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今年はゴマにつくシモフリスズメと見間違え
クロメンガタスズメの幼虫は結局見つけることはできませんでした。
二回りぐらい大きい幼虫は食べごたえがありそうです。
そんな中、ゴルフ練習場の一角で巨大なスズメガを発見。
捕まえた所、ギイギイ鳴く。

背中にはお面が!

そうです。コレがクロメンガタスズメなんです。
貫禄があり、他のスズメガとは一味ちがうシルエット。
短く太い口吻。これでミツバチの巣に突貫し、蜜を強奪するというヤンチャ体質。
食べてみましょう。今回はポン酢がちょうど切れていたので茹でて塩を降っていただきました。
味見
周りの毛が多く、強くモサモサしてしまうが、味は極めて良い。
香ばしさと魚介系のダシの聞いた味でクチクラの歯ごたえもちょうどよい。
これだけおいしいのだったら幼虫のうちに食べたかった。
成虫でここまで良い味・食べごたえのある大きさですので
幼虫や前蛹・さなぎはもっと期待が持てます。
来年また食べられることを願いましょう。
さて、これだけ特徴的な「顔」を持っているので
今回はコレで言葉トレーニングしてみましょう
顔の口ひげ・アゴヒゲの様子が
「アノニマス」がしていたお面に心当たりが会ったので、
正式名称をまず調べましょう
検索 アノニマス お面
ガイフォークス という名前だそうです。ふむふむ
検索 Guido Fawkes
帽子をかぶったイメージが強そうです。
ちょっと頭の部分が違いますね
フードをかぶったイメージにみえます。
検索 Guido Fawkes hood
茶髪長髪の女性が付けた姿がクロメンガタの毛の感じに似ています。
検索 Guido Fawkes masked females
発見です。
こちら。
ということで
クロメンガタスズメの背中は
「ふくよかな長髪茶髪女性が前後ろ逆にGuido Fawkes お面をつけている感じ」
で表現されるでしょう。

終了!

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以前、せっかく捕まえたシロヒトリ幼虫が
ヤドリバエにやられた話を書きましたが。
この度成虫のシロヒトリを捕まえたので味見。
シロヒトリ Chionarctia nivea
真っ白で赤のポイントがかわいらしい女性的な蛾ですね。


元はこんな
典型的なケムシでした。

いつものように茹でて。
今回は塩を振っていただきました。
味見
甘みが強く、香ばしい良い味。外皮も柔らかいが、毛がとれないので残念ながら皮をむかないモモのような食感になってしまった。焦がすなどして毛を取る工夫が必要。さなぎで食べられていればこんなことにならなかったのに…ヤドリバエめ…

今回は味見ではなく表現トレーニングの話。
マメハンミョウを見た時の感想tweet。


ここから「昆虫の魅力を別の言葉で表現する」
以前ご紹介した
トレーニングをやってみましょう。
検索サイト google先生に教わります。
マメハンミョウの印象を端的に表す言葉を検索窓に入れれば、
マメハンミョウそっくりな画像が出てくるはずです。
いまひとつモヤっとした言葉を入れると、
検索結果もモヤッとします。
やってみましょう。
検索ワード
覆面レスラー 赤 黒スーツ
http://goo.gl/eqm3BN
グレート・サスケのような感じですね。
サンダーライガーやゼットマンもみられます。
「スーツ」が背広やタイトスーツなど、複数のものを示す語を入れると
絞込ができません。
このあたりから英語を混ぜてきます
masked wrestler suit
http://goo.gl/myxy8N
青覆面のストライプスーツの近い感じの方がでてきましたが惜しい。
もうちょっとタイトでスッキリしたイメージが欲しいですね。二輪車のライダーみたいな。
red masked rider suit 「仮面ライダー」がやはり昆虫の印象と相関があるようです。
http://goo.gl/7HCi3z
行き詰まったので
一旦離れて、「女性らしさ」から攻めましょう。
「赤毛の短髪と黒スーツ」
red short hair black suits
http://goo.gl/u1kpNT
「赤」と「黒」の組み合わせをすべて拾ってしまうので、いまひとつしっくりきません。
ちょっと「悪役」感が減ってしまいましたね。
あと、顔の肌の色が一致しにくくなってしまいました。
女性らしさはマメハンミョウのイメージにいい感じに寄ってきたので、
次はfemaleと明記します。
red face female
http://goo.gl/SMbSuo
近づいてきました。
そのなかでスクロールすると
「赤と黒のツートンカラー」を示す端的な言葉が。
「sith」スターウォーズの悪役、シスですね。
ここまでくると後は簡単です。
sith female
http://goo.gl/o4FDvP
ダースベイダーの女性コスプレに混じって
見つけました。映画には登場しないサブキャラ、Darth Maladiさん。
Darth Maladi
http://goo.gl/MsRULZ
最後に名前で検索して、一番印象の近いものを探します。
隣り合うよう調節し、色彩を整えてフィニッシュ。

