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前回食べたヒメヤママユ幼虫を 別の方からもう1頭頂いたので、前蛹にしてからたべてみることに。

荒い目の繭は「スカシダワラ」と呼ばれ、ヤママユガやクスサンにも見られる
美しい繭です。
内部に縮まった前蛹がはっきりと透けて見えます。

取り出してみると繭も前蛹も美しいですね。
味見
幼虫に比べ香ばしさが増している。毛が密になった分食感は好みが分かれるが、口に残るような硬さはなく美味しく食べられる。表面がツルツルの昆虫に比べ味の絡みが良いと考えられるので、天ぷらやあんかけとして食べたい。
ヒメヤママユは
密でありながら柔らかく独特の触感をもつので、他の食材での代替が効きません。
食用として人気になれば価格の高騰もありうる美味しい昆虫といえるでしょう。

5月31日に見つけたオナガミズアオ Actias gnoma gnoma

の♀から生まれた卵が

6月8日に孵化して

立派な終齢幼虫になりました。モヒカンにしたいぐらい。



(竹谷隆之の仕事展より 「漁師の角度」青木フィギュア使用)

オナガミズアオを初め鱗翅目は食べ残すこと無く綺麗に葉を食べます。
とても紳士的な食事風景です。

音楽をさしかえましたが
GONTITI Boy's Song が好きです。
それではいつものように茹でてポン酢で紳士的にいただきましょう。
味見
ハンノキのさわやかな香りがあり、他のヤママユガより特徴的で楽しい。トゲが口に残るので、気になる場合は毛抜きで処理したほうが良さそう。絹糸腺は発達しているが、やわらかく繊維質ではないため問題なく食べられる。食後はウーロン茶のようなわずかな渋みがありすっきりする。フン茶の渋みと同様で好ましい渋み。
トゲが残念だが大型で味わい深い。