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1-5他人から昆虫を提供されること

ここまで、自分で昆虫を食べること、他人に昆虫を食べさせることについて
説明してきました。次は「他人から昆虫を食べさせられること」です。
イベントに参加して昆虫を食べたり
食用として売られている昆虫食品を購入する際にはこの心がまえが必要です。
つまり「昆虫を勧めてくるヒトは信頼できるのか」という点です。
昆虫食は法制度が全く整備されていないので
今は完全に自己責任、好き放題という状態です。
また、ゲテモノとしての昆虫食は注目を集めやすいのと
昆虫は身近にあるので誰でも挑戦できることから
危ういイベントもよくみかけます。
研究会でもその危険性について注意喚起をするのですが
それがかえってそのイベントや主催者に注目が集まってしまう
ことから、注意が効果を感じないこともありました。
そのため、食べようとする人それぞれが、食べ始めからきちんと知識をもち、
信頼できない昆虫食提供者から距離を置くための、自衛の方法を
ここで説明しておきます。
具体的には
これまでに説明したことを、隠さずにきちんと説明してくれる提供者を選びましょう、ということです。
1,昆虫には食物アレルギーの危険があり、ゼロにはできないことを説明していること
2,加熱による衛生管理の意味を理解し、実施していること
3,その他参加者が不安に思っていることや知りたいことを曖昧にせずに説明できること
4,参加者の食べない判断を尊重してくれること
逆にすると、信頼できない提供者の説明になります。
1,今まで何もなかったから大丈夫と強要し、アレルギーなどの食品リスクについて説明をしないこと
2,加熱や衛生管理がきちんとしておらず、名前を調べずに食べる、生食するなど危険な食べ方をしていること
3,参加者が不安に真摯に応対せずノリや覚悟を強要すること
4,参加者が食べない判断を尊重しないこと
このような悪い提供者から受け取った昆虫を食べたとしても、
多くの場合は何も起きないと思います。しかしごくまれに食品事故が起こったとしても、
彼らは自らの提供者としての責任を自覚していませんので、真摯な対応は望めません。
一番痛い思いをするのは食べたあなた自身の体です。
昆虫食を長く楽しむには、無事故に越したことはありません。
いくら美味しくても、食あたりを経験すると、その食材から遠ざかってしまうものです。
あなたの健康を害することが一度でもないよう、予防原則で楽しむことをお勧めします。
また、昆虫を食べた後、体調に異変があった場合は、
どの種類の昆虫をどのくらい食べたか、申告をして
できればその昆虫そのものを持参して
すぐに医療機関にかかることをお勧めします。
事態が収まったら、主催者にもその経緯を連絡するとよいでしょう。

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