年
配偶者、同居人が昆虫食にとって大きなハードルとなっている
悲劇
を、私は数多く見てきました。
クリスマスというミーハーイベントにも負けないあなた。
チャンスです。
今マイノリティだけれども
将来性のある
昆虫食に今のうちにチャレンジしてみませんか?
そしてもうひとつ。
「昆虫を食べる女性はおきれいな方が多いですよ」
女子受けする昆虫食について勉強したいかたは
こちら。昆虫食仲間の美人若女将ことムシモアゼルギリコ著
「むしくいノート」

女性の年齢をアレコレ言うのは無粋ですが
ギリコさん、初めて会ったとき「えらい貫禄のある女子大生やな」
と思うほどの若々しさ。もちろん既婚。
以前紹介した「昆虫食写真集」に登場する
美人女性たちも、もちろん昆虫食を嗜まれる淑女であります。
いかがでしょうか。お待ちしています。