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こんなニュースをみかけました。

引用します。

市によると、複数の市民からセミの幼虫を大量に捕っているという苦情を受け、6月に設置したものだ。

とのこと。苦情?

「やめさせてほしい」が苦情でしょう。
大量に捕っているというのは目撃情報です。そして彼らの用途が食用であるとの勝手な断定をして、このような看板を出したのでしょうか。
十分な説明とは言えないと思います。

噂レベルですが、関東でも関西でも、昆虫食文化をもつ外国人(であろう集団)が、
自分用か飲食店用かはわかりませんが捕っているという話はセミ食愛好家から伝え聞いています。

さて、ここで追記しておくのですが、
「食用に大量のセミを取る方法」が意外と皆さん知らないことをTwitterで知りました。

「土をほって植物や景観を破壊する」
という話を聞いてあれ?と思ったのです

セミ会のガイドラインにも書きましたが、

基本的に羽化のため登ってくるセミを10分サイクルでとる、というものです。
看板が夏限定というのもその反映です。

通報があったということは、その通報をした人を含めて
これらの看板製作に関わった人は「食用に」「見慣れない量の」セミが採られていることに驚いたのでしょう。
そこからあまり深く考えずに作ってしまったものと思われます。

セミの独占を防ぎたいのであれば「大量の採集を禁止」すればいいのであって、用途を限って禁止する理由に合理性はあるでしょうか。

また、食用にすることと、子供が採って遊ぶことのどちらが「守られるべき文化」でしょうか。

いま私はラオスにいますが、日本の都市公園ほどセミが大量に乱舞している場所はこちらにはないです。
落ち葉が取り除かれ、土が乾燥し、硬い土を掘り進むことができるセミだけが、都市公園に優占していると思われます。
それが「守るべき生態系」でしょうか。

さらにいうと、樹木は資産です。自治体の公園ですと樹木を破壊すると器物損壊になります。
大量のセミによってそれらの樹木が弱体化することがあるかもしれません。それらを採って食べることは
自治体にとって喜ばしいことであったとしても、禁止すべきことでしょうか。

というか生態系を意識して公園なんか作ってないですよね。

さて、なぜこんなにヒートアップしているのかというと
「食文化への差別的扱い」になっている危険性があることと、そうでないことを説明する責任が自治体にはあると考えるからです。
現在の説明では合理的でも十分でもないと思います。

例えば
ある生魚をたべない外国で「生魚を店で出すことを禁止」したときに、日本食を楽しみたい日本人に抑圧的なルールでしょう。
生魚による食中毒の発生があるなど、文化の制限には合理的な理由が必要になります。

法的には、食用にセミを採ることを許可するルールもないですし、禁止できるルールもないです。
なので、好ましいのは地元の合意を得ることです。地元の人たちがこの土地をどうやって活用していきたいのか。
保全生態学の作法にのっとって、セミとのあり方を考えていくことが望ましいでしょう。

少数の苦情?というか目撃情報によって自治体が勝手に決めてしまうのは、その土地に軋轢を残します。

少数の人による大量のセミの独占を防ぎたいのであれば、潮干狩りのように遊漁料をとる、量の制限をするなどの
建設的な方法もあります。街路樹は健康になり、自治体には収入が入り、いいことだらけではないでしょうか。

研究会が主催するセミ会では、毎度数を数えて、「数年以上にわたって減少傾向がある場合はその場でのセミ採集を中止する」
という方針です。

今後はデータが集まってきたら、参加者数、年、天気によるバラツキや、その土地から一年にどの程度のセミが発生しているのか
どの程度であれば問題ないといえるのか、調査できたらと思います。

調査にもなって、おなかもふくらんで、生態系も学べて、そして地元の交流になる。
セミ会から派生して「セミ祭り」のような地元の集まりをつくりませんか。お手伝いします。

さて、

セミ禁止令という語感の面白さが気に入ったので、SFを書いてみました。

全国の保護者のみなさま、そして保護者からその子の監督を任されている、であろう
夏休みの教育関係者のみなさま、そろそろこんな問題に直面する例がちらほら見られています。

「昆虫が食べたいという子」の出現です。

これは非常に難問ですが、多くの保護者のみなさまはモニョモニョと回避してきたのではないでしょうか。

というのも、夏休み子ども科学電話相談にこのような質問がきたそうなのです。

私の答えとしてはこちらです。

さて、昆虫を食べたいという子供に私たち大人はどう答えられるでしょうか。
相談の子は知識欲で味を知りたいとのことで、とても共感してしまいました。

以前に某学校の研修会で使ったスライドを紹介いたしましょう。

これをもとに再構成したものが、「食べていい昆虫の5原則」
です。

 

