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「見たいけど別に食べたくはない」

昆虫料理をしていると、
このようなお客さんが多くいることが分かります。
「本やブログは読んだけど食べる気はない」
「おもしろいけど体験する気にはなれない。」
以前にも言及しましたが、自らの文化にないものを新たに食べることは
相当のストレスですので、食べられなくて当然です。私も新規の昆虫を食べる時は
大変に苦労しています。(特においしくなさそうな警戒色のあるもの)
また、
「食べさせる」準備はとても大変です。
本来はとれたて新鮮なものを、しっかり加熱して、
味付けはシンプルに食べていただきたいのですが、
保存性や値段の制限のあまり、
本当に美味しくて新鮮な昆虫を提供できないことも多く
「さほど美味しくないよね」と
無料で出した昆虫料理にコメントされることあり
残念な気分になります。
「採れたてのトビイロスズメの前蛹はクソうまいんや!お前なんかに無料で食わせてたまるか!」
と言い返したくなるのをぐっと我慢。
目的は「一般人のレスポンスの収集」ですので
口論してもいいデータにはなりません。
また、逆に、我々の目の届かない所で勝手に食べられても困ります。
昆虫を含む新規の食材にはアレルギーなどのリスクがあることを理解し、
我々の免責について同意頂かないと、食べさせられないのです。
そういう意味で、5人以上はスタッフが必要になります。
そんな中、
茨城県自然博物館の方から、
当バッタ研究室へ
サバンナからのメッセージ アフリカの自然とその保全」への協力依頼を頂きました。
私の遠い兄弟子にあたる前野浩太郎博士が
現在モーリタニアでサバクトビバッタの研究を行っており、
アフリカとバッタ研究は切っても切れない関係にあります。
そちらは博士のブログ「砂漠のリアルムシキング」か
著書「孤独なバッタが群れる時」を御覧ください。

そして、
バッタは大発生時に農作物に多大な被害をもたらすとともに
平時の食料としてもアフリカに貢献してきました。
嬉しい事に、「アフリカの昆虫食を
展示したい、との意向をいただきました。
ただし期間は3ヶ月、常温での展示です。
これは困りました。昆虫料理は傷みやすいのです
そして、
このような需要が実は多いのでは、とも考えました。
これからの昆虫食イベントの形として
「食べてもらわない昆虫食イベント」もありかなと。
考えてみれば、多くの昆虫標本は乾燥でも、ある程度いきているときの
みずみずしさを保っています。味は悪くなってしまうのですが、
「見た目」だけでいうと、昆虫は保存性の高い生物といえそうです。
そして、
日本には「食品サンプル」という技術もあります。
合成樹脂を使い、色使いと質感を本物のように再現、むしろ
本物以上に脚色して「美味しそう」と見せている奇跡のワザです。
塩化ビニールのくせに、
我々が食べてもらおうと苦労している
昆虫料理を差し置いて「美味しそう」と
思われている、嫉妬の対象でもあります。
嫉妬は何も産みませんので、取り入れて利用していきましょう。
私は食品サンプルを作る技術がありませんので、
中古でオークションに出されている食品サンプルを購入し、
「ハイブリッド昆虫料理標本」を作成しようと思います。
サバクトビバッタ丼
サバクトビバッタ Schistocerca gregaria

は、植物を食べる昆虫なので、生きたままの輸入には
植物防疫法上の制限がかけられ、飼育には
二重扉が必要なために、日本では、研究用に唯一、
当研究室で飼育されています。
見ていると、
私の研究対象であるトノサマバッタ以上に
よく食べ、急速に成長します。
サバクという過酷な環境に適応した、底力を感じます。
北部アフリカのナイジェリアは、コメを食べる文化があり、
その市場ではサバクトビバッタ丼がみられます。
スネから先と、翅をとったバッタと、揚げ、
ご飯に載せただけのシンプルな食事。日本で言うと吉野家的な
位置づけでしょうか。
これを真似して作った所、
「日本人の目からみて美味しくなさそう」
でしたので、食品サンプルの技法に則って、和風にアレンジしてみました。
こちら

紅しょうがとネギを他の食品サンプルから拝借し、散らしただけで、
美味しく見えます。また、この美味しそうなタレは「油性ニス ローズ色」です。
まさかホームセンターの塗料コーナーに食欲をそそる色があるとは。
我ながら「視覚による美味しさ」に対して、とても曖昧であることを再認識です。
続いて、
モパニワームのトマト煮 トウジンビエ添え
このサイトを参考にしました。
コンゴやザンビアを初め、多くの地域で食べられているモパニワーム
学名Gonimbrasia belina  は、消化管内容物を抜いた後、
天日で干されてから流通します。
戻す時は「干ししいたけ」のように、水で戻し、油で炒め、
トマトや野菜と一緒に煮て
穀物のおかずとして食べられています。
今回はトウジンビエを手に入れる時間がなかったので、豆で代用。
汁気のあるものなので、一回本当にトマト煮を作った後
フリーズドライし、樹脂で固め直す、という方法をとりました。
本物の野菜を使っているので、フリーズドライによって色があせてしまいます。
今回は煮物なので、問題なかったのですが
みずみずしい生物には向いていない方法だと思いました。
そして完成

