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「味見」というのは全く主観的なもので
その時の気分・体調・前後に食べたもので変わることもあり
また食べる昆虫の状態によっても大きく異なります。
ですが
何度食べても同じ味、同じ表現が出てくると
その昆虫の普遍的な味、というものが浮かび上がってきます。
本来であれば10人ぐらいで比較しながらこの作業をやりたいのですが
今のところ一人でやります。
さて
ハラビロカマキリ幼虫  Hierodula patellifera

昔から好きな昆虫なのですが、
以前に成虫を上げて食べた時、苦味があり、消化管にジャリジャリとした悪い食感が残り
「マズイ昆虫」のカテゴリーに入ってしまっています。
マズイと判断するのは大変心苦しいので
できれば美味しい食べ方を模索してあげたいところです。
そこで、今回は
幼虫を絶食させ、消化管の内容物を減らした状態で味見することにしました。
味見
絶食をかけたのでじゃりじゃり感は少なめ。意外と酸味がつよく、酢酸系の鼻に抜ける香り。味はバッタに近い穏やかな香り。筋張っており、口当たりはやわらかいのに口に残ってしまった。数が集まらないわりにあまりおいしくないのでやはりオススメしない。
残念です。「カマキリは割と美味しくない昆虫」の再現性がとれてしまいました。
カマキリが食べるバッタの方がオススメですね。
これから秋になりると、バッタのシーズンが到来します。
カマキリの気持ちになって採って食べてみましょう。
(生食はカマキリのマネをせず加熱をしっかりと!)