 

さて、私達、君たち大人は「昆虫を食べたい子供」にどう応えるか。

もし実践されている方がいらっしゃいましたら教えてください。

私は「一緒に食べよう」といえますが、そうでない方がほとんどでしょう。

どう応えるか。どう答えたいか。そのためには何が必要か。リクエストをお待ちしております。

はい。こちらはラオスです。

ここから350kmほどメコン川下流のほうで、痛ましいダム崩壊の事故がありました。ひとまず私は無事と報告します。
私が活動している保健NGO関連にも、いろいろと情報が来ています。まずは72時間の緊急の救出活動、
その後の住民の生活基盤の回復など、いろいろな支援が必要とされるでしょう。
日本でも豪雨災害がありましたが、募金などがありましたら積極的に支援をお願いします。

ラオスは水力発電ダムを多く作り、電力自給率も100%を超え、外貨獲得の大きな柱となっています。
当然ですが、水のリスクも少なからず抱えてしまうのです。

大気循環における水の物理エネルギーはすさまじく、治水が進んだ日本といえども、想定外の降水量にあっという間に構造物が壊されていきます。
災害が起こることは避けられないにしても、起こったときの対処はだいたい同じです。「万が一」が起こったあとのことを、不謹慎等と言わずに
考えておくことが大事でしょう。

さて、今日の話はこちら。

最初これを見たとき、あ、寄生されてるなと勘違いしました。

アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種

こんなTweetもしました。

昨日までいないと思ってたのに突然現れたように見えて、あぁ本当に気づかないところにいろんな生き物がいるんだなぁと思っていたら
とつぜんその夜に「寝るために」こんな集団就寝をしているなんて。

これをつぶやいたあと、Twitter上で「いや寄生じゃなくて寝てるのでは」との指摘をいただき、舞い戻って確認しました。

確かに寝てるだけだった。

なんとも不思議で理解がしにくい光景です。

論文も紹介していただきました。

もちろん茹でて味見もしておきます。

なんとも不思議で、そして愛らしい光景なので、こんな提案をしてみました。

早速、創作クラスタのみなさんが反応してくださいまして

これは期待です。次はいきもにあか昆虫大学か、博物フェスは最近終わりましたね。

情報は日本から入ってくるのですが、なかなか実物を日本からこちらに入れることができないので、もう嫉妬の嵐ですよ。博物フェスの戦利品をみせびらかしたみなさん、ラオスから恨まれてますよ

それでは創作クラスタさん向けのギャラリーに参りましょう。

基本的なルールですが、一般的なウェブ上の写真と同じです。
作品のモチーフとして使う場合は私に許可を取る必要は全くありません。
もし使ったことを事後でもいいので教えてくださると、私はとても喜びます

写真をなにかに使ったり、どこかの媒体で使ってくださる場合は、研究費を得る必要があるので、お金をください。

最近現像ソフト(および写真管理ソフト)にLightroomを導入しました。いままでPhotoshopCS6付属のAdobe Bridgeを使っていたんですが、古いのでTG-5のRaw現像が対応してないんですね。同じAdobeですし、使い方もだいたい同じで助かってます。

アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種
アオスジコシブトハナバチ Anthophora senahai かその 近縁種

ブログの引越をして3ヶ月になりました。

まだまだ旧ブログへのアクセスが多く、引っ越しをスムーズに進めるにはなかなか難しいなと。

新アドレスへの移行をすすめるべく、過去記事ボットをつくりました。

新記事と過去記事を順次入れていってます。どうぞご覧ください。

そして3ヶ月後をめどに旧ブログを閉鎖しようと思いますので

リンクをお貼りの際は、新アドレスをご利用ください。

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お久しぶりです。ラオスに来て1ヶ月半が経ちました。

とうとう、出会うことができました。
断片的な情報はあったものの、出会うことができなかったこの昆虫。

ヤシオオオサゾウムシRhynchophorus ferrugineus

1998年ごろに宮崎に侵入したときに大騒ぎになり、宿主は基本的にサゴヤシ。広食性でヤシ科のカナリーヤシに被害が多くでたとのことです。
宮崎県におけるヤシオオオサゾウムシの発生について(PDF)

サゴヤシ学会という、現在トップページが更新されていないHPの中に、昆虫食のすばらしい著書のある三橋淳博士のまとめ(PDF)がありました。

当時、私の興味は味見にしかなく、ヤシオオオサゾウムシの駆除に携わった、という方まで到達することもできたのですが、見つけ次第すぐに駆除するとのことで
結局手に入れることはできませんでした。