こちらも地中海風アレンジをして、
馴染みやすい美味しさに脚色しました。とてもおいしそうですね。
今回のこれらの「昆虫料理標本」は
「アフリカ展」内で展示していただけることになりましたので、
皆様、3月8日から6月15日まで、
茨城県自然博物館にぜひお越しください。
宣伝でした。

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先週末は記録的な大雪が降り、首都圏は交通の不具合が多発しました。
そんな中。60人の「虫屋」さんが
全国から渋谷駅のほど近い超おしゃれなアイリッシュパブに
集う恐るべきイベント「虫cafe!」
が、昨年に続き開催されました。
主催者は
栃木・宇都宮の虫屋、りゅうひさん
SNSを駆使し、参加募集開始後
わずか8時間で予約一杯になるという集客パワーを魅せつけました。
(予約70人に対し、記録的な大雪の中異常なまでに出席率が高いのは虫屋のフィールドに対する強さだと思います)
私もダウンを着、登山用の防水靴を履いて渋谷に参じました。
(渋谷にここまでアウトドアな恰好で行ったのは初めてかもしれません。)
当日朝、
いつものようにバッタのお世話。
午前中にどうにか終わり、
研究室から最寄りの駅まで、
いつもは自転車で12分なのですが
さすがに無理そう。
近くにタクシー会社があったので、雪をかき分け、ノック。
ラフな格好のおいさんが出てくる。
「今日は雪で運転手が出勤していないんです」
とのご返答。恐るべし雪
仕方なく歩くことにしました。片道40分。
雪のため余計に足が重く感じます。
渋谷駅にほど近い東京三菱UFJ銀行のすぐ裏。
カッコイイアイリッシュパブに。
全国の虫屋が集まります。

虫屋、といっても採るだけでなく作る方もいます。
こちらはガラス細工の数々。

今回はシークレットも含め10名のプレゼンター。
抽選の結果、私は無事4番手。いい位置につくことができました。
そしてプレゼン。
なんとムービーが動かない!というアクシデント。
macとwindowsの互換性に悩まされます。
ご来場者の皆様へ、
そして雪や他の都合で来られなかった方、人数制限に泣いた方へむけて
この度完全版としてここにご紹介したいと思います。


お題は
「美味しい鱗翅目の養殖を目指して 〜Bombyx moriの功罪とベイツ型擬態〜」
このブログをお読みの方ならお分かりかもしれませんが、
今までの鱗翅目の記事を5分に要約したものになります。

虫好きですから、一度ぐらい食べたことありますよね。
(実際7割ぐらいの方は手を挙げられました。すばらしい。)

でもカイコにはいい面「完全養殖OK」と悪い面「卵以外味が悪い」があります。

そもそも絹糸用ですので、
副産物はともかく、わざわざ食用に養殖する必要はありません。

なので、手当たり次第食べてみました。
162種、成長段階を変えて243パターン。
今回はその中でも鱗翅目について3トピックほどお話します。

カイコの味ですが、「遺伝」か「食草」か
区別したかったので、カイコガ科の桑を食べない種「イチヂクカサン」
を食べました。すると香ばしく・甘く。大変美味しかった
ことから「カイコ味は食草由来」であると考えられます。

続いて
とてもモフモフかわいいオナガミズアオ
そしてモサモサかわいくない、食欲わかないマイマイガ
両極端な二頭ですが
どちらものどごしが最悪。サンマの腹側の肋骨をまとめて飲んだような感じですね。
そこから、捕食者にとってはモフモフとモサモサは相同器官であると考えられます。

サクラ餅のニオイ成分「クマリン」は桜の葉の細胞が傷ついた時に発生する
生体防御物質の一つです。なのでサクラケムシ(モンクロシャチホコ)は
桜餅の香りがして、とても美味しいのですが、同じくサクラを食べるモモスズメや
カレハガはその香りがとても少なく、クマリンが感じられません。
そこから、サクラケムシはクマリンを体内に溜め込み、捕食者に食べられない
戦略をとっていると考えています

警戒色をもつ生物の多くは、有名な二種類の擬態にカテゴライズできます。
本当に危険な「モデル」のマネをするハッタリ型、ベイツ型擬態
キケンな種同士が似たような恰好をし、食べた捕食者に強く印象づける
ミュラー型擬態
このホソバセダカモクメはどちらでしょうか。
食べてみないとわかりませんので、チャレンジしたのですが
大変美味しいのです。おそらくハッタリ型のベイツ型擬態といえるでしょう。
このように、ベイツ型擬態の鱗翅目が、将来の養殖昆虫となるかもしれません。
時間がないので動画にまとめてきました。
(会場では踊る大捜査線のテーマを使ったのですが、youtube公開にあたり
音楽を差し替えました)