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クロカミキリ Spondylis buprestoides

実は7月中旬に既に味見していました。
味見:見た目はカミキリムシらしくなく、硬そうだが小さいので結構食える。香ばしさは少なめで甘みが強く、香りも良い。茹でただけで炒った穀物のような風味もある。同じぐらいの体型のクワガタよりだいぶ柔らかい。
ところがこの時、アクシデントが。


そうなんです。
昆虫の味見の最大の欠点は「侵襲性が高いこと」
標本であれば同定後、再度同じ個体を見ることが出来るのですが
味見してしまうとその個体には二度と出会えません。
なので写真を撮ることが必須なのですが、
この時は忘れてしまったのです。
ということで、当ブログに載っているほとんどの写真は
その昆虫の在りし日の姿。つまり「遺影」といえるでしょう。

せめて上手に撮影してあげたいものです。
コンデジとはいえ、慣れてくると過去の写真のヒドさに嫌気が差してきます。
撮り直して差し替えたいとも思うのですが
食べた個体の最後の姿を消すのは忍びないので 悩ましいところです。
さっさと写真うまくなれ、ということなんですが。

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採集昆虫は季節モノなので、
採れ過ぎたものは一旦冷凍して保存しておきたいものです。
大抵のものは一年以上保存できるのですが
「冷凍セミ」はいまひとつ味が悪いことが経験的に知られていました。

写真はクマゼミCryptotympana facialis
今回は数人でセミを食べる機会があり、
今年の一ヶ月以内のセミと、去年のセミを
アブラゼミ幼虫・クマゼミ成虫で揚げて食べ比べました。
アブラゼミ幼虫・一年前
酸味が強くなり、酢酸系の不快なにおいと腹部から胸部まで広がった明確な苦味。
おいしくない。スが入ったように食感も悪く、挙げてもふわふわしない。
アブラゼミ幼虫・今年
香ばしく、苦味もなく、木の香りがよくフワ/サクっとした食感。とてもおいしい。
クマゼミ成虫・一年前
二度揚げしてもからっとせず、ジトッとした感じ。
腹部に強い苦味があり、舌に残ってしまう。
クマゼミ成虫・今年
二度揚げによって軽く・ザクザクと食べやすい食感に。香ばしさ軽い食感が
とても好ましい。苦味は全くなく、一気に食べられる。
今回は性別を統一して食べ比べなかったので
断定はできませんが、セミの冷凍劣化はかなり速く進むようです。
ファーブルのように「セミは不味かった」と断定する前に
調理・保存は大丈夫だったか、採集するステージは大丈夫か、
注意してみましょう。
「今年のセミは今年のうちに!」
http://www.youtube.com/watch?v=cyLogCll828

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写真をとったきり冷凍庫に沢山の昆虫が眠ることになってしまいました
在庫整理をしておきます。
ボクトウガ Cossus jezoensis

クヌギの木に食入り、樹液を噴出させ、
その樹液を飲むのではなく、樹液に来た昆虫を捕食する奇妙な蛾の幼虫。
蛾の幼虫なのに頭部と胸部第一節、第二節ががクチクラで補強されていて
ゴミムシダマシの幼虫にも似ています。
1919年の三宅の調査では、日本でも食べられている地域がありました
これの近縁種でもっと大きいオオボクトウガは、Witchetty grubと言われて
アボリジニの食べる有名な昆虫の一つです。
オーストラリアにはしばらく行けないので、日本の近縁種を食べて
思いを馳せましょう。
実績、大きさ、色もよく
茹でると赤みがましておいしそう。期待が高まります。

