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それでは採集に参りましょう。

 

 

Larva of Sagra Femorata

狙うのはこんな虫です。

「フェモラータオオモモブトハムシを茹でる会」の開催は3月3日

念には念を入れて、3月2日に前日入りして採れるかチェックしました。

虫こぶを見つけたら

コブになっている部分の上下を3cmほど残して切り、縦に切れ込みを入れます。そのとき、コブの中心ではなく、通常の茎よりもちょっと膨らんだぐらいの部分に偏っている幼虫がいることが多いので、切らないように注意しておきましょう。縦に切込みを入れたコブは、手で簡単に引き裂くことができるので、よけいめに茎を残しておくと、不幸な事故を防ぐことができます。

蛹化が近いのか、やや縦長に入っています。

 


休眠中なのでゆーっくり動きます。

開催予定の河川敷。少しの採集で十分の量が取れることを確認。
少し離れた別の河川。密度は低いけれどすこしいた。

ガの蛹が虫こぶ跡に間借りしていました。新たな環境も作り出している模様。

さて3月3日、ひな祭りの日。私達はフェモ祭りをしていたわけです。

モノ好き、もとい。好奇心旺盛な方々が集結。黙々と作業。
ギリコさん。うれしそう。
茹でます。ふっくらと膨らむけれど破裂はしない。
採集後の端材たち。意外と端っこのほうにいることがあるので見落としの危険がありそう。

 

茹でます。対流するフェモラータオオモモブトハムシたち。

茹でると枝豆のようないい香りがひろがり、茹でた水が黄色くなりました。

それでは次、試食料理編・茹でたフェモラータオオモモブトハムシの持ち帰り料理開発編となります。

2

2013年にゲジを味見してからもう3年にもなるんですね。
きっとオオゲジはおいしい、と思いながらのようやくの出会いです。

今回は他の昆虫を目当てで夜間採集に行ったのですが、
目的のものはとれず、でもオオゲジは二頭とれました。
ゲジは偽複眼、という単眼の集合体を一対もつことから
かわいらしいつぶらな目をしています。

長い多くの脚に隠れて見えませんが
竹林の隙間から見えるような可愛らしい顔。すばらしいですね。

味見のまとめでも気づいたのですが
「食べる前の見た目の印象」と

「食べておいしいとわかってからの見た目の印象」
は大きく変わってしまいます。
ゲジというとムカデの仲間で牙があって、動きが早くて足が多いし
すぐとれるから触るのが怖い。触って殺してしまうのも怖い、
という感じで、
どうにも猫の背みたいな「掴んでいい部分」が見当たらないんですね。
どう触っていいかわからない、というのはなんだかお近づきになりにくいです。
ところが、一度おいしいことが分かってしまうと、
そんなのは
大した問題ではなくなってしまいます。
食べて克服すること、というマウンティングによる自分の優位性が
確かめられたことで、
相手を過大評価しなくてすむようになるのかもしれません。
「苦手な虫を食べて克服」という昔の辞書の暗記のようなことが
将来起こるかもしれません。
そして、ゲジというネーミングも悪いと思います。
ゲジという濁音二音だけ、バカが考えたような短い名前。
食感も悪そうで、ジャリジャリしそうな名前ですよね。
オオゲジといういかにも大きすぎるような印象をあたえるのも良くありません。
私たちが食べる動物性食品のうち、オオゲジは小さい方です。
そこで、
コガタリクアノマロカリス
というかっこいい名前をつけました。
学名で奇妙なエビ、という意味を持つアノマロカリス、
彼らはただデカくて海にいるだけですから
イセエビと比べてもあんまり奇妙でもありません。
陸上で捕食者として走り回る彼らこそ、「奇妙なエビ」でしょう。
食欲をそそらない和名、というのもこれ以外にも改訂していいかもしれません。
ということで、味見をしてみましょう。
茹でるとあっという間に自切し、胴体だけになってしまいました。

足先はゼンマイのように丸まります。
色は不透明になり、青みがかりました。
味見
ゼンマイのように丸まった足先の食感はゲジよりだいぶ固い。
イモムシのようになった胴体はシコシコとした食感と芋のような甘い香りとやさしい甘み、
そしてエビに負けない強い旨味があって最高。あぁうまい
奇妙なエビ、コガタリクアノマロカリス、
特に苦手な方は、その克服にいかがでしょうか。

2

皆様
ご無沙汰しております。
休眠中の蟲喰ロトワです。

最初に悪いニュースから。もう半年、休眠を続けなくてはなりません。

ほとほと昆虫学者としての実力と、将来性のなさを痛感しておりますが、
自分が言い出したことですし、
とにかく形にするべく、在籍期間満了の最後の半期をやり遂げようと思います。