タイに行けば食えるとの話でもありましたが、それが養殖できるという話もあれば
採集だけしか無理だから高いのだ、という話もあって、いまひとつ解像度の高い情報が得られない状況でした。

ゾウムシはサゴヤシの成長点を食べること、そして日本においてヤシの大部分は更新を想定していない鑑賞木であることから、
経済的損失が大きい、そして成長点をやられたヤシは死んでしまうことから、食べ残しの多さもあって、カミキリムシと同じように
たとえ美味しくても養殖利用の将来性は低い、と考えていました。

ところが、ところがです。
どうやら、とあるデンプン質に微量栄養素を添加したら飼える、との確かな情報を得ました。
というのも、こちらのラオス人スタッフの義理のお兄さんが、家庭用に飼っているとの情報をくれたので、
早速行ってみました。

養殖の詳細はいまのところナイショにしますが、うまくいったら公開します。

…うっま。うまいです。これはすごい味。そして唯一無二の食感と芳香。見事。これは高値だわ。すごい。

さて、これが単にビジネスにとどまらず、
なぜラオスの食生活を改善する可能性があるのか。

1,飼育がそもそもラク
今まで候補としていた葉を食べるタイプの昆虫は、どうしても生の葉を食べさせる必要があるので、手間がかかり、マメさが必要であることがネックになりそうでした。
こちらは、培地となるデンプン質+添加剤を用意したら、1週間に1回の追加の餌だけ、そして一ヶ月後の収穫までほぼメンテフリーです。
昆虫養殖ビギナーなラオス人にとって、これはなかなかいいスタートになるのではないか、と思いました。

2,アリの襲撃がほとんど起こらない
多くの昆虫養殖で、熱帯地域ではアリの襲撃が大きなリスクであることを確認しています。
複数のアリが、入れ代わり立ち代わりアタックしてくるので、脱皮時や孵化幼虫の大きなリスクになっています。
しかしこの養殖では地面に無造作に置かれただけでした。「アリは全然きにしなくていい」とのことです。
何が起こっているのか、いまのところ仮説レベルですが、おもしろいことになっています。キーワードは好気発酵です。

3,タンパク質価はそこそこで組み合わせ次第。
アミノ酸スコアは先の三橋博士の報告によるとシステイン、トリプトファンがおそらく少ないとのことで、
それらの多いバナナなどをエサとして与えたり、ヒトが食べる際に組み合わせたりすると、より栄養価を高くすることができそうです。
ラオス人の食生活も自給的米食のおかげでデンプンが十分で、それ以外の栄養が不安定という状態なので、デンプン質を主体とするエサを濃縮・転換して
タンパク質や脂質を得られる系は(葉を食べるタイプと同様に)将来性があります。

4,豊富な脂質とおそらく密度効果による蛹化抑制
脂質が多いことから、飽食の日本人にはあまり大量にはオススメできませんが
ラオスの村民では脂溶性のビタミンへの欠乏が調査により明らかになったので、これらの脂質を食べてもらうことで
より健康的な食生活へと近づくでしょう。
そして、蛹化にあたってはいくつかの条件が必要であることと、高密度で蛹化が抑制されそう、という話も聞きました。
これも飼育実験により確認しますが、密度効果によって蛹化を抑制できれば、ミールワームのように食べごろの最大体重の幼虫のまま
長期間、新鮮な昆虫を常温保存できる可能性があります。冷蔵庫が普及していない村落にとって、これもまた有望そうです。

5,どこまで吸収できるかわからないがミネラルが豊富
アフリカの一部の地域では、近縁のヤシオサゾウムシが生計向上に役立っているとの記事もありました。
亜鉛、鉄なども含まれているので、微量栄養素としての寄与も期待できるかもしれません。
重金属はアゴに蓄積して強度の向上に貢献しているとの論文もありましたので、アゴのある昆虫のほうが、ないウジタイプよりも
ミネラルが豊富、といえるかもしれません。こちらはまだまだ未確定な情報ですが、養殖が軌道にのれば、そのような部位ごとの成分解析もできると思います。