味見
縦方向の木の香りがする筋肉質が味わえる一方で、脂肪体に独特な匂いがあった。
リコリスやフェンネルに似た、ゴムっぽいケミカルな匂い。
茹でると匂いが強かったので、次回揚げるともっとバランスが良くなるかと。
前評判は良かったのですが、期待し過ぎて独特の匂いに好き嫌いが別れる
結果となってしまいました。
肉食の鱗翅目はあまりいないですが、日本のおもしろい種として覚えておきたいです。

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今年もマメハンミョウの季節がやってまいりました。
猛毒カンタリジンを体液に含み、幼虫はバッタの卵、成虫はマメ科の葉っぱをたべる変な虫です。
体色も独特でストライプのスーツを着た覆面レスラーのよう。

昆虫食を始めるにあたって
「美味しい昆虫」よりも重要かもしれません
「食べたらいけない昆虫」
多く質問されることなので、ココにまとめておきましょう。

カテゴリA 体液に強い毒をもつ昆虫

ツチハンミョウ
マメハンミョウ
アオカミキリモドキ
アオバアリガタハネカクシ
これらは強力な炎症性の毒をもつので、
食べるのは諦めたほうが良さそうです。
カテゴリB 強い毒をもつ植物を食べている昆虫

アサギマダラ
オオゴマダラ
カバマダラ
キョウチクトウスズメ
エリサン(キャッサバ飼育)
上記四種は食草の毒成分を成虫まで持ち越すことが知られています。
エリサンは毒草キャッサバで育てた後、消化管内容物がなくなる前蛹や蛹なら
食べられるそうです。これについても引き続き調査中です。

カテゴリC 捕獲時の危険度が高い昆虫
オオスズメバチ
イラガ
チャドクガ
セアカゴケグモ
外来種セアカゴケグモは咬むことで神経毒を注入します。
イラガやチャドクガは強い毒刺毛を持つことで知られています
オオスズメバチも攻撃性が高く、毒も強力です。
スズメバチ類は駆除業者や専門家にお願いするとよいでしょう。
イラガは冬の越冬蛹だけ無毒なので、
繭ごと炒ってピスタチオのように食べられます。

カテゴリD 消化管に感染性細菌が多く含まれる昆虫
イエバエ
ゴキブリ類
オサムシ類
シデムシ類
ゴミムシ類
感染性の細菌は生きたまま体内に入ると食中毒を起こすだけでなく、
加熱前に繁殖した時に生成された毒素だけでも中毒を起こす危険があるので
腐肉食性の昆虫には気をつけたいものです。内臓を取り除くなどの
下処理が必要になるかもしれません

実はオサムシ科の中には
穀物食や、肉食のつよいものがあるそうなので、
きちんと同定すれば食べられるものもあると思います。
オサムシ科であるハンミョウは(マズいですが)一応食えましたし。
なので「未開拓」としておきます
カテゴリE 味の悪い昆虫
苦味=弱い毒であることもあります。
慎重に味見をして、無理な場合は諦めましょう。
テントウムシ
カブトムシ
ツマグロヒョウモン
ブドウスカシクロバ
セスジスズメ
ベニスズメ
ハンミョウ
ヨコヅナサシガメ
カテゴリF 長期間単一のものを食べることで初めて毒性を発揮する昆虫
アナフェ (食用昆虫科学研究会のHP)
アフリカのギョウレツケムシ科のガ「アナフェ
がチアミン(ビタミンB1)欠乏症を引き起こす
耐熱性チアミナーゼを含むことが2000年、
日本の研究チームによって明らかにされました。
昆虫食がキケン、というよりは
単一食の危険は昆虫食にもある、といえるでしょう。
昆虫を単一で大量に食べる文化はまだ少ないですが、
養殖昆虫食が始まると同様の事象が起こる可能性があります
昆虫の家畜化については、既存の食品安全基準を元に慎重に進めたいものですね。

参考文献

Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎

皮膚に炎症が起こる、ということは食べた時、粘膜にも炎症が起こる可能性が高くあります。
更に、代謝されることで初めて毒性を発揮するものもあり、
皮膚炎を起こさないからといって毒性がないともかぎりません。
参考文献として使用させていただきました。ありがとうございます。