休眠中ですが一つだけ、
一年がかりのプロジェクトがありましたので、
軽く記事にしておきます。

始まりは昆虫食仲間のムシモアゼルギリコさんが
つぶやいた一言からでした。


そうです。バレンタインデーです。

残念ながら私はギリコさんが期待するような
チョコをもらえませんでした。

生命保険の方が研究室にチラシと一緒に置いていったチョコを頂いただけです。
もちろん自分に保険などかけるはずもないので、
私は顧客・勧誘対象ですらありません。

そこで思いついたのです
「一年後の自分にチョコを贈ろう」

ギリコさんが納得するような、昆虫食研究者らしいチョコを。
友チョコ、ならぬ俺チョコといった感じでしょうか。

そこでこんな話を思い出しました。

昆虫食関係のどっかの本にあったと思うのですが。
「コオロギに食味の良い餌を食べさせて、フレーバーコオロギなどを作っても良いかもしれない」という話。(うろおぼえにつき出典ご存知のかた、おしえていただければ。)

これはすばらしい。
ということで、バレンタインデーらしくチョコフレーバー昆虫を作りましょう。

とはいえ、今までに揚げセミ幼虫のチョココーティングや
セミ成虫♂の鼓室へのチョコ注入、
クリムシチョコなど、チョコ昆虫はありふれた調理法です。

なので、もう一歩攻めてみることにします。
昆虫は養殖に大きな期待がかかっていますので、
一年がかりで、チョコで育てた昆虫を作るのです。

残念ながらコオロギは
チョコが体に合わないらしく、食べてくれません。

やはり、広食性のゴキブリが最適ではないか、と考えました。

一年前の開始時には、
マダガスカルゴキブリ アルゼンチンモリゴキブリ
オレンジヘッドローチの三種しか飼育していなかったので、
この三種、体格の近いものを1頭ずつ用意しました。
そして、22gのチョコと水を入れ、開始です。

そして一年後、どうなったでしょうか。それは後編で。

当ブログでは、
マダガスカルゴキブリ以外の味見を紹介していませんでしたが
ゴキブリはペットの生き餌として、ペットそのものとして、多くの種が輸入され、
飼育愛好されています。

チョコ作りにはとりあえず3種を選んだのですが、
数カ月前に、とあるブリーダーの方から理由があり

多くの種をお譲りいただき、味見をしました。
複数種を食べ比べることで、「ゴキブリの味」というものを概観し、
今後の指針にしようとおもいます。

マダガスカルゴキブリは以前に食べましたのでこちら(前編 後編

続いてオレンジヘッドローチEublaberus prosticusの羽化直後個体。

飼育環境下では臭いが味はどうか。羽;クニュっとした食感とシコシコした歯ざわりが美味しい。昆虫の羽ではかなり美味しいレベル。頭部、芋系の香りと粒感のあるタンパクな味。全くエグみがない。胸部かなり美味しい。やはりサツマイモ系の香り。見た目できになるトゲも柔らかく、問題なく飲み込むことが出来た。腹部。やはりゴキブリ臭。集合フェロモンの強い匂い。味というかニオイがダメ。調理前に腸を切除するか、揚げて揮発させる必要があり。

アルゼンチンモリゴキブリ(デュビア)Blaptica dubia

外皮が比較的柔らかく食べやすい。茹でると少しゴキブリ臭。揚げればいけそう
ちなみに、このデュビアは、
昨年の蟲フェスでデュビアジャパン http://dubia.jpさんが
料理コンテストに使用し、脱皮直後の虫をつかったアヒージョ「ゴキージョ」を
出品し、大変おいしくいただきました。
野菜メインの飼育をすることが、美味しさの秘訣だそうです。

オガサワラゴキブリ


オオモリゴキブリ


こちらは採集品、オオゴキブリ


カプチーナ、と呼ばれる種


そういえば、やきそばにトッピングするとなんたら、
という騒ぎもありましたね。


当然ですが、原材料に記載されていない素材が入っていた場合、
食品の製造工程になんらかの問題があることが示唆されるため、
保健所に通報し、検査することが妥当でしょう。
エビ・カニアレルギーのある方の交差反応も心配です。

ただ、同時期にチェーンファミリーレストランでのo-157食中毒があり
その混入経路が不明のまま、当該店舗のみ3日間の営業停止処分だったことを考えると

同社の商品を全回収することは、
その危険性と照らしあわせてみると大きすぎる反応にも見えます。

余談ですが、
彼らが本格的に嫌われたのは、ビル化と関連していると考えられます。
「害虫の誕生」という本は

ハエや蚊などの、衛生害虫の成立と、
政府の国力増強政策が関連していることを示した良書ですが、

オビに
「なぜゴキブリは嫌われるのか」と
あるような、ゴキブリの害虫としての成立過程には
ここ数十年の現代の歴史がフォローされておらず、
もう少し説明が必要に感じます。

彼らは昔から木造家屋への侵入はありましたが、
「コガネムシは金持ちだ」という歌のように
有機物が豊富な、金持ちの家にしか来ない昆虫で
とりたてて嫌われるものではなかったようです。