ともあれ、まだまだ養殖している人はラオスに少ない、とのことで
これからレシピの開発をして村落の反応をうかがおうとしているところです。

これまでの昆虫に加えて、ヤシオオオサゾウムシの養殖試験にも許可が出ましたので、チャレンジしてみようと思います。

一つ、未確認なため、日本のみなさんに情報を集めたいことがあります。

成虫の雌雄を外見で見極めることです。

口吻の細長いほうがメス、とのことですが、いまひとつ確証がありません。もしご存知の方いらっしゃいましたらコメントいただけませんでしょうか。

メスが左、オスが右、と教えてもらったけれど。。。
サゴヤシオオゾウムシ成虫メス?
サゴヤシオオゾウムシ成虫オス?
サゴヤシオオゾウムシ成虫
サゴヤシオオゾウムシ成虫

さて、ここでもう一度考えておきたいのは
「害虫」という概念です。

この虫の養殖を日本で行うことはまず無理です。植物防疫法にひっかかる他
大きいものでは数千万円する鑑賞木を枯死させてしまうのですから、もし逃したら損害賠償請求も膨大になるでしょう。

ではラオスにおいてはどうなのか。
一言でいいますと「蔓延しすぎて害虫とはみなされていない」のが現状です。

サゴヤシを含めヤシ科は成長点を食害されると枯死します。
この虫はヤシが傷ついたときに出る匂いに反応して卵を産むそうなので(このゾウムシ自体に成長点まで侵入できるほどの傷害を与えられるパワーはないようです)
熱帯地域特有の大きな風水害や雷、そして、ほかの昆虫によってあたりまえの傷害をうけ、ゾウムシが発生し、あたりまえに枯死していく、と考えられます。

これが「害」だという社会のコンセンサスがないために、ウンコにハエが発生して分解されていくように、「自然現象」としてとらえられています。

そうなのです。「害」とは通常起こらないことに対して名付けられる政治的な概念なのです。

例えば震度4の地震が他国では大災害になっても、日本ではTwitterが少し賑わうぐらいの効果しかありません。

更に言うと、殺虫剤が生まれる前は「害虫」という概念がありませんでした。

殺すことによる収量増加が「当たり前」になったからこそ、それを阻害する昆虫が「害」とみなされるようになったのでしょう。(家庭における「当たり前」が昆虫がいないこと、となっていくコンセンサスもそれはそれで再考する必要があると思います。)

当然ですが、土地を均一化し、単一の植物を栽培すれば、それを宿主とする昆虫を誘引し、半養殖しているのと変わりません。昆虫養殖は農業においての「当たり前」に疑問を呈し、本当にその土地から単一の植物を得るのが「当たり前」なのか、生態系レベルで見直すためのツールになる、とも考えています。

ゆくゆくは、将来的な話ですが
「地域における望ましい生態系モデル」というコンセンサスを、様々な行政区画に応じて組むことで、ある場所では害虫になり、一方である場所では特産品になる、といった、パッチ状の生態系利用ができてくると面白いな、と思います。生態学者は隣接する行政区画によって異なる政策が行われている場合、政策によって無意識的に行われている「実験」をとらえ、解析し、その効果を示していく、そんな研究者は非介入型の実験的生態学が展開できるのではないか、と妄想しています。

ひとまず出会いはこれまで。こっから具体的な養殖と、村落への提案のフェーズに入っていきます。

虫のいる地域において悩ましいのは虫よけです。

私は特に虫を育てる立場なので、殺虫剤は忌避目的としても使いたくないです。

万能の虫除けとして知られるのがDEETで、N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミドという物質。
水に溶けにくいの油状の成分なのが特徴であり、悩みでもあります。

昆虫学者の丸山先生も、おっしゃるように高濃度のDEETディートは
プラスチックを変質してしまう危険もあります。

そして
最近(2016年認可)でたのがイカリジンという有効成分のもの。

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ラオス行きではDEETタイプと併用しているのですが、使ってみたレビューです。

注意事項は
蚊、ブヨ、アブ、マダニの4種類しか効かないということ。
ディートは上記の4種に加えて、ノミ、イエダニ、サシバエ、トコジラミ(ナンキンムシ)に忌避効果はあります。

メコン川流域であること、そして雨季が近いことから蚊とマラリアの対策として使いました。
ホテルの部屋の密閉が悪く、就寝時の蚊よけとしても使いました。

使ってみたところ、体感としてはめっちゃ汗をかいても8時間ぐらいは忌避効果がある模様。

だいたい一日2回、30日でこれ200mlを一本使い切るようです。(666回分と書いているのでそのとおりですね)
特徴としてはベタベタしないので風呂上がりに吹いても気持ち悪くないところ。

プラスチックに悪影響があるようですが、いまのところ15%ですので感じていません。本当はただしく比較するにはDEET15%と比較しないといけないんですが、いまのところ30%との比較です。吹いても皮膚がピリピリしないので、お子様にもいいと思います。