トップ10
シンジュサン
キバラモクメキリガ
ヒメヤママユ
ホソバセダカモクメ
モンクロシャチホコ
トビイロスズメ
キアゲハ
シモフリスズメ
セミヤドリガ
オナガミズアオ
ワーストファイブ
ツマグロヒョウモン
ブドウスカシクロバ
マイマイガ
チャバネセセリ
セスジスズメ
毒ありきけん
オオゴマダラ
ヒロヘリアオイラガ
チャドクガ
養殖しましょう
エビガラスズメ
エリサン
オナガミズアオ
最後に
美味しく食べましょう
エリサンカレー
エリサングラタン
モスバーガー
エリサン寿司
オナガミズアオ蒲焼き
最後は
お節料理に「ちょいたし」して
あけましておめでとうございます。

まとめ やはりカイコは鱗翅目の中でもあまり美味しくない。
全般的に前蛹が一番食べやすいです。
カイコは桑以外でどれだけ育てられるか、挑戦します。
未来の食料はベイツ型擬態をするカラフルな鱗翅目かもしれませんね。


ムービーが動かず、ふがいない思いをしたのですが
投票の結果第二位に!賞品を頂きました。

ご投票頂いたみなさま、ありがとうございます。
来年は互換性に気をつけ、
ちゃんとしたプレゼンを他の「目」でやろうと思います。
とても楽しい会でした。
Twitter上でやりとりしていただいた方と実際にお会いできたり、
「食べてもらえませんか」との嬉しいオファーを頂いたり。
ネットの普及でウェブ上の付き合いは簡単になりましたが、
それだけに、リアルで会うことが一層貴重で、
意味のあるものになってくる予感がします。
大事にしたいですね。

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去る11月9日、10日
我々食用昆虫科学研究会は
サイエンスアゴラに出展しました。
会場での投票や審査委員の判断により
「サイエンスアゴラ賞」に選ばれました。
200以上の出展者から12団体が選ばれたので
倍率としてはそこそこのものでしょう。
ひとえに
昆虫食に挑戦して下さる皆様
昆虫食を行う我々に理解を示してくださるみなさま
昆虫食を遠巻きに生暖かく見守って下さる皆様

おかげだと思っております。
ありがとうございます。
そして
昨日12月26日
授賞式に行ってまいりました。
平日に都合のつく学生3名で出陣。

あの
元宇宙飛行士の
毛利衛館長から賞状を手渡され
記念撮影。
(館長が肖像権が管理された方なので、写真の使用は申請が通り次第となります)
そして館長が16時から17時までしか
この会場に居れないというタイトスケジュール

受賞者は迅速に受賞しなくてはいけません。
さすが
サイエンス・コミュニケーションの皆様
巧みな連携プレーにより、
すべての団体の授賞式と記念撮影が35分で終わりました。
その後10分ほど歓談タイム。
各団体が1分ほど話せる、質問できる
恰好のコミュニケーションチャンスです。
ところが
各団体自己紹介するばかり
コミュニケーションをとらない。
アゴラから二ヶ月半、
サイエンス・コミュニケーションの心を失ってしまったのか!!
燃える闘魂 いや虫魂
この会場でコミュニケーションを取るべき相手は誰か。
「毛利衛館長」でしょう。
そして
1分でコミュニケーションを取るべき内容とは
「昆虫食」でしょう。
以下文字書き起こしです。
くろとわ「食用昆虫科学研究会という学生と社会人をメンバーとする団体です。
     せっかくですので早速お聞きしたいのですが」
くろとわ「宇宙食で昆虫が出たらどう思われますか」
館長  「カマキリが苦手だから…」
くろとわ「カマキリは苦いので出されないと思います。ご安心ください」
館長「食べられたんですか?」
くろとわ「ハイ」
館長「そういえば高校生の科学フォーラムで昨日、カイコの昆虫食が賞を採りましたよ」
くろとわ「嬉しい事ですがカイコはちょっと味が悪いのがネックです」
館長「…なにかおすすめの昆虫はありますか?」
くろとわ「鱗翅目ですとエリサンというこれぐらいの(指で示しながら)大型のカイコが大変美味しいです。いかがでしょうか、今のところは…」
館長「…ううん ちょっと…
くろとわ「ありがとうございます。精進します!
毛利館長は身を持って
「おまえらのサイエンス・コミュニケーションは私に昆虫を食わせるには足らん!」
と激励をくださったのです。
「毛利衛館長がうなる、美味しい昆虫料理を振る舞う」
ひとつのゴールに設定された瞬間であります。
そして
総評での館長のありがたいお言葉。
「サイエンスもアートも『文化として』発信することで社会がより良くなると思うんです」
まさに我々の方針ではないですか。
文化的に豊かな、そして科学的に裏付けられた確かな昆虫食の再導入を目指して
参りたいと思います。
これからもよろしくお願いします。

3

久しぶりの更新です。
11月9日、10日はサイエンスアゴラに出展してきました。
 
9日の午前中、という微妙な時間帯ながら
30人以上のお客さんに恵まれ、講演会をしてきました。
「 国連が薦める昆虫食~昆虫を食べる時代がついにやってきた~」
という題で
FAO報告書を中心に90分で解説しました。
質問も活発で、スピンオフ研究
「蟲ソムリエへの道」「むしぎらい文化研究所」
へつながる質問もいただいたことで、研究の方向性にも自信がつきました。
なかなか手応えのある講演会となりました。