「写真がよい」とのお褒めのコメントをいただくことがあり
大変嬉しいのですが
「一眼?」と誤解されているようなコメントがありましたので
当ブログの撮影環境を説明しておきます。
ちゃんとした虫屋さんのようなカメラ知識も設備もないのですが
気軽に虫ブログを始められる案内になればと思います。
カメラ
オリンパス製 XZ-1を使っています。

後述しますが、簡易スタジオのような所でほとんどの写真を撮っているので
事前に撮影条件を決めておき、カスタム登録しているので、
今のところこの条件では問題ありません。
AFが甘いので、MFの勉強にもなる(笑)スグレモノです。
簡易スタジオ
電球形蛍光灯と反射板を組み合わせた簡易スタジオです。
研究室のものを使わせていただいています。

反射板にはディンプル加工(つぶつぶ)がしてあり、
ディフューザー(白い透過性の布)もついているので
昆虫にありがちなテカリと白飛びを抑え、自然で美味しそうな昆虫を撮影することができます。
同時に、昆虫料理の撮影にも使えますので一石二鳥です。

三脚
「ゴリラポッド」を使っています。
コンパクトカメラなので、簡易三脚でも十分保持できます。
また、氷冷した昆虫が半分起きた「寝起き」を撮影するので、
虫が変な向きになった時でも自在に対応できるのが魅力です。
麻酔
エーテルなどの有機溶媒は食用に適さないので使いません。
二酸化炭素の装置などがあればラクなのですが、
基本的に氷冷麻酔をしています。低温になると「突っ伏した」状態なのですが
半分起きてくると脚を踏ん張り、上体が起きた状態になります。
起きたままうかうかしていると完全に起きて飛んでいってしまうので、
アシナガバチやキイロスズメバチではビビりながらの撮影となりました。
編集
コンパクトカメラの特徴を活かして、「寄る」のが好きなので
若干虫の前にカメラの影がうつりこんでしまいます。また、白飛びがキライなので
すこし暗めの仕上がりです。取り込んだ写真はAdobe Bridgeで軽く編集し、
解像度を落としてブログに挙げています。
蛇足
野外撮影においては、XZ-1はかなり酷い出来栄えです。(笑)
フルオートではNDフィルターも光量の調節もできず、AFも合わず
虫を撮影したいのにいつもあさっての方向にピントを合わせます。

マクロとスーパーマクロの切り替えも
何度もボタンを押さなくてはならず
よくシャッターチャンスを逃します。
中古25000円で買ったわりにはよく働いてくれるのですが。
次はとうとう一眼に手を出すべきか。悩ましいです。
PentaxのK-30が値下がりしていますね。
昆虫写真と料理写真しか撮らないので
ボディとWPマクロレンズだけでも買ってしまおうか
などなど
予算がないくせに妄想は膨らむばかりです。

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ブドウトラカミキリ Xylotrechus pyrrhoderus pyrrhoderus Bates

近所のぶどう棚で発見。毒々しい配色ですが無毒。
背中の模様がXなので、近縁種のクビアカトラカミキリではなくブドウトラカミキリと判断しました。以前食べた同じトラカミキリ属のトラフカミキリは美味しかったので、期待です。
味見・茹でポン酢
小型のカミキリのため比較的食べやすい。口に入れた直後は体液の甘みが強く、
くさみのないクリアな味わい。口に残った外皮はまったく味がなく、後半は味気ない残念な感じ。
軽く揚げることで外皮が食べやすくなると思われる。
ブドウトラカミキリはその名の通りブドウの枝に入り込んで食害する害虫です。
これだけ味が良いのだから食べればいい、とは思うのですが、
ブドウを農薬なしで育てると減収率が66%、6割以上が失われてしまうので
農業としては殺虫剤なしにすることは難しいのでしょう。
無農薬をうたう有機農業の方で、
害虫駆除を「食べて」やりたい
という方にまだお会いしていません。
殺虫剤を使わない農業では
人の手が主な駆除方法となりますので、
その中で美味しい昆虫が採れれば食べたいものです。