飛行機の預け荷物にできるミストタイプをオススメします。

機内持ち込みの場合は、更に小さいこちら。
100ml以下の液体とみなされるので、透明バッグに入れて持ち込みましょう。意外と国際空港のトランジットで蚊がいます。

スプレー缶タイプは虫除けの場合だけ許可されたりするらしいですが、めんどいのでできるだけ持っていっていないです。

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虫を殺さずうまいこと忌避してコミュニケーションをとる、というツールとして

虫と出会う季節を乗り切ってみてはいかがでしょうか。

私は10本持っていきます。

ヒトスジシマカ。
吸わせて写真がとれるのも日本ならではですね。ラオスでは危険です。

6月4日は「虫の日」でした。

ラオス行き直前なのであんまり外に虫を見に行けないのですが、

こんなつぶやきが。

... "#虫の日 と #蒸しパンの日 と #虫食のグルメ" を続けて読む

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コオロギ食について整理してみないか その1
コオロギ食について整理してみないか その2
そしてその3です。

2010年温室効果ガス論文、2015年Oonincx論文の紹介とともに、
コオロギ食から派生した昆虫食の最前線までを体系的にまとめておきましょう。

2010年の論文で示されたのはこちら。二酸化炭素「相当量」で重み付けした温室効果ガスを比較したものです。

2013食用昆虫科学研究会アゴラ資料より

昆虫の消化戦略において、あまり温室効果ガスを発生させる微生物の関与がすくないことが想像されます。

とはいっても、シロアリはかなりの温室効果ガスを消化管から発生させることもあるので、「昆虫は」でひとくくりにするのは駄目です。

ミールワーム、コオロギ、バッタはけっこう将来性あるぞ、といえます。

そして
2015年Oonincx論文

HPHF(ハイプロテインハイファット) ビール粕、ビール酵母、クッキー
HPLF(ハイプロテインローファット) ビール酵母、ポテトの皮、糖蜜
LPLF(ロープロテインローファット) クッキー、パン
LPLF(ロープロテインローファット) パン ポテトの皮 糖蜜

を組み合わせ、食物残渣由来のエサをつくり

それをミールワーム、コオロギ、ゴキブリに食べさせてその回収効率を比較しています。

ミールワームについてはどのエサでも
タンパク質回収効率はさほど変わらず、ロープロテインハイファットで生存率が15%まで下がります。
脱脂したあとの残渣等からの栄養回収に適しているともいえます。

ゴキブリはさすが。生存率はHPHF条件が80%と高いですが、LPHF条件でのみ、87%ものタンパク質(測定しているのは窒素)を回収することに成功しています。LPHFの主な原料は残渣のクッキーですので、人間が食うと太ってしまうようなジャンクフード、菓子類からゴキブリを使って栄養回収することで、ヒトにふさわしい栄養素だけを選択的に回収できることになりそうです。

注意しておきたいのは、ゴキブリの場合、食べ物によって体に含まれる栄養素も大きく変わるようで
高タンパクエサではでは高タンパクな体となり、低タンパクでは低タンパクな体になります。(FIG.1)
消化管内容物なのか、それとも貯蔵組織の可変なのかはわかりませんが、出荷目前には高蛋白なエサを食わせたほうがよさそうです。

そして残念なのはコオロギ。HPHFの恵まれた栄養条件以外のエサではデータがとれないほどに死んでしまいました。
人間の栄養にとって低品質のバイオマスから、高品質の栄養を取り出すシステムには、コオロギはふさわしくないように思える結果です。

以上から

Fao2013以降のコオロギ食についてまとめてみましょう。

コオロギ食については、進展がめざましく、もはやポテンシャルについては十分議論ができ、「本当に役に立つ」かどうかは次の段階の検証が始まっています。具体的に実装し、ライフサイクルアセスメントをする段階です。

コオロギでの新しいシステムモデルをつくるか、

コオロギ以外の種で目的を達成するシステムを組むか

という次の課題が見えてきましたので、コオロギの2013年のポテンシャルだけをもって、昆虫食を推進したい、となるとやや出遅れ感があります。ビジネスにする場合にしろ、他と差別化する場合にしろ、システムのモデルを提示し、ライフサイクルアセスメントを経ることで、コオロギ食というものがさらにレベルアップしていくことでしょう。そしてその中で、目的にコオロギが合わない場合、コオロギ以外の食用候補昆虫が選ばれていくことになるでしょう。

もちろん私のバッタのプロジェクトも、コオロギのこれらの論文を踏まえて、コオロギでは達成できない目的に向かってシステムを構築しています。

 