9日午後と10日はブースで
試食昆虫を出しながら一対一で話しました。
今回は
「食べない人向けアンケート」も取ることで
ブースに来た方全てから情報を得ることにしました。
300を超えるアンケートが集まりました。
ご協力ありがとうございました。
これから集計にかかります。
さて、今回の収穫ですが
「日本は昆虫食文化がある先進国である」
ことを再認識したということです。
昆虫食文化が失われて久しい欧米では、
再導入するには文化的素養がありません。
そのため、
1,「経済的な強制力」(他のどれよりも安い!)
2,「一過性の流行」(今、昆虫食がカッコイイ!)
3,「ロジカルな意識の改革」(将来を見越して昆虫食にシフト)
のいずれかが主にヒトの食生活が変わる要因になると考えられます。
1は最も避けたいことです。昆虫は他の畜産物に比べ、初期投資がいらず、
作物のように自給自足が行い易い生物ですので、
経済力のある富裕層だけが今までどおり肉を食べ、
貧困層は肉の副産物や廃棄物を昆虫で食料に転換して食べる、
という所得別の強制的な食の断絶が起こることは大変に非文化的です。
2については、
フランスで昆虫食レストランが開店したとのニュースもあったことから
「流行の兆し」はありますが、
3の、継続的な意識の改革につながるか、というと
まだまだ先は見えないのが現状です。
また、
流行してもそれらは今のところタイから輸入した食材ですので、
経済力の強い欧米がタイなどの発展途上国の市場をかき回すことは
現地の低所得な農家の家計を翻弄することになります
流行によって設備投資をした瞬間に廃れ、借金まみれになる、という
最悪のシナリオは避けたいものです。
タイの昆虫養殖は、我々やFAOが主張するような持続可能な食料生産に
繋げるためのものではなく、あくまで経済的に儲かるからやっていることです。
そのため、先進国が昆虫食を受け入れると、最も1の弊害を受けやすく、
2の一過性の流行による経済的ダメージも多く受けることでしょう。
やはり、
3「ロジカルで穏やかな意識の改革」が必要なのでしょう。
そう考えると、日本の良さが際立ちます。
今回のサイエンスアゴラのような一般向けの科学イベントが
休日の娯楽として成立するような、「教養の高い」日本が
未来の昆虫食のあり方を、
経済とは直接繋げずに、科学的に考えて、意識を変えていくことが必要でしょう。
そして
4,文化的に好ましいと感じ、賛同する
という要素もあります。
年配の方を中心に「イナゴだったら食べたよね」
とおっしゃる方が多く、ロジカルな話をする前提として
昆虫食をノスタルジックな田園風景の象徴、と
好ましい印象をお持ちの方がいることが、
3を推進する上でとても重要な要素であるといえるでしょう。
ということで
「好ましい昆虫食文化」を
科学的・文化的に成熟させていくべきだと考えています。
そして、それが出来るのは日本しか無い!のです。
ということで 
アゴラのような科学的イベントの次にお勧めする
文化的イベントの宣伝です。
11月23日 「東京虫食いフェスティバル 番外編!」


栄養豊富で健康的! 未来の有望な食料として、ますます盛り上がってきた昆虫食!
そんな中、新たな昆虫食本が2冊続けて発売されることになりました。

まずは11月上旬に虫食いライター・ムシモアゼルギリコ著『むしくいノート』(カンゼン)が、

続けて12月中旬に、昆虫料理研究家・内山昭一監修の『食べられる虫ハンドブック(仮)』(自由国民社)が発売となります

そこで今回は、新刊発売記念イベントを「虫フェス★番外編」としてお届けします!

実質上5回目の開催となる今回の虫フェスでは、著者による本の見どころ紹介のほか、
蟲喰ロトワ氏による「蟲ソムリエへの道」講座や、
豪華ゲストによる虫トークを予定。

そして会場でご注文いただける「虫フード・虫ドリンク」の目玉メニューに、
伊勢うどん大使・石原壮一郎氏監修による特別メニュー
「開運!伊勢虫うどん」をご用意します(数量限定)。

昆虫食の繁栄を願い、虫フェスのために特別開発してもらいました。

もちろん恒例のタガメ酒や虫スナックもちゃんとスタンバイ!

え? お土産を買いたい? そんな方もご心配なく。

虫フェス特製“昆虫食雑貨ガチャ”の販売も予定しております。

今年話題の昆虫食を、バラエティ豊かに楽しめるイベントは、虫フェスだけ。



今回は中野の桃園会館ではなく、
ロフトプラスワン(予約はコチラ)にて行います。
当ブログ、
「蟲ソムリエへの道」にも
1コーナーいただきましたので
記事化されていない、
サイエンスアゴラでも触れていないアノ昆虫

ついて、熱く
そして科学的に語ろうと思っています。
ご期待ください!