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今回は味見の話ではありません。
ご興味のない方はスルー推奨です。
当ブログのタイトル「蟲ソムリエへの道」は
今はまだ素人な著者が、
そのうち「蟲ソムリエ」になれたらいいな、
という願望をこめて命名しました。
では
「蟲ソムリエ」とは何になるということでしょう。
モヤモヤしていたので
ソムリエのことはソムリエに聞け、ということで

田崎真也さんの著書を読みました。
ソムリエは
まだ封を切っていないワインについて、
言葉だけの表現でお客さんに飲む決意をさせる仕事をしています。
味わえば一発で分かることを、
その前に言葉だけで伝える。
舌の確かさだけでなく、
言語での表現力が求められる仕事といえるでしょう。
そうなんです。蟲ソムリエもそうありたいものなのです。
では、
当ブログの過去のエントリを見てみましょう。
「ギンヤンマに似た味」
「典型的なコガネムシ味」
「何の味だよ!」とツッコミのコメントも頂いたようですが
全く仰るとおりです。
これではゼロ点です
「虫を食べたことのない人に虫を伝える表現力」が必要になります。

どうすれば身につくのでしょうか。
田崎真也さんの著書の中で
「五感を鍛えるトレーニング」が紹介されておりました。
「五感でキャッチした感覚を言葉に置き換えて記憶するテクニックを鍛える」
「物事を多面的・多角的に感じる能力が優れてくるとそれを表現する言葉も増える」
「表現力が豊かになるということは感受性も豊かになる」
いいことづくめではないですか。
味だけですと味覚に偏ってしまうので
五感全てを動員して
「虫の魅力を虫に興味が無い人に伝える言葉のトレーニング」
をやってみることにします。
実はこの本を読む前から
漠然とやっていたことなのですが、
ようやくその意味が分かってきたのでここにご紹介したいと思います。
1,カマキリの女性らしさ
フランスで出会ったカマキリがとても女性らしかったので、
言葉でどう表現すればいいか考えた結果「緑の浴衣の見返り美人」

という結論になりました。
こちら。

とてもセクシーです。
2,シロスジカミキリの顔
シロスジカミキリの成虫を捕まえた所、大変ワルそうな顔をしていました。
ワルそうなサングラスをかけて、でも髪はおさげ、というどこかユーモラスな風貌に見えてきました。
ということでコチラ。

3.エビガラスズメの蛹の合わせ
エビガラスズメの蛹はどこか女性的なラインがあり
髪の長い女性が着物を着たような感じを思わせます。
「ブータンの王女」という表現に落ち着きました。
こちら。

4,ニイニイゼミのマッチョイズム
ニイニイゼミの幼虫を捕まえた際、羽化が始まってしまいました。
狭い殻の中から大きく上体をそらし、膨らむ様は
胸部の6つに割れた腹筋六本脚も相まって
ボディービルディングの選手のようなマッチョイズムが溢れていました。
こちら。

5,オナガミズアオの風格
頭部に豊かな黄色の触角をつけ、どっしりとした風格の白いボディ。
体の各部に鮮やかなピンク色の差し色が入り大変見応えがあります。
これは直感的に理解しやすかったです。
コチラ。

6,タガメの脱皮
食用にするかどうかわからないのですが、タガメを飼育しています。
脱皮直後はいつものくすんだ茶色とは似ても似つかない鮮やかな色をしているのですが
なぜか幼虫脱皮は緑色、成虫脱皮はピンク色だったのです。
その蛍光っぽい色と透け感が何かに似ていないかと
探した結果、見つけました。なんだか成虫と幼虫の色の違いが説明できたかのようで
大変愉快な気分になりました。

このように
「昆虫の魅力を何か別の言葉で表現するトレーニング」は
昆虫を研究し、
一般にその魅力を発信する際にも使える力が身につくと思います。
逆に考えると、
「なんかムズカシイことしてるんだね」と思われてしまう研究者は
「専門用語を別の一般的な言葉で表現する」
トレーニングが不足してるのではないでしょうか。
虫に対する風当たりが強い昨今、
「言葉にして伝える技術」
虫と人とをつなぐ事になるのかもしれません。
このブログで磨くスキルとして、
大事にしたいと思います。