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前回の記事
最新のライフサイクルアセスメントの結果をもとに、
コオロギがニワトリと同程度かそれ以上のポテンシャルをもつことを解説しました。

そして実験室での成果と産業での実際との効率にまだまだ差があるので、
今後はもっとハイレベルなコオロギ養殖のデザインが可能であることが示されました。

では、この2018論文が引用した「実験室での結果」2015Lundy論文を紹介します。

2015Lundy論文は1991年論文
「コオロギは体重増加1kgあたりの飼料が1.7kg ニワトリは同2kgなのでコオロギのほうが効率が高い」
を受けたものです。

2013年FAO報告書も、2010温室効果ガス論文も1991論文を引用したのですが、2015Lundy論文は
死亡率まで含めより詳細に検討し、タンパク質転換効率ではコオロギとニワトリが同程度だと示しました。

2015Lundy論文はコオロギをもてはやす風潮に批判的な態度という主旨ですので、厳密さという意味で信頼度が高いですし、
2018年論文は最もコオロギに批判的な2015論文を引用し、そのデータを使った上でライフサイクルアセスメントの結果を示したという意味で批判の応酬が見事に議論の質を高めています。このやり取りは大好きです。

Crickets Are Not a Free Lunch: Protein Capture from Scalable Organic Side-Streams via High-Density Populations of Acheta domesticus

それでは内容に参りましょう。

飼料栄養効率だけでなく
Feed conversion ratios (FCR)
タンパク質栄養効率
Protein conversion efficiency (PCE)
も比較しています。

このとき、普通のニワトリ飼料(PF)の他に
生ゴミ由来の飼料候補(FW)と作物残渣由来の飼料候補(CR)を試しています。
結果的にはあまり良い結果ではなかったですが、食料品店からの生ゴミ堆肥を使った飼料(FW-1)についてはニワトリ飼料PFよりやや低い程度のスコアで育ちました。他の飼料がずっと低い結果なのは、コオロギは共食いしやすく、FW-2 CR-1 CR-2のタンパク質(窒素)量が十分でなかったためと思います。

「薄い低品質の」タンパク質の濃度や質を高める能力は集団飼育コオロギは弱い、ということがわかります。

この、有機副流(organic side-streams)を処理するというアイデアは、コオロギから派生し、別の昆虫で実現しそうになっています。食物残渣で、かつタンパク質が薄くて低品質のバイオマスの質を高める昆虫を検討し、ゴキブリとミールワームがなかなかいいぞという論文がありますので、その3で紹介しましょう。

そして、コオロギのタンパク質転換効率はニワトリ飼料で最大となり35%。ニワトリが25%から33%ですので、
「タンパク質転換効率では大差ない」ということになります。

少し補足しておくべきなのが、65%はウンコもしくは分解消費されてしまうということです。
そしてコオロギの餌はニワトリと同等の、タンパク質を20%含むトウモロコシ・大豆・フィッシュミールの混合物です。

ニワトリ飼料は膨大な量が流通しており、
栄養的にはヒトの食用に適していて、残念ながら美味しくない、という特徴をもつバイオマスですので、
そのタンパク質の65%を失ってもなお機能性がある、ということをコオロギ食は今後アピールする必要があります。

そして、飼料栄養効率はFCRが1.47であることが示されました。1991の論文1.7よりも効率的ですが、
大量飼育したこと、1個体あたりの床面積が異なることが理由であろうと書いています。

少し脱線しますが、鉤爪をもち、隙間や裏天井のような場所が好きで、脱皮にぶら下がる場所が必要なコオロギには立体的な飼育環境が必要です。なので、「飼育密度」は床面積で表現するのは必ずしも正しくなく、立体的な足場の構造を含めて記述・比較して最も効率的な密度へと最適化していく必要があると思われます。

話を戻します。

そして素晴らしいディスカッション 最後の一文。

In order for insect cultivation to sustainably augment the global supply of protein, more work is needed to identify species and design processes that capture protein from scalable, low-value organic side-streams, which are not currently consumed by conventional livestock.