数十年前でもハエや蚊、その他迷いこんでくる雑多な昆虫のうちの一つでしかなく
室内温度が氷点下になるような隙間風の多い日本家屋においては、
虫達は冬にはいなくなったものでした。(越冬するカメムシなどはいたようです)

平行して、
1970年代以降かねてからオフィスにしか使われてこなかったビルが
多目的化し、飲食店や住居として使われ始めました。

ビルは木造一軒家に比べて気密性が高く、空調によって
常に乾燥し、一年中温度が安定している、膨大な空間といえます。
そこからは、その土地に生息していたほとんどの生物が追い出されたのです。

ヒトを由来とする湿潤な有機物は、
公衆衛生の観点から、滞留させないことで、下水を整備し、
ハエや蚊の発生を抑制しました。

そんな中、ゴキブリは乾燥に耐え、温かいビルに適応しながら
わずかな有機物を齧ってゆっくりと成長し、
ビル内の環境への適応を果たしたのです。

彼らはそもそも衛生害虫でないので、
ビル内で殺虫剤を使うことは本来の用途でありません。
そのため、ハエや蚊の発生が抑制されたビル内の王者となったのです。

その根拠として、
ゴキブリ用途の業務用(害虫駆除業用)
殺虫剤が登録されたのが昭和53年。

http://www.pref.chiba.lg.jp/eiken/eiseikenkyuu/kennkyuuhoukoku/documents/15-p1.pdf

殺虫剤は農薬ですので、薬事法により用途(=目的昆虫の名前)が決まっています。
ビルに適応したゴキブリは、おそらく、当初殺虫剤を使用できなかったのです。

そこから見えてくるのは
「ビル管理者がゴキブリの苦情を害虫駆除業者に言い始めてから」
ゴキブリは嫌われ始めたといえるでしょう。

はたして、ゴキブリは
ビルというゴキブリに適した環境を提供しておきながら
そこに増えたゴキブリを害虫認定するというマッチポンプによって
日本一嫌われる昆虫の座をヒトによって与えられたといえるでしょう。

そのため、彼らはハエや蚊のような重篤な感染症の中間宿主となることはなく
感染症の運搬者となる可能性が指摘されているものの、それは潜在的なもので
カラスやタヌキ以下の低いリスクしかないものです。

徹底して駆除し、殺虫剤耐性ゴキブリを産むほどではないといえます。
今や感染症発生時のハエや蚊の駆除と同等の徹底ぶりです。

これでは、いざ彼らを媒介とする感染症が蔓延したときに、
殺虫剤が有効な封じ込め手段ではなくなってしまいます。

例えば病院では、抗生物質の使用を制限しており、
最も強力なバンコマイシンの利用は「奥の手」でありかなり慎重です。
それは耐性菌の発生を助長するものであり、院内感染の蔓延原因となるからです。

幸いなことに、というか不幸なことに、
そもそもハエや蚊ほど感染症リスクが高くないので
殺虫剤耐性ゴキブリが発生している現在も、
直接的な感染症のひろがりはありません。

また、
ニューヨークのゴキブリは、味覚が進化している可能性も指摘されています。


そもそも、根拠の曖昧なまま始まったゴキブリ駆除の要求は
「ほどほど」を失い、もはや
ゴキブリそのものよりも怪物となっているような気がします。

おそらくですが、殺虫剤の広告において
虫への嫌悪感を煽るマーケティングは、
薬事法の「優良誤認」を防ぐため、と思われます。

薬剤は消費者に効果を誤認させるような広告を使うと、
厚生労働省から是正勧告が入り、回収を指導されてしまいます。

そのため薬剤の効果を広告するよりは、対象となる昆虫の嫌悪感を煽るほうが
効果的であり、薬事法の面からみても安全だったのでしょう。
業務用殺虫剤から、家庭用殺虫剤への変遷は又の機会に紹介します。

もしその煽りによって、極度のゴキブリ嫌いになってしまった人がいたとしたら
ゴキブリに対する加害者というより、ゴキブリと共に、被害者といえるのかもしれません。

さて この話は

仮説や妄想を多く含んでおり、検証が必要な「言い過ぎな話」が多くあります。
なので、今の段階で、この話をさも教科書に載っている正しいことのように、
引用を明記しないまま拡散しないでください。

紹介、引用する場合はこのページごと紹介して頂くと、
私に反論がきちんと返ってきますので助かります。

少し暗い話になりました。
後半は明日、書き上げます。チョコで一年育ったゴキブリたちは
はたしてどんな味に仕上がったのでしょうか。

3

オオミノガ Eumeta japonica
Eumeta variegata 2011年より学名が統一されたそうです。


以前の記事で、地域によっては絶滅が危惧されているものの、
味見をして後悔
していたのですが、
その後オオミノガ自体が移入種らしいとのこともあり
専門家同士でも保護すべきか意見が別れるらしいとお聞きしました。
保全の意思決定は専門家に任せるのはもちろんですが
私のようなアマチュアは「必要以上に採集しない」
「採集した場合は学術的価値の高い状態で保存する=ラベル付きの標本にする」
ことをきちんと自覚しておくべきだと思います。
そのためオオミノガについては、
味見以降食べる予定はありませんでした。