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去る10月19日、今年で6回目となるイベント
「イナゴンピック」に参加してきました。
私の参加は3回目。そろそろ常連と
名乗っていいかもしれません。
2012年の様子はコチラ
ここらへんと
福島ををフィールドとする
昆虫食民俗学の野良研究者・S氏と
今回初参戦、当日の朝南国より出張帰りの
強行スケジュールのメレ山メレ子さん(タフですね)と
ともに
お願いして駅前から出して頂いた車に乗り
会場へと向かいます。
会場は寺社原地区の稲刈り後の田んぼ。

今年は気温が低く、イナゴも去年より少なめ。
そのため採集時間もその場で決まります。
前半15分、後半15分の勝負に
前半の結果 54匹

まずまずです。
後半結果  74匹
ううむ。後半伸び悩みました。
そして結果は!
「イナゴンピック第二位(採集部門・二年連続)」

自慢していいものか更にわからない経歴が付きました。
履歴書に空欄が多いもので今度こそ入れようと思います。
ちなみに右側のマスコットはイナゴくん。
大会中オリジナルのイナゴ採りを鼓舞する歌を舞い踊り
子どもたちに大人気。疲れると「人間宣言」するお茶目な巨大イナゴです。

今回も優勝は草津の方、
「焦らず一箇所でずっと採り続けた」
とのこと。後半の粘り勝ち。完敗です。
前々回149匹の福島のおばあちゃんは
足が痛いとのことで欠場。いいチャンスだったのに残念です。
二位の賞品は中之条の新米5kgです。

今回は精米済みで
すぐに食べられます。美味しく頂きます。
「イナゴを採って米を頂く」
これぞ正に
イナゴ食文化の「意義」ではないでしょうか。
それを見事にレジャーイベント化した
中之条の皆さんに敬意を表します。
今後共追っていきます。


さて
前回の記事では触れなかったのですが
3年連続で3時間かけて
通っているのはワケがあります。
群馬県はかつて絹糸の主要な産地で、
富岡製糸場も有名です。
現在でも、ここ寺社原地区には、
日本でも数少ない、天蚕(ヤママユガ)
の製糸を行っている方が居られます。

つまり
文化的に
ヒトの生業と昆虫の距離が近い地域なのです。
イナゴに関しては経緯が複雑です。
1970年代の殺虫剤の影響で、
一時イナゴが消え、食習慣もほとんど無くなりました。
その後、
減農薬栽培がこの地域で採用された結果、「食べないイナゴ」
が増えていったのです。
その後更に、
食べないイナゴのお祭り
「イナゴンピック」が開催されることとなりました。
この経緯からイナゴンピックは「フォークロリズム」と解釈できます。
フォークロリズムとは民俗学の用語で、
「伝統的な民俗事象が時代とともに変遷し、過去とは異なった意味・機能を果たしている状況」
だそうです。
この場合ですと、イナゴ食習慣が
変遷し、地域の「祭」として機能していると考えられます。
その後、このイナゴンピックが
イナゴを食べることを含めた祭りになるか、
わかりませんが、引き続き参加したいと思います。
ちょっと地理的に遠いので、
関東のメンバーの都合がつきにくく
まだ第4回で「食用昆虫の試食提供」ができていませんので
もっと頑張りたいところです。
オマケ
天蚕の見学に行っていたら
あっという間に会場が片付けられていました。

軽トラの機動力恐るべしです。

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以前の記事でsoyさんからご質問を頂きました。
「なぜ虫クロトワさんは昆虫を食べるようになったのですか?」
お答えには
ちょっと長めの文章が必要になるのと
コメント欄に返信するとなぜか妙に字が小さいので
この機会に記事にしておこうと思います。


私の初めての昆虫食は小学3年生の夏休み。
岐阜県飛騨地方の
母方の祖父母宅に遊びに行った時のことでした。
いつものように
庭遊びをしていた小学3年生の私は
縁側の隅にアシナガバチが営巣しているのを見つけました。
祖父に報告すると「じゃぁ喰うか」と
ささっと傍にあったクワで叩き落とし、
成虫を追い払い屋内に持ってきました。
母「バター醤油で炒めると美味しい」「成虫になりかけが特に美味い」
祖母「昔はカイコのサナギを煮付けて食ったもんだ」
「スズメバチの成虫は瓶詰めにされて売られ、病後の滋養のために食べさせられた」
などと
私の「昆虫って食べものなの?」という素朴な疑問は発する間もなくスキップされ、
温められたフライパンにはバターが。
「ほれ、取りな」と祖母に促され、巣を崩しながらチマチマと幼虫を取り出す。
ささっと炒められた幼虫・サナギ達。
「ほれ ここ美味いから食え」
と喰い「うん 美味しい」と答える。
正直その時の味は覚えていません
モチをバターじょうゆで食べる事が多かったので、
食べ慣れた味付けだったなぁとしか。
幼虫とサナギの味の違いもわかりませんでした。
この元体験が
私の昆虫食へのハードルを下げてくれたことは確かです。
この体験を今思い返して整理すると以下のことが言えそうです。
1,新規食材に対する嫌悪感は周囲の人に流される。
2,一度でも「食品」となった生物は大人になっても食品と認識される
3, ガキは味なんかわかっていないので、食わせてしまえば食うようになる。
4,文化とは押し付けである。