昆虫養殖が世界のタンパク質供給を持続可能な形で増加させるには、育てるべき種を決めることと、他の家畜では未利用の低品質の有機副流(オーガニックサイドストリーム)から様々な規模でタンパク質を回収するプロセスのデザインが必要であろう。

そうなんです。プロセスのデザインが必要ということであります。

プロセスがデザインされシステムとして実装されると、ライフサイクルアセスメントができるので、そのシステム全体が持続可能性に寄与するかどうか、判断できます。

この提言により、2015年Oonincx論文へとつながります。
2015年Oonincx論文は有機副流からタンパク質を回収するにはどれがいいか、複数の昆虫を比較しています。

Feed Conversion, Survival and Development, and Composition of Four Insect Species on Diets Composed of Food By-Products

その3ではこの論文を紹介し、コオロギ食の研究が基盤となって、
これからは「システム」と「昆虫の種」をデザインしていく、そのときに必ずしもコオロギである必要はない、という現在の
学術的な昆虫食の全体像を見渡せるようにまとめようと思います。

3

タイトル通り、いろいろとビジネス的に注目されつつある、コオロギ食について整理してみませんか。という記事です。

というのも、
昆虫食ビジネスとしてのコオロギ食スタートアップが増えつつある中で、食糧問題や効率など、キャッチーなコピーが強調されていますが、そもそも学術的な議論はどこまで進んでいるのか、きちんと把握できていないまま書かれた記事も散見されるからです。

コオロギ食を取材して記事を書く方、これからコオロギ食スタートアップを展開したい方、そして
コオロギ食関連の研究を応援しようと考えている方などなど、参考にしていただければと思います。

せっかくの利点があるのにアピールしそこねたり、盛りすぎるあまり信頼性を失ったり、というリスクを回避してもらえればと思います。今後の昆虫食の将来性を見積もるにあたって、最もデータの集まっているコオロギはその基準となるでしょう。

2013年のFAO報告書で、その温室効果ガスの少なさ

An Exploration on Greenhouse Gas and Ammonia Production by Insect Species Suitable for Animal or Human Consumption(2010年論文

と、効率の高さ

Comparison of Diets for Mass-Rearing Acheta domesticus (Orthoptera: Gryllidae) as a Novelty Food, and Comparison of Food Conversion Efficiency with Values Reported for Livestock1991年論文

に注目が集まったコオロギ食。

あれから5年、その後の論文のやりとりはとてもエキサイティングでした。
この面白さが日本語で共有できていないのもなんなので、まとめてみようと思います。

今回は最新論文からさかのぼって紹介していく方式にします。

現段階においてコオロギ食に言えることは先にまとめますと

1,コオロギはニワトリと並ぶ高効率・低環境負荷の家畜になりうる。
2,産業的には、まだその段階に達していない。

そこから議論できることは、
3,産業的なコオロギ養殖技術を高めることがコオロギ食の環境負荷をニワトリよりも低くする大きなブレイクスルーになるだろう

蛇足にはなりますが、注意点として

4,残念ながら菜食との比較ができる段階にはない。
5,「全人類がコオロギを食べれば解決」みたいな雑な議論の段階にはない。

ので「言い過ぎ注意」です。

最新論文から参りましょう。1と2についてまとめます。

Afron Hallolanさんのこの

The impact of cricket farming on rural livelihoods, nutrition and the environment in Thailand and Kenya 博士学位論文

リサーチゲートでダウンロード可能なんですが、その中に論文が5つ含まれています。
ここから読み解いていきましょう。

論文リストはこちら。

Paper I – Halloran A., Vantomme P., Hanboonsong Y., Ekesi S. 2015. Regulating entomophagy: the challenge of addressing food security, nature conservation, and the erosion of traditional food culture, Food Security, 7 (3): 739-746.
Paper II – Halloran, A., Roos, N., Eilenberg, J., Cerutti, A., Bruun, S. 2016. Life cycle assessment of edible insects for food protein: A review. Agronomy for Sustainable Development, 36: 57.
Paper III – Halloran, A., Roos, N., Hanboonsong., Bruun, S. 2017. Life cycle assessment of cricket farming in north-eastern Thailand. Journal of Cleaner Production. 156: 83-94.
Paper IV – Halloran A., Roos N., Hanboonsong Y. 2017. Cricket farming as a livelihood strategy in Thailand. Geographical Journal, 183 (1): 112–124.
Paper V – Halloran, A., Oloo, J., Ochieng Konyole, S., Ayieko, M., Roos, N. Awareness and adoption of cricket farming in Kenya. Submitted to Rural Studies.