ところが
その後、虫cafe2014にて鱗翅目の味見について発表したところ、
ミノガの専門家、新津修平博士がお声をかけてくださいました。
「オオミノガメス成虫の味見をしてもらえませんか」

なんと共同研究(?)の申し出。わくわくします。
オオミノガの興味深い生態を教えていただきました。
1,ミノガのメスは一生ミノから出ず、オスがフェロモンに引き寄せられて交尾に来る
2,メスの羽化は蛹の上部が外れるだけで、殻を脱がない。外れた上部からは頭部が顔を出す。
3,メスの交接孔は頭部付近にあり、オスはミノの下部から交接器を挿入し、ミノの上部で
折り返し、交接孔へとアクセス、交尾する。
4,交尾後のメスは数日後にミノの中に卵を放出して、ぺちゃんこになってしまう。
いやー理解するのに時間がかかった。(というか何度も間違えた。)

ミノを切り開いたところ。右が上部
 
中を取り出してみた。右が頭部。頭を上にしてミノに入っている。

羽化。オスが下からアクセスするので、下部だけ開くものと勘違いしていた。
予想外に上部が開いたので、ミノに戻す時間違えたかと。
正しくは左が頭。 ミノは右が上部なので羽化時は逆方向。
 
尾部だと思っていた頭部。大量の毛が出てくるが頭っぽくない。
交接器に見えていた。


蛹の殻の残りを切り開く。皮が薄く、傷つけてしまった。
左が頭部。

茹でた後。内部がぎっちり卵だということがわかる。
 
ホタテと比較。精巣と食感がよく似ている。
 
味見
蛹の殻を取り去った表皮はきわめて薄く繊細。歯をあてたときのプチッと感はほとんどなく、香る木の香りとわずかな収斂味。上質な栗のような素朴な甘み。卵のつぶはいずれもやわらかく、口の中でほぐれ、スクラブ感のある食感ととも広がっていく。抜群。栗スイーツとして商品化したいぐらい。これは美味い。オオミノガヤドリバエの気持ちがわかってしまう。
今回は新津修平博士に詳しいアドバイスを頂きました。
2011年に学名が更新されていたことも教えていただきました。
ありがとうございました。


さて、
今回は味見、という形で研究者とつながることができました。
やはりヒト一人の常識では、昆虫を理解することは困難です。
オオミノガ一種をとっても、その発想と実践は、
ヒトの想像力を易易と越えていきます。
しかも、
昆虫は100万種という膨大なアーカイブとして存在し、
それらにきちんとアクセスするには、一人の力ではどうにもなりません。
つまり、
「昆虫アーカイブにアクセスするには、目的に応じた人的ネットワークを構築するしか無い」
といえそうです。
つまり「ある地域で、ニーズに応じた昆虫食を提案できるネットワークを構築した者」
が、いわゆる昆虫食研究者、といえる存在になるのではないでしょうか。
これは今までの
「研究者不在」の養殖昆虫ベンチャーを見ていて気づいたことです。
彼らは「効率」をウリ文句に、多くの投資を集め、投資が多いほどその効率が
上がることを示すことで、会社を維持しています。
ところが、
その規模が十分に巨大になった時、
既存の昆虫食文化はどうなるでしょうか。
生態系はどうなるでしょうか。莫大な投資を蹴ってそれらを守る経営者は
いるのでしょうか。
昆虫食を進めるにあたって、
やはり、昆虫研究者を手放すべきでない、
と思います。
それは
タイでのコオロギ養殖を軌道に乗せている
応用昆虫学の教授を見ていても思います。
研究者を通じて、生態系に考慮した形で、
更に社会の昆虫への偏見を減らしていくような
「研究者ネットワーク型・課題解決型の昆虫研究体制」を作るべきではないか、
と考えています。
その時、
日本という教育の行き届いた、膨大な標本をもち、多くのアマチュア昆虫研究者を
抱え、しかも昆虫食文化のある、特異な国の真価が発揮されるのではないでしょうか。

7

今日は梅の木についていた見るからに食欲をそそるイモムシ。
カラスヨトウ。Amphipyra livida corvina

パッと見はスズメガのような尾部に見えますが
スズメガが角状のしっぽ(尾角)に対してこれは円錐状の突起。こちらのほうが肉感的です。
茹でていただきましょう。
味見。
少し苦味があるものの、スズメガ系のいい味。モモスズメが近い味。コスズメが近い触感。
姿も似ているが味も似ている。やや粒感のあるこしあんのような食感もあり、香ばしさもある。楽しめる味。


