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みなさま ご無沙汰しております。
バッタの実験結果を論文にまとめるために引き続き休眠中であります。
コメント欄に質問を頂いているのですが、対応できていません。
Twitterでしたらお返事できるかと思います。
さて

数ヶ月前、
テン・ブックスという出版社の『森へゆく径』という雑誌がTwitterで募集していた
「1万円あります。本、買いにいきました」
http://www.hjissen.com/#!mori/cd0h
という企画に応募したところ、選んでいただきました。
これは、
書籍代一万円を頂き、そのレビュー原稿をお返しするという企画で
買いたいけれど後回しにしていた書籍を一気に買ってしまおうと、
ついつい(笑)応募してしまいました。
ちょうど見本紙を頂きましたので、この機会に
ブログ連動企画として紹介しようと思います。
今回は6冊の本を買いました。
料理王国 2015年 05 月号

ライフスケープ (風景写真1月号臨時増刊)

「もしも」に備える食 災害時でも、いつもの食事を

原発事故で、生きものたちに何がおこったか。

[新装版] 旅する根付 高円宮妃現代根付コレクション

もっとおいしく撮れる! お料理写真10のコツ

細かな書評は本誌を見ていただきたいのですが
これらを読んで見えてきたのは、
私達の社会は、外的な要因によっても、内的な要因によっても
「日常」と「非日常」のシフトが起きやすくなっていることです。
様々なメディアを通じて、
世界中の、そして現在から過去までの膨大な「非日常」の情報が交錯する中、
私達が持っている「非日常へのあこがれ」は大いに刺激されます。
その反動で、
日常がつまらなく、刺激がなく、
自分を成長させないような気がしてくるのです。
(自分を成長させたい、という欲求もまた非日常へのあこがれの一種だと思います)
ところが、逆に
突然の強制的な非日常がやってくると、
人々は日常を強く求め、心の平静を保とうとします。
それは天変地異かもしれませんし、ドローンのような
不可思議な新製品かもしれません。
その時にココロをかき乱されないよう、
外的な要因と内的な要因をバランスさせながら
「自分なりの日常」を保てる力こそが
地面に踏ん張って本来の自分の能力を最大限に引き出せる
「生きる力」なのだと思います。
生きる力とは、すなわち食です。(と言い切っておきます)
以前に学生相談所の精神科医に言われたことがあります。
「睡眠時間や食欲がなくなったら病気と判断します」
つまり、どんな理由にせよ、
生きる力を失った人は、社会に助けを求めなければならないのです。
そうでないと、人は生物的にも、社会的にも簡単に死にます。
さて、
今までの日常を生きてきた私達が
将来予想できない非日常に投げ出された時、
何をすればいいでしょうか。
自由にできるのは「時間」です。
これは誰でも寿命に応じて持っており、
平等に減っていく財産です。
「急ぐ」ことと「急かされる」ことは違います
「のんびりする」ことと「怠惰である」ことも違います。
自分の意志を持って、かつ自我の暴発を抑えて
時間の使い方をコントロールしていくことが
大事なのでしょう。


ということで、
以下の「非日常」なシチュエーションを想定して
日常と平静を保つ昆虫料理を作ってみました。
1,物流が止まる大きな変化が起こった。
2,ガスが止まった。電気だけ復旧した。電気があれば通信はできる
3,ここから動くことができない。交通が寸断されている。
4,今まで生活していた消耗品は残っている。
5,時間はある。やることがみつからないぐらいだ。
これは大地震でも自己破産でも構いません。
本人にとっての大きな変化としましょう。
そこで
のんびりランチでも食べられたら、
「日常を謳歌している」と言えそうです。
のんびりリッチな気分。
インセクトランチセット。
豆と乾燥イモムシのインド風カレー

ヒラタケとコシアブラとトノサマバッタのアヒージョ

カブトムシココア

カレーは炊飯器で
アヒージョは丸美屋の三ツ星レンジ<アヒージョの素>
を使いました。
http://www.marumiya.co.jp/cms/web/viewitem/4212/1
これは
紙製の容器とソースがセットになっており
容器に入るだけの材料を入れ、ソースをかけて
振って混ぜ、レンジに3分かけるだけで
アヒージョができるスグレモノです。
紙容器がきちんと閉まるので、
油も飛び散らず、バッタも生きたまま入れても逃げ出しません。
食べ終わったら容器ごと捨てられるのも、非常時には重宝しますね。
この紙容器は熱に強いので、揚げ物の準備がない場合でも
トノサマバッタをカリッカリに仕上げてくれます。
春の山菜コシアブラとの相性も抜群です。
エリサンとトノサマバッタは私が養殖したものです。
カレーは味がしっかり染みていて、肉質の香ばしい
エリサンの香りとマッチしています。
インド生まれのエリサンとインド風のカレーの組み合わせは抜群です。
カブトムシは日本の里山で大量に養殖されている
バイオマスです。味が悪く、食べるのもカラスかタヌキぐらい。
集合性があるそうで、スポットを見つけるとボロボロ採集できます。
今回は、蛹を一旦ゆでて
タンニン系の水溶性の渋みを除いた後、
ローストして、成分調整したあと
ココアにしてみました。カカオは
世界的な流通が必要ですので、代用ココアを
物品が手に入らない時に作ることができれば、
ヒマな時間も潰せますし、リッチな気分にもなります。
折り紙式の皿
orikaso(オリカソ)をつかって盛り付け
http://www.ats-co-ltd.net/Flatworld1.html
撮影は
日光を使ったライティングに挑戦。
日常の風景として提案します

ピクニックに行くのではなく
ピクニックが自宅の庭に来るようなそんなワクワク感を
演出してみましょう。
それではいただきます。