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味見てしまった・絶滅危惧種オオミノガ

記念すべき100記事目ですが
今回の記事は懺悔になります。

採集昆虫食をおすすめするかどうか、というポイントには
味や・毒の有無などがありますが
絶滅危惧種であるか
考えるべき問題だと思っています。

我々は昆虫食を普及させたいと思ってはいますが、あくまで
70億人の食糧になりうるのは養殖した生物である、というのは明白ですので
このブログは「養殖すべき生態を持ち、かつ美味しい昆虫を見つける」ことが最終目的です。

そのため、現在のままの
採集昆虫食は昆虫の生態系を破壊するリスクを持っています。

全国にいるアマチュア昆虫研究者は、
よほど信頼出来る相手でないと
貴重な昆虫のスポットを教えないそうです。。
もし業者や心ない採集者がそのスポットを荒らしてしまったら
すぐに回復不可能になってしまうからです。

昆虫は種の多様性が高い分、我々が想像するよりずっと
多様な生物の相互作用によって生息しているので、
ヒトの些細な行動によって簡単に環境が変わってしまうのです。

さて、今回の懺悔は
オオミノガEumeta japonicaを食べてしまいました。二匹も。しかも美味しかったです。
(繭の形とサイズからオオミノガと同定したのですが、大丈夫でしょうか。)

オオミノガは近年、オオミノガヤドリバエが中国から移入してきたことから激減し、
絶滅危惧種に指定されている自治体もあります。
そのため採集昆虫食にはおすすめできないのです。

ミノムシとヒトとの関わりは古く、
丈夫なミノが身を守る、身を包む、ということから災いや事故から身を守り、幸せが身から逃げないといわれ、とても縁起のよいものだそうです。
また、ミノムシの繊維はクモの糸よりも強度が高く、天然の繊維としては最高だそうです。

そのため、
カイコの影には隠れていますが、日本でも冬に空になったミノを採集し利用してきました。

これは昨年、成田山のリサイクルショップで1000円(!)で購入したものです。
1マスが一匹のミノからできています。このバッグに使われたものは一ますが大きく、
立派なオオミノガが使われたことが類推されます。

今回食べたのは5月中旬の八王子での若虫会で採集されたもの。

左は幼虫(前蛹)、右はサナギと思われます。

味見
サナギ
!うまい!木の香りと鱗翅目の脂肪が一緒になった見事な一品。ヤママユガ科の美味しさに匹敵する。ミノガは繊維もとれて味も良い。

幼虫
ほぼ前蛹のためかとても美味しい。クワガタの幼虫のような木質系の香りと鱗翅目のねっとりとした脂肪体の味。外皮は弾力があるもののかみきりやすく、コリコリ固めのキクラゲのような食感。大ヒット。これはうまい

美味しく、繊維も使える素晴らしい採集昆虫ですが
残念ながら食用にはおすすめできない種です。

 

2 thoughts on “味見てしまった・絶滅危惧種オオミノガ

  1. ぽん

    いつも楽しく拝読しています。
    文中の「危惧クラゲ」は「キクラゲ(木クラゲ)」の打ち間違いかと思われます。

    返信

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