ここで「茹でただけなのに香ばしい」という
昆虫独特の現象について仮説を立てておきます。
1,アミノ酸・糖の存在を知らせるニオイ
アミノ酸と糖を加熱して起こる反応を「メイラード反応」といいます。
メラノイジンを主成分とする様々な物質と香り、特に香ばしい香りが特徴です。
プリンのカラメルのニオイ、というとピンとくるかと思います。
この昆虫には、アミノ酸と糖が含まれており、それらが常温で、何らかの酸化酵素と
反応して、このような香気が発生。エネルギーと体の構成要素である2つの主要成分に
我々ヒトは食欲をそそられる。
2,アルカロイドの分解を示すニオイ
アルカロイドは多くの植物体に含まれる毒物質で、
ヒトも肝臓に解毒作用はあるものの、多量の摂取はキケンです。
同様に植物食性の昆虫にも、解毒または耐毒の仕組みがあると考えられます。
解毒は消化酵素によって無毒化するもので、
耐毒はそのまま体内や血液中に毒成分をもっていても、
生命活動に支障をきたさない仕組みのことです。
特に毒を酸化分解した場合、
香気成分であるフェノール、ピリジン、ピラジンなどが
出てくる可能性考えられます。。
そのため、「植物由来アルカロイドを分解している昆虫」
は食べられ、
「血液中に滞留させている昆虫」は食べられない、という嗅覚弁別なのではないか、
と考えると、
ヒトが火を持つ前から、「香ばしい香り」を良い香りとしている理由にもなるかもしれません。
(香ばしい と 火 が先に関連していたならば、火の危険性や火に対する恐怖と全く別の「食欲」がそそられる理由が説明できません)
もうちょっと先の話ですが
「嗅ぐことで美味しい昆虫を見分ける」
ことができるようになるかもしれませんね。 感覚を磨いていきたいと思います。

1

以前に、シロヒトリ幼虫を食べようとしたものの
ヤドリバエにやられて、泣く泣く味見したことを紹介しました。
これは後にイケダハヤト氏の目に止まり
プチ炎上(笑)した記念すべき記事です。
その後
シロヒトリ成虫を食べ
味が良かったことから私は
「シロヒトリは味が良い」と決めつけていました。
幼虫の味見をしないまま、です。
そして春が来て、彼らがまたやってきました。
シロヒトリ  Chionarctia nivea

不思議なものです。
「おあずけ」された経験と
「成虫が美味しい」という情報から
既に食欲が湧いています。おいしそうです。
ただ問題はその
カレハガの時はサナギになるまで待ち、
マイマイガの時はそのまま食べたらのどごしが悪く
今回はどうするか。
と、
そんな時に虫研究者は天啓を与えてくれます。
というか
「クロカタビロオサムシ」が。
「毛虫の美味しい食べ方」を教えてくれました。
昆虫食を昆虫食昆虫から教えてもらうのです。
論文
http://beheco.oxfordjournals.org/content/early/2014/05/08/beheco.aru080
動画
使われた毛虫はクワゴマダラヒトリという近縁のヒトリガです。

「毛を剃る」これは素晴らしいですね。
今回は論文の鼻毛カッターよりもきっちり毛を落としたかったので
一旦凍らせ、よく研いだ出刃包丁で周囲の毛を取り去りました。
こんな感じ。

ヌードシロヒトリ。脱いだら結構印象かわるものですね。
味見です。
クニュクニュとしたコシのある歯ごたえ。
苦味が強い。消化管内容物が多かったので食草によるかも。
食草を検討し、消化管内容物をとってから再チャレンジしたい。
残念ながら、私の食欲を裏切り、シロヒトリ幼虫は
余り美味しいものではありませんでした。
ただ、「おあずけされると美味そうに思う」というのは
限定品商法に見られる常套手段ですので、
これからも「美味しい昆虫おあずけブログ」
として、昆虫食の普及に努めて参りたいと思います。

何度か小型のコメツキムシは食べていたのですが
同定が面倒でここで紹介したことはありませんでした。
そんな中、シロアリの材にウバタマコメツキ Cryptalaus berus
がいるのを、シロアリ研究者が見つけて、譲っていただきました。
30mmに達する大きなコメツキ

「コメツキ」の衝撃も大きく、
手で掴むと「トンッ!」とクリック音が響く。
クチクラが硬いので、食べにくいか、もしくはオオゾウムシのようにパリパリして逆に食べやすいか、期待。いつものように塩ゆでしてポン酢で。
味見
硬いが、オオゾウムシと同様にパリパリ噛めるのでさほど気にならない。かなり濃厚で木の香りもする、クリーム状の内部。越冬用の脂肪が溜まっていたのか、強いコクが嬉しい。カミキリムシ幼虫系の素晴らしい甘みとコクがあり、美味しい。
これはいいですね。揚げても、ローストしてチョコスイーツのアーモンドの代わりにしても
美味しくいただけそうです。

2

ヤフートップにこんな記事が。


神戸の須磨海浜水族園で26日から開催される特別展「アマゾンの謎に挑む」を記念し、珍しいピラニア料理が食べられる。「ピラニアのムニエル」は見た目は怖いが味は淡泊でおいしいという。価格は税込み2000円。
(時事通信) 25日18時55分配信
【関連ニュース】