時は流れて2008年。
当時 理学部生物系の4年生だった私は
仙台で、ショウジョウバエの研究をしていました。
ショウジョウバエは一般の方には馴染みがないかもしれません。
こんなのです。

体長は3mm前後
目が大きくて赤く、可愛らしいですね。
ショウジョウバエの一群の中でも
Drosophila melanogaster (キイロショウジョウバエ)
は遺伝学の研究材料として古くから使われてきました。
そして
分子遺伝学の高まりとともに人気も上昇し、
ゲノム計画で昆虫の中でいち早く配列が読まれ、
他分野の、他生物の技術を相互に導入することで、
トリッキーな遺伝子組み換え技術が花開いていきました。
今でも多くの論文が、ショウジョウバエの実験から書かれています。
実験のため、
他の生物の遺伝子を組み入れたショウジョウバエは、
二重扉を設けた室内に閉じ込めておく必要があります。
そこで、
プラスチック製の試験管に酵母や澱粉を寒天で固めた煮こごりを注入し、
一系統ずつ(遺伝子Aを入れたもの、遺伝子Bを入れたものは別の系統として維持します。)
飼育していました。
7mlほど煮こごりを入れ冷まし、ハエの成虫オス・メスを数匹入れると数日で幼虫が発生し
一週間で次世代の成虫が生まれ、煮凝りを食べつくすまで3週間ほど世代を交代します。
実験室では、およそ二週間で新しい瓶へと交換します。残念ながら冷凍保存は出来ません。
使用済みはこんなかんじ。

同様の飼育方法で、
京都工芸繊維大学のストックセンターでは
2013年4月現在で 27000系統のショウジョウバエがストックされています。
既に、養殖昆虫は実用化されていたのです。
そこで思いました。
「このハエは食用に利用できるのではないか?」と。
同時に
「こんなハエなんか食べたくない、キモチワルイ」
という感情も沸き上がってきました。
奇妙な自己矛盾です。こういった自己矛盾=葛藤は
「合理的に説明できる部分」と
「どうしても説明しきれない部分」
に分けられます。
切り分けて、要素ごとに説明をつけることで
自分の中にある
「合理的でないけど大事な部分=食の自己同一性」を
明らかにできるのでは、と考えました。
ここの切り分けをすることなく
「ムリムリ絶対に無理。」とごっちゃにして放置しまうのは
たいへんモッタイナイ行為です。
葛藤は
合理的な理由と、合理的ではない
自身の文化的な本質の競合によって起こるので
そこに「アイデンティティ」が隠れていると思うのです。
ということで
始まりました。趣味の研究課題名
「なぜ 私は昆虫は昆虫を食べたいと思わないのか」
前述のとおり、ハチノコは食べたことがあり、
食品と認識していましたので、
同じ昆虫類のハエだけが食べられない合理的な理由は見当たりません。
残念ながらハエのエサには防腐剤・防カビ剤が含まれていますので
食用に適した養殖昆虫を他に探すことにしました。
グーグル先生に
「昆虫 料理」と検索すると
ヒットしました。「楽しい昆虫料理」

著者の内山昭一さんとは
その3年後、私の関東への引っ越しとともに
昆虫料理研究に合流しましたが、
当時は本が最初の出会いでした。
本がアマゾンから届くと(当然仙台に在庫はみつかりません)
近くの研究室でペットとして飼育していた
マダガスカルオオゴキブリに目をつけました。
食べたくない度で言ったらハエに劣らない
堂々たる存在感です。

先輩と一緒に
揚げて、カレーと一緒に
食べました。
…美味しいのです。
後でわかったことですが
マダガスカルゴキブリは消化管に臭みがあるものの
外皮や脂肪体に含まれる香りが乳製品のようでたいへん
いい香りです。
現在も増やしながら飼っていますが
家庭での残渣を使った養殖と食用に
最も適した昆虫だと思っています。
「家庭用生ごみ処理機としてのマダゴキ」
という記事をその内書きますので、ご期待ください。
さて
話は戻ります。
残念ながら私の研究
「なぜ 私は昆虫は昆虫を食べたいと思わないのか」
第一歩目で頓挫してしまいました。
食べたいと思うようになってしまったのです。
もちろん
今でも初めて食べるときは全く食欲がわきません。
それでもその先に美味しい昆虫がいると信じているからこそ
味見をするのです。
前述のとおり、
私の研究は、そしてこのブログは昆虫グルメを極めるために
開設したのではありません。
将来、
養殖昆虫食を実用化するにあたって、
昆虫学の知見を応用するための架け橋なのです。
美味しく、栄養があって、よく増やせ、環境に適応し
課題や目的に応じた昆虫を、
100万種の昆虫の中から学問的に見つけだす。
これがこのブログのゴールになります。
私の稚拙な同定間違いにお付き合い頂いた虫屋の皆様
食べる気はないけど虫好きで数多くの虫を
標本にせず分けてくださった方々
そして
虫嫌いにもかかわらず私のブログに興味を持ってくださった方々
マジキチ といって去った方々(思いの外少なかったので残念ですが。)
それらの
今まで出会わなかった方とのつながりを作ることが
わざわざ胸糞悪い(と感じる人もいる)情報を
垂れ流して炎上させている意義です。
ということでまとめましょう。
1,なぜ私が昆虫を食べることになったのか
ショウジョウバエの研究中、「これ食べる?これ食べたくない!」との
葛藤があったから
2,なぜ私が昆虫を食べ続けるのか
昆虫食を昆虫学とドッキングさせるための基礎データ収集
3,なぜ私が昆虫の味見ブログを公開しているのか
興味を持ってくださる人とのつながりを作り、昆虫食の未来を
一緒に開拓するため
こんなかんじでしょうか。
頭のなかにあったものも、形にするとすっきりしますね。

