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味見:スジコナマダラメイガ幼虫・蛹

某大学の昆虫学研究室におじゃました所、
スジコナマダラメイガがよく成長しているとのことで
味見させてもらえることになりました。
昆虫学研究に使う昆虫は、
フィールドに繰り出して観察・採集する場合と
研究室で養殖する場合の二通りが考えられます
昆虫の養殖には日本の「蚕学」が大きな足跡を残しています。
年中桑の葉が無くても飼育できる人工飼料「シルクメイト」
もその成果の一つです。
生糸の輸出で得られた膨大な外貨の一部を投資し
安価で安定した成分で、しかし決してクワの生葉に
負けるような成長率ではイカン。というシビアな条件を
試行錯誤した探した結果が
シルクメイトなのです。
蚕の食べる葉の量は成長に従い一気に増大し、
その
大部分は終齢幼虫に集中します。
そのため、クワでの飼育はこの終齢だけにし、
小さな幼虫はシルクメイトで簡便にすることで、
ヒトの手間を抑える事ができるのです。
ですが、問題点があります。
「糞不味い」のです。
生糸生産には全く影響はないのですが、
防腐剤や添加されている桑の葉の味やニオイがキツくて、
どうしようもありません。
近くの研究室の方に、
余ったゴマダラカミキリを頂いたのですが
これがシルクメイト飼育だったために
どの成長段階もシルクメイトの土臭いクワの香りがついてしまい
まったくあの美味しいカミキリの味を楽しむことが出来ませんでした。
憎きクソマズシルクメイトを、美味しい配合飼料に…
交換したいところですが。
ご賛同いただける
飼料会社のみなさま、
実用化をおまちしております
さて、今回の味見は
スジコナマダラメイガ  Ephestia kuehniella
 
左 幼虫 右 蛹

乾燥したトウモロコシをエサとし、
まったく水を飲まずに成長できる
脅威の生態の持ち主です。
貯蔵された乾燥済みの穀物を食べるため
「貯穀害虫」と言われます
コーンを食べるため 香ばしい香りが期待されます。
小さいので、幼虫と蛹をわけて一口で5,6匹一緒に頂きました
味見
幼虫
プチッとした食感が小気味よく、シャクッとした食感も好ましい。残念ながらトウモロコシの香ばし香りは少なめ。普通の味。

外皮がさくさくとして食感がよく、脂質が強めで味はあっさり。
カシューナッツぐらいの味。たくさん食べられそう少し収斂味がある。香ばしさは幼虫より強い。
貯穀害虫は
ヒトの食糧の敵でもありますが、
うまく使うと、ヒトが安定的に生産する農産物から
昆虫食糧へとつなげる架け橋となるかもしれません。
そして今回、某大学の研究室をお借りして味見を行ったのですが
わかったことがあります。
「昆虫学をやっているからといって昆虫をたべられるわけではない」
前途は多難です。
もっと美味しい昆虫をプレゼントして
仲間を増やそうと思います。。。

1 thought on “味見:スジコナマダラメイガ幼虫・蛹

  1. soy

    シルクメイトなんて代物があるのですね。
    どんだけマズイのか、知りたいような、知りたくないような…。
    いやはや、いつも勉強になります。
    美味しい人工飼料、開発されるといいのですがいつになるやらですね。
    食虫界がより活性化したら手を挙げる企業も現れますかな。

    返信

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