そういえば昨年6月に食べたものの、
味見ブログで紹介してなかったなと思い出しまして、
時流に乗って記事にしておこうかと。
「ピラニア・ナッテリー」は熱帯地域でポピュラーに食べられている
魚で、ペットとしても飼いやすく、日本でもよく知られた魚です。
今回も、前の「逆にニワトリを食べてみる」と同様に
昆虫と比較し、その将来性を考えてみましょう。

(お題は「生死のフチ子さん」)
コップのフチ子さん、いいですよね。


彼らとの出会いは2年前、バッタを食べさせてみようと
ペット(養殖魚モデル?)として3匹、飼育を始めました。
飼っていて驚くのはその治癒能力
互いに臆病なので、
背びれが根本からえぐれるようなアタックをしてケンカをするものの、
数日でキズがふさがり、一週間もすれば新しい鱗で
覆われ、キズが消えてしまいます。ポテンシャルの高さを感じます。
残念ながら
彼らはバッタを一口齧っただけで見向きもせず、
豚肉や魚肉、金魚など、脊椎動物の味が好みのようでした。
飼育するうちに徐々に大きくなり、
元来の臆病な性質も相まって
ケンカが絶えなくなってしまいました。
そこで、
一番喧嘩っ早い一匹を、
責任をとって食べることに。
ペットとして飼った動物を、食用に転用する心理的ハードルは
哺乳類ではとても高いのですが、魚類は低く感じました。
今、ナマズにバッタを食べさせて飼っているのですが、
おなかがすくとこちらによってきたりして、
次第に懐いてきたような行動をみせるので
おそらく
「懐く・なつかない」は食用にするときのハードルに
大きく影響しそうです。

中には大きなオレンジ色の卵が。雌だったようです。
 
鱗をとり、切れ目を入れ、片栗粉で衣をつけ、油で揚げ焼きに。

甘酢あんかけにしました。

味見
水槽由来のコケ臭さが多少あるものの、
スズキのようで大変においしい。身も厚く
食べごたえがある。
卵はタラコよりもつぶが大きく、味も普通。やや水槽臭い。
骨がとても丈夫で固く、その後骨せんべいを作ったのですが
かなり揚げても硬質。特に立派なアゴは最後まで口に残りました。
 
考察。
ピラニア・ナッテリーは自然治癒力が高く、
20度以下ではほとんど動けなくなり
群れる性質があり、しかも味が良い。
食用に導入できる可能性をもった魚類です。
具体的には
山間部の温泉地帯で、温泉による加温をして飼育し、
もし脱走しても生育できないようにする、
などが考えられます。
しかし、
肉食のためにコストが高く
日本で考えると市場に受け入れられる可能性が低いために
現状、
ピラニアの食用養殖業は成立しないものと考えられます。
ただ、
この自然治癒力の高さは目を見張るものがあります。
同じカラシン目の「コロソマ」なんかは
食用にいいかもしれません。

「生物としてのポテンシャル」を高く評価しましたが
この先、
「生物としてのポテンシャルがモノを言う世界」について
もうちょっとまじめに考えてみましょう。


現状のウシ生産はロスが大きいので
それを草食魚や昆虫・あるいは飼料穀物を食用穀物に転作し
「生物としてのポテンシャルが高いものに代替する」ことで
より多くの人に食糧が行き渡るようにする、という論理がみられます。
理論上はそうなのですが、よく考えてみましょう。
家畜や作物の生物としての効率の良さが、飢える人を減らす。
ということは
逆に言うと
効率の悪い生物を利用すると、飢えて死ぬ人が出る。
つまり、「食料生産が人口を決める」という状態です。
この状態こそが まさに
普通の人が想像する食糧危機といえるでしょう。
「食糧生産の効率を上げると、餓死する人が減る」状態です。
ところが、
現状の「食料不足」は、生産と分配
不全状態になることで起こっています。
世界的な作物の不作により、
人口を賄うのに必要な食糧生産を下回った年
は、史上一度もありません。分配が不全状態なのです。
天候不順
単一作物地域の増加
不作地域への食糧支援の遅れ
内戦・戦争・革命
貧富の格差の拡大
などなど、
「食糧の不均衡」が、現在の食糧不足の主役なのです。
つまり、現在の食糧問題「再分配の問題」が解決された先
「食料が平和的に再分配され、生産効率が人口を決定する食糧危機状態」
こそが、
我々が目指す理想の食糧状態、といえそうです。
ならば、
昆虫食は、
「未来の食糧危機」にフォーカスするだけでなく、
「現在の食糧危機」にどう対応すればいいのか

昆虫食を含む様々なマイナー食
の形が、
どのように参加すればよいのか、
今のうちから考えておくべきだと思っています。
ちょっとこの先は
まだまとまっていないので、
今日はここまでにしましょう。