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昆虫食を発信していると、
様々なレスポンスがあります。
日本人はその6割がむしぎらいと言われますし
虫好きな方でもほとんどは虫を食べませんので
大部分がネガティブなレスポンスです。
それにきちんと答えていくことが大事だと思うので
このようにオープンな場で発信しています。
このネガティブレスポンスをまとめて、
うまくユーモアに包めないかと思い
こう考えました。

やっぱり辛辣な言葉は
いつでも気持ちよく聞けるわけではないですね。
「妹→兄」という立場固定語を使うことで
「見る側は部外者だから」という安心感をもって見ることが出来ます。
そうして生まれたのが
「昆虫食の兄を持つ妹bot」です。

最近まで私のツイッターと同居していたのですが
この度分離独立させました。 かわいい子には旅をさせよ。ですね
顔についてはいろいろ悩みました
可愛くても愛嬌があってはイメージにあわないですし。
可愛くなくてもなんだか夢がありません。
パクリは論外です。
探した結果 一番好みの 最もイメージに近かった
著作権上問題のない幕末の美人、斎藤きちさん(写真当時19歳)を使わせていただきました。
中身についてはほどんど私の被害妄想ですが
一部ノンフィクションが含まれています。
昆虫食への嫌悪感をガマンしながら当ブログを御覧頂いている皆様、
日頃の溜飲を下げる目的でお楽しみいただければ幸いです。

2

我々食用昆虫科学研究会が今年もサイエンスアゴラに出展します。
ナナフシモドキの回でも少し触れたのですが
「ノボリ」のようなものを使って
お客さんを引き込みたいと思っていました。
しかし、そのデザインが決まらないのです
1,昆虫は前面に出したい
2,食欲はそそるものを
3,写真や絵は逆効果?(食品として見られない?)
4,光らせたい
いろいろ考えあぐねた結果
「のぼりではない媒体」
を見つけました。居酒屋で。
そうですね。赤ちょうちんです。
東京浅草 江戸手描提灯 提灯屋.com
赤提灯の特長
1,文字だけで食欲をそそる、という社会共通認識がある。
2,光る
3,手描きのため一品から均一価格(のぼりは版作成が必要なので少数ほど割高)
4,日本の伝統工芸
海外に紹介したい日本の文化です。
赤ちょうちんに白縁、太黒字という最もオーソドックスなデザイン。
注文から2週間ほどで到着。
こういう一品物だと
人力のほうが仕事も早いです。
中に自前のこのランタンを入れて

完成

なんとリバーシブル仕様なので、
「昆虫料理」としても使えます。
虫フェスなどでも使いたいですね。

皆様
美味しい昆虫を用意してお待ちしております。

2

いつもご覧下さりありがとうございます。
沢山のアクセスを頂きまして、
虫関係のブログで妙に検索上位になってしまい、
単に昆虫の名前を調べたかっただけの方に
誤爆するという痛ましい事故が頻発しているようです。
とはいえ
検索したのはあなたですので、
事故とは言え停車中の当ブログに追突されても
私が謝罪する言われはないと思っております。
ともあれ、事故に遭遇したのも何かのご縁ですし
心のダメージは諦めて建設的に参りましょう。
「虫の名前を知りたかっただけ」の方が当ブログに
たどり着いた際のデメリットとして「同定ミス」が挙げられます。
私が昆虫分類に関して未熟なため、当ブログの同定ミスはおよそ3%と、
他の昆虫ブログに比べ高めで推移しております。
このブログの公開にあたって、
「多くの虫屋さんに間違いを指摘して頂く」という目的がありますので
うまく機能しているとも言えるのですが、
虫の名前を知りたい方には、
要らない味見情報をムリヤリ刷り込んだ挙句
同定が間違っていたのでは、
さすがに貰い事故とはいえ胸が痛みます。
そこで、当ブログの同定に役だっている参考文献をリンクとしてご紹介しておきます。
日本の昆虫1400
「遭遇率に応じた1400種を厳選」
基本的な昆虫の同定には文一総合出版「日本の昆虫1400」を
使っております。
この図鑑は文庫本サイズで持ち運びも簡単、二冊で2100円と
驚きの安さ
しかも標本写真の図鑑が多い中
活きのいい生きた昆虫の写真を白バックで撮影、
しかも全ページフルカラーという大変贅沢な仕様です。
当ブログも途中から白バック撮影ですが、
これも実は猿マネであります。