 

この1,2はレビュー、4はタイで、5はケニアでの実際の産業的養殖の報告なので、特に重要なのはPaper3です。

Paper3のいいところは、コオロギ食に対して厳密で、かつ批判的な2015年の論文

Crickets Are Not a Free Lunch: Protein Capture from Scalable Organic Side-Streams via High-Density Populations of Acheta domesticus

を引用しているところが学問的に誠実です。2015年論文の主な主張は
「ニワトリとコオロギのタンパク質転換効率はさほど差がない」ことです。
この論文についても私の大好きな論文なので、後の記事で解説します。

どうしてもビジネスとなると、いいところを伝え、弱いところはあえて強調しない、というのが一般的なマーケティングの作法になるので、学術論文レベルで誠実な批判のやりとりがあることが素晴らしいです。

逆に言うと、ビジネスでの限られた表現に対して、学術的な議論を仕掛けるのは野暮、ということも言えそうです。だからこそ、ビジネスとは少し距離をおくことができて、昆虫食に関わるすべての人が周りを気にせずガチで議論できる場を設けたい、というのが私のこれからの野望でもあります。

 

コオロギはニワトリと同じ飼料で育てられることから、コオロギとニワトリの比較は容易です。また家畜の環境負荷を比較するときに、ある一つの(有利な)一点で比較するのではなく、
ライフサイクル全体を総合的に診断しよう、という方法がとられています
「ライフサイクルアセスメント LCA」と呼ばれます。

ニワトリとブタのライフサイクルアセスメントについてはFAOが報告書を出しています。
http://www.fao.org/docrep/018/i3460e/i3460e00.htm

この中で、「GLEAM」というモデルが提示されています。

家畜の生産、というものは
肥料を投入して飼料を育て、家畜を育て、産物を出荷し堆肥を得て、そして飼料を育てるという半閉鎖系の循環といえます。

Greenhouse gas emissions from pig and chicken supply chains
より一部改変翻訳

つまり、2013年の段階で、コオロギの利点は効率と温室効果ガスの二点のみであって、ライフサイクルアセスメントによる総合的な評価が行われていないことが他の家畜との比較において不十分であったといえます。

例えて言うなら身長と体重だけを比べて、どちらが健康か判断するようなものです。健康の大きな要素ではありますが、ヌケモレのない調査とはいえないでしょう。

さて、Paper3について読んでみましょう。

全体的な環境負荷については、ブロイラーと現在のコオロギ養殖がだいたい同じくらいかややコオロギのほうが優勢。
そして研究室でのデータをもとにした「将来のコオロギ」という項目を使うと、死亡率が低く効率が高いのでブロイラーとよりも優勢な結果となりました。

この結果より、
1,コオロギはニワトリと並ぶ高効率・低環境負荷の家畜になりうる。
2,産業的には、まだその段階に達していない。

となりますので、

3,産業的なコオロギ養殖技術を高めることがコオロギ食の環境負荷をニワトリよりも低くする大きなブレイクスルーになるだろう。

というのが、これからコオロギ養殖ビジネスを始めるにあたって強力な根拠になると思われます。

4,残念ながら菜食との比較ができる段階にはない。

ところがこの論文においては、多くの環境負荷因子において、「エサの生産」が主なファクターとなったのです。
つまりトウモロコシ、大豆の生産が大きな環境負荷をもたらしており、それを食べさせる家畜をブロイラーからコオロギへと転換したところで、全体としてはあまり大きな変化ではないかもしれません。

そして、論理的菜食主義者の主張では「飼料用作物を人が食えばいい」というものがあります。
コオロギの口に入る時点で、人の食用に適した栄養バランスと栄養素をもっていますので、この論理に対して、
家畜はどうしても勝てません。

プロセスが増えるとどうしてもエントロピーは増大しますので、家畜を経由して人が食べるよりも、直接家畜飼料が食えれば測定するまでもなくそれは省エネです。

5,「全人類がコオロギを食べれば解決」みたいな雑な議論の段階にはない。

菜食主義主張は理論的には強力ですが、
実際問題として、飼料用作物を美味しく食べられるか。食用に転作してもきちんとその土地で育つか。
経済問題として食用作物の価格暴落を起こさなないか。など、「すべての人が菜食になれば世界は救われる」
というのは「すべての人が昆虫食になれば世界は救われる」と同じくらい雑な議論です。

結局の所、文化的なものも含めて、人類は文化的な食として昆虫食「も」取り入れ、最適化していくのだと思います。

データ上のチャンピオンを探す旅の終着点は、「すべての人がチャンピオン作物を食べるディストピア」ではなく

「様々な文化的な食の選択肢を選びつつ、持続可能性を高めていく社会」になると思われます。

その2では、2015年コオロギ・ニワトリ論文と
その3では 2010年温室効果ガスの紹介をしながら

コオロギの次の一手と、
コオロギ以外の「次世代昆虫食」としてどのようなものが考えられるか

解説していこうと思います。