1

ちょっと大事な論文を読み込んでいるので
先にオオシロアリ Hodotermopsis sjostedtiの味見レビューを。
今年の1月、
アフリカ産のシロアリを頂き、レビューした際
「屋久島のオオシロアリが食べたい」と
新年の抱負を述べていました。
本州にいる
小ぶりなヤマトシロアリは食べてみたことがあるのですが、

いかんせん小さく、
カーストによる味の違いが分からず、
おおぶりのものを手に入れたかったのです。
そんな中、今年の研究所の一般公開にて

お隣になったシロアリ研究者から、
なんと展示に使ったオオシロアリ(屋久島産)をいただけたのです。
新年度早々に
こんな幸運に恵まれるとは、嬉しい限り。
兵アリと、幼虫を頂きます。
こちらは幼虫。シロアリは不完全変態なので、幼虫からシロアリ型です。

兵アリとの比較。大型の兵アリは巣を守る存在。数はあまりいません。
頭部が柿の種のように光り輝いており、美味しそうですね。

指に乗せるとこのくらい。非常に大きく感じます。

仲はとてもよいです。殖やしたいなぁ。

味見
幼虫 
ヤマトシロアリより大型で味がある。ほんのりあまく、木の香りがしてすっとケミカルなニオイもかすかに。食感は外皮がはじけたあとくにゅっとしたしたざわり。ちょうどクワガタとカミキリムシの中間。近縁のゴキブリのような集合フェロモンの臭さはなく、可能性を感じる味。
兵アリ
頭部のプチッと感が素晴らしい。大きいぶんやや味が濃い。クワガタ幼虫のような菌系のやな香りはなく、木材のさわやかな香り。割合が少ないので、レア。大事に食べたい。
シロアリは多くの熱帯国で食べられている昆虫で、
養殖化には成功しておらず、また
飼料効率も悪いのであまり注目されていませんが
木材をおいしいバイオマスに転換する系として、
「非木材林産産物」の一つ
として今後注目されていくと考えられます。


非木材林産産物を説明しますと
(勉強したてですみませんが)
かつての熱帯の森林は、木材の供給源としてしか評価されず、
材木を取り尽くすと、開墾して畑とし、
次第に単一作物のみを生産する、
巨大なプランテーションと化していました。
プランテーションにはサトウキビやキャッサバなど、
「効率のよい」作物を植えることで
森林だった時よりも効率的な農業だ、と期待されました。
ところが、大きなデメリットがあったのです。
それは「国際価格の急落」
プランテーション地帯では、もちろん産物は単一ですので
自給しようにも、当然食べきれず、売って
他の食品を買わなければなりません。
近くには同様のプランテーションばかりですので、売り先は海外、特に先進国になります。
ところが、そこで
国際価格が急落すると、特に賃金のやすい発展途上国は大打撃をうけ
「農地で農家が飢える」というトンデモナイ状況に陥ったのです。
また、
食物の国際価格は投機マネーが価格決定に関わっており、
一度落ち始めると、急落する(逆に急騰する)特徴もあり、
例え加工原料として使う先進国がちょっと痛いぐらいの変動でも
賃金の低い輸出国にとっては致命的なダメージになります。
その反省をもとに、
森林を開墾せず、「持続的に得られるものを最大限に活用する」
ために注目されたのが、木材以外の森林資源
「非木材林産産物 Non Wood Forest Products」
なのです。
ここでいう産物とは、具体的な物質だけにとどまらず
生活に欠かせない「生きがいとしての仕事」も含まれます。
そこで、手作業での自給的食物であった昆虫や山野草においても
効率を高め、
「現金収入につながる仕事=フォーマルな仕事」
へと転換することで、「伐採・開墾による収入の誘惑」に
対抗して経済力をつける道が模索されているのです。
ここでも
やはり注目すべきは「社会性昆虫」でしょう。
人件費は
どうしても裕福になればなるほど高くなることから
ある手仕事で貧困を脱出すると
その手仕事では生計が成り立たなくなる、
というトレードオフになってしまいます。
特に
開墾しない森林は多様性が高いため、
目標とする一種類の資源へのアクセスが悪く、
手間がかかります。
日本では大型哺乳類や、一部の高価な山野草しか
狩猟採集に寄る収入は得られていません。
森林に住む昆虫はたくさんいますが、
美味しい昆虫由来バイオマスを大量に手に入れる手段として
「社会性昆虫の使役技術」
が今後重要になると考えられます。
世界中で使役されている社会性昆虫として「ミツバチ」が有名ですが
森林に散在する新鮮なタンパク質を
効率的に収集する手段としてのスズメバチ、アリであったり
分解が困難な植物バイオマスを微生物の力を使って
組織的に食糧へと変える ハキリアリやシロアリなど
更に利用価値は高まるでしょう。
そこで開発すべき技術は…
これまた次回に。今読んでいる論文がキーとなるはずです。