この図鑑だけでもかなりの使えるのですが、
昆虫食の関係上、成虫よりも幼虫を多く食べる傾向が強いので、
鱗翅目幼虫の情報を強化するため
「イモムシハンドブック」
を併用しております。
これはイモムシ=鱗翅目幼虫に特化したハンドブックです。
文一総合出版のハンドブックシリーズは、独特の切り口と、
入門者向けの平易な説明文が魅力の新書サイズのフルカラー書籍です。


他にも「樹皮」「雑草の芽生え」「冬虫夏草」「イネ科」など
独特のいい切り口のラインナップです。
ニッチな書籍なので、価格は1000円台後半とやや割高感はありますが
嬉しくてついつい何冊も買ってしまい、いつの間にか専門書を超える出費になっている、
という「ハンドブック地獄」という恐ろしい現象も頻発しているようです。
私も亡者の一人です。
「ニッチなものは割高でもつい手を出してしまう」
若干のサブカル趣味をお持ちの方、特にお気をつけ下さい。
もう一つ、何度か登場していますが
現役皮膚科医が自らの人体実験をもって臨床事例をひねり出した
超体育会系医学書
「Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎」

ダニがガッツリ皮膚に食い込んでいる所を切片写真にして紹介してくださったり
わりと攻撃性が低くあまり刺さないサソリに無理やり刺される、という事例の数々を
読んでいるうちに「本当に倫理観だけでこんなことを?楽しんでいるのでは?」と
新手のプレイを邪推してしまうほど、虫への愛と体を張った臨床写真に感服してしまいます。
専門書ということで、大幅に高価ですが、買って後悔していません。
虫による皮膚炎は虫を扱う上で避けては通れない道なので、
ぜひ最寄りの図書館に入れてもらいましょう。
もし昆虫食の文化について知りたかった場合は、
過去から現在までの昆虫食の歴史と分類について網羅した書籍
昆虫食の権威、三橋淳博士による
「世界昆虫食大全」

「昆虫食文化事典」


オススメします。
膨大な文献から作成した「目ごとの食用昆虫学名一覧」は必見です。
捕まえた昆虫の近縁種がどの地域、どの時代で食べられているか一目瞭然です。
昆虫の食べ方、捕り方にも学ぶ所が多いので、
昆虫食に興味がおありの方は一読をお勧めします。
まだまだ紹介したい書籍はありますが、また後々ということで。

「写真がよい」とのお褒めのコメントをいただくことがあり
大変嬉しいのですが
「一眼?」と誤解されているようなコメントがありましたので
当ブログの撮影環境を説明しておきます。
ちゃんとした虫屋さんのようなカメラ知識も設備もないのですが
気軽に虫ブログを始められる案内になればと思います。
カメラ
オリンパス製 XZ-1を使っています。

後述しますが、簡易スタジオのような所でほとんどの写真を撮っているので
事前に撮影条件を決めておき、カスタム登録しているので、
今のところこの条件では問題ありません。
AFが甘いので、MFの勉強にもなる(笑)スグレモノです。
簡易スタジオ
電球形蛍光灯と反射板を組み合わせた簡易スタジオです。
研究室のものを使わせていただいています。

反射板にはディンプル加工(つぶつぶ)がしてあり、
ディフューザー(白い透過性の布)もついているので
昆虫にありがちなテカリと白飛びを抑え、自然で美味しそうな昆虫を撮影することができます。
同時に、昆虫料理の撮影にも使えますので一石二鳥です。

三脚
「ゴリラポッド」を使っています。
コンパクトカメラなので、簡易三脚でも十分保持できます。
また、氷冷した昆虫が半分起きた「寝起き」を撮影するので、
虫が変な向きになった時でも自在に対応できるのが魅力です。
麻酔
エーテルなどの有機溶媒は食用に適さないので使いません。
二酸化炭素の装置などがあればラクなのですが、
基本的に氷冷麻酔をしています。低温になると「突っ伏した」状態なのですが
半分起きてくると脚を踏ん張り、上体が起きた状態になります。
起きたままうかうかしていると完全に起きて飛んでいってしまうので、
アシナガバチやキイロスズメバチではビビりながらの撮影となりました。
編集
コンパクトカメラの特徴を活かして、「寄る」のが好きなので
若干虫の前にカメラの影がうつりこんでしまいます。また、白飛びがキライなので
すこし暗めの仕上がりです。取り込んだ写真はAdobe Bridgeで軽く編集し、
解像度を落としてブログに挙げています。
蛇足
野外撮影においては、XZ-1はかなり酷い出来栄えです。(笑)
フルオートではNDフィルターも光量の調節もできず、AFも合わず
虫を撮影したいのにいつもあさっての方向にピントを合わせます。

マクロとスーパーマクロの切り替えも
何度もボタンを押さなくてはならず
よくシャッターチャンスを逃します。
中古25000円で買ったわりにはよく働いてくれるのですが。
次はとうとう一眼に手を出すべきか。悩ましいです。
PentaxのK-30が値下がりしていますね。
昆虫写真と料理写真しか撮らないので
ボディとWPマクロレンズだけでも買ってしまおうか
などなど
予算がないくせに妄想は膨らむばかりです。