2

「ハチノコ」は、昆虫食の中でもメジャーな存在で
イナゴの次ぐらいに食べたことのある人が多いかと思います。

主に
クロスズメバチの子を称するのですが
地方によってスズメバチ類全般の幼虫を指すことも。
これらは
皆肉食なので、彼らが健全に大きな巣を作るためには
餌となる新鮮な小昆虫がたくさんいる環境が大切です。
ところが近年、クロスズメバチの減少が問題になっています。
他の肉食のハチよりも
クロスズメバチに顕著なので、乱獲が原因と考えられています。
そこで、昆虫食の盛んな長野では、
春のうちに小さい巣を屋内に入れ、「飼い巣」
と呼ばれる半養殖が行われています。
タンパク質を多く含む「魚のアラ」などを巣の前に置くことで
野外ではめったに見られない巨大な巣に仕上げることができるとのことです
飼い巣の大きさを競うヘボコンテストも行われているそうです。
そのため
昆虫食文化を背景としない我々ミーハー昆虫食者は、
できれば
「飼い巣」のクロスズメバチを、
文化の保護を目的として購入したいものです。
「乱獲されているから食べるべきでない」と、常食者に言いたくなるのは
我々ミーハー昆虫食者が自戒して慎むべきことといえるでしょう。
「減少している事実」が知られたのも
継続的に捕獲している彼らの存在があってこそです。
(逆ですが、ミドリガメはその個体数を計測する研究者がいなかったために、
その侵略的外来種としての定量的な調査がすすまなかった、という経緯があるそうです。)
そのため、
既存の昆虫食文化は「持続可能性な形」で存続・保全してもらう、
というのがひとつの方法です。
そして
新規参入に関しては「既存の食文化を圧迫しない形」で行われるのが理想でしょう。
そんな中
「ハチの子の資源を気にせずに食べたい!」という方におすすめしたいのが
「ミツバチの蜂の子」です。こちら

不敵な笑みをたたえるお兄さん。
それもそのはず、
「おらん家のハチの子」には
主に働かないミツバチのオスバチの蜂の子が使われているそうで
(雌雄の判断は働き蜂が作った巣の内径次第だそうです。
女王蜂は巣の内径を測定した後、未受精卵(オス)受精卵(メス)を貯精嚢を操作して産み分けます。)
働かないゴクツブシは
養蜂家の判断で、幼虫のうちに捨てられます。
この時、採集して煮て缶詰にしたのが、この「おらん家のハチの子」なのです。
養蜂の副産物ですし、オスバチだらけになった巣は勢力を失っていきますので
妥当な間引きでしょう。
コクや香りは肉食のハチの方がある気もしますが
ミツバチの幼虫、蛹も美味しくいただけます。
初めての昆虫食にはピッタリではないでしょうか。
そんなハチの子がいまならセール!
140gが1680円なのに、200gが1890円!
(追記;増税により値段UPしましたが)
たった210円で60gも余分についてくる。
ステキですね。
一人で食べるのはちょっと量が多いので
パーティーに持参すると
この不敵なお兄さん
(しかしモデル誰なんでしょうかね)

にやられること請け合いです。
さて、
「ミーハー者のためのハチノコ食」として
もう一つご紹介しましょう。
「ハチノマゴ」とも呼べる?存在
「ハチノスツヅリガ」です。

蜂の巣に侵入して、蜜と巣を食べてしまう厄介者ですが
逆に蜂の巣の廃材や、
コムギのフスマを使って簡単に養殖もできます。
こんなかんじで蜂の巣を「綴って」まゆを作ります。

ほぐすと中には蛹が。

成虫はこんな感じの地味な虫。

味見 いつものようにゆでポン酢で。
幼虫 フスマでの養殖したものを食べる。蜂の子よりシコシコしており、木の香りがしてとても美味しい。甘みもあるので蜂の巣の残渣で飼育したらもっと美味しそう。チャレンジしてみたい。

蛹 噛みごたえはピーナッツのうす皮程度でクリーミー。香りはうすく、油が強いナッツクリーム。いずれもおいしくたべられる。甘い香りはほとんどなし
成虫 モフモフとした鱗粉の食感が今ひとつだが、香ばしい成虫独特の香りが食欲をそそる。肉質な部分はほとんどないので満足度は低め。
このハチノスツヅリガは
「ハニーワーム」として爬虫類用の生き餌としても
売られています。
養蜂の迷惑になるので、もちろん屋内での飼育が推奨です。
成虫になっても
決して野外に放虫しないようにしましょう。
ゆくゆくは、養蜂の残渣をハチノスツヅリガで処理し、
「ハチノマゴ」を食べる文化になれば、と考えています。
もともと養蜂には殺虫剤が使えないので
養蜂のさらなる高度化に他の昆虫を利用することは比較的簡単にできるでしょう。
「ハチで受粉した果物」と「蜂蜜」と「ハチノコ」と「ハチノマゴ」
養蜂の高度化が成功すれば、よりハチとヒトのいい関係が築けるのではないでしょうか。
では、
養蜂の害虫である、ハチノマゴをハチノコから
どのように「隔離して飼育」するのか、
その未来の展望を、とある論文から覗き見てみましょう。
次の記